2026年 ドイツ ベルリン セミナー
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2026年6月20-21日の2日間にかけて、宇城館長によるベルリンセミナーが行われた。11年目を迎えたヨーロッパセミナーには榎本師範も参加し、ドイツ、ハンガリー、ポーランド、イタリア、アメリカ、そして日本から参加者が集った。
参加者が全て宇城空手を学ぶ人間だった事もあり、宇城館長は「深さを求める稽古」をテーマに、ドイツ支部の2人の小学生の参加者を例に目に見えない素粒子の動きを感じる検証から稽古は始まった。力と宇城空手のエネルギーはどのように異なるのか、エネルギーを持つものを持つとどのような影響があるのか、子供たちを使って検証した。


稽古は国別に分かれ、宇城館長が見守る中、榎本師範の指導の下、基本、天の型、三本移動、そしてサンチンへと続いた。宇城館長が全参加者向けに宇城空手のエネルギーを指し示し、榎本師範が各グループを細かく指導する流れで初日が過ぎた。



2日目はナイファンチ、パッサイが中心となった。宇城館長は一貫して対立と衝突、そして消費のスポーツ空手と調和、融合、そしてエネルギーを生み出す宇城空手の違いを全ての参加者に一触を通じて体験させ、各参加者の課題に対して次のステップはどこにあるのかを指し示した。大人たちは頭で理解しようとして検証もできない。子供たちは見せられたものをそのまま写してできるだけでなく、できない大人たちにエネルギーを与える事で大人たちもできるようになる。この「なぜ」について館長はいくどとなく参加者に問いかけた。
[動画] 子供が隣で三本移動を行うと大人でも列が動かせる

宇城空手は武術であり、武術を学ぶ姿勢はスポーツを学ぶ姿勢と根本的に異なる。大人たちがスポーツの世界の価値観で稽古に取り組む姿に対し、宇城館長は厳しく指導し、正しい姿勢と型によりエネルギーが生み出され、型を身につけることで身体が自由になり技が出てくることを全参加者に対して体験させた。


海外セミナーの醍醐味は志を同じとする仲間が全世界から集い、寝食を共にする事。稽古の場だけでなく、懇親会の場でも宇城館長と榎本師範は参加者の様々な質問に答え、多くの参加者にとっては年に2回しかない貴重な機会の一瞬一瞬が学びに繋がるよう気を配った。「師匠は生徒を信頼する。生徒は師匠を信頼する。」、「今回集っている皆には気兼ねなくきちんと伝えられる」、という言葉と共に参加者は様々なレベルで宇城空手の深さを身に染み込ませる機会を得た。

次回のハンガリーセミナーでの再会を約束すると共に、各参加者が宇城館長の「知の入口を身体にする」という言葉を実感するセミナーとなった。

感想文

●マイケル・ケーテ ドイツ支部長
このセミナーは本当に、本当に特別で、あえて言うなら最高のものの一つでした。「最高」というのは、人によって、参加者によって異なりますが。皆の絆が、ずっと、ずっと深まりました。先生方が私たちに何かを与えてくださいました。その絆は、大きく、大きく進展しつつあります。
セミナーそのものは、グループと、そのグループの中に流れるエネルギーについてのものでした。先生は、ご自身の空手の奥深さを教えてくださり、そのことに対して私は本当に感謝しています。そして子供たちに対しても、先生は多大なエネルギーを注いでくださいました。だからこそ私は「最高だった」と、そして「感謝している」と言いたいと思います。
私にとって、このセミナーから得た教訓は、もっと、もっと真剣にならなければならないということです。そして本当に素晴らしい時間でしたし、新しい会場でもありました。皆さんがここで楽しい時間を過ごせたことを願っています。皆さん、大好きです。私たちは大きく、大きく前進できたと思います。
改善すべき細かい点もあります。自分たちの弱点は分かっていますし、それを克服して、より良く、より真剣、より真摯になれるよう努力できます。私たちは良い軌道に乗っていると思います。すべてにおいて、より調和のとれた日常生活を送ることの大切さを学びました。ありがとうございました。
●イエンス・アッカーマン ドイツ支部
日本のチームとして榎本師範と宇城先生にドイツに来てくださったことに心から感謝申し上げます。いつも通り皆さんと一緒に過ごせたこと、そして特にここにある新しいスポーツ施設での素晴らしいセミナーを満喫できたことは、私たちにとって大きな喜びでした。今回も宇城先生と榎本師範から多くの新しい刺激を受けました。
私は幸せです。参加してくださった皆様の総数にも満足しています。場のエネルギーはとても前向きで調和が取れていました。これは非常に重要なことです。この状態が長く続くことを願うばかりです。ありがとうございました。

●エマヌエーレ・アルゼンチーノ イタリア準支部長
このセミナーに大変満足しています。何年もの時を経て、ようやく榎本師範にお会いすることができたからです。私にとって、これは大きな名誉であり、素晴らしい贈り物でした。榎本師範こそ私たちと宇城先生の高度な境地との間の架け橋となってくださる方だと信じているからです。これからも榎本師範とさらに多くの稽古を積めることを願っています。
この2日間は、私にとって非常に実り多いものでした。師範と稽古する中で、道場での稽古をさらに向上させるための細かいポイントに気づくことができたからです。ですから、ローマに戻ったら、宇城先生だけでなく、榎本師範の教えにも基づいて稽古を続けていきたいです。このような機会をありがとうございました。

●フェレンツ・フリス ハンガリー準支部長
榎本師範と宇城先生の両師範はそれぞれが個性的でありながら、互いに支え合うエネルギーを感じました。セミナーに参加できて本当に嬉しいですし、私以外に6人を連れて来られたこともとても嬉しく思っています。秋にブダペストで次のヨーロッパセミナーを主催する頃には、この小さなチームがかなり互いに切磋琢磨できているだろうと考えています。10月までには、ある程度の「土台」を築き上げられるはずです。ここで言う「土台」とは、私たちにもっと指導しなければというものがはっきりと見えるようになるという意味です。それは私だけではありません。ゲルゲリはこれから最も多くを学ぶでしょうが、他の若者たちも同様です。そしてそのことは私の使命でもあると考えています。
その使命とは、自分たちだけで持ち帰ってそれを留めておくのではなく、できるだけ多くの人々にこれを伝えていこうと努めるということです。ですから、とても嬉しく思っていますし、午後やイベントの終わりもワクワクしながら待っています。ありがとうございます。

●ゲルゲイ・フリス ハンガリー準支部
今回もたくさんのことを経験できました。何度も投げられ、さまざまな感覚を味わいました。先生がこれほどまでに自分を気にかけてくださったこと、スポーツ空手と武術空手の違いや、その核心を実感できたことを本当に感謝しています。期待を胸にここへやってきて、地元でもしっかり練習してきました。このセミナーを経て、自分が頭の中で先走っていたこと、すべてが頭の中だけの話だったことに気づきました。稽古に対してもっと真摯に向き合うべきでした。
先生はスポーツ組手と武術組手の違いを示し、それを日々の稽古に取り入れるよう教えてくださいました。ですから、自分のレベルを高め、先生が示してくださっているものにさらに近づかなければなりません。そして、自宅での稽古を調整すべき点があることに気づかされました。 他のパートナーとの分解練習からも本当に多くのことを学びました。その多くを自宅に持ち帰り、より真剣に稽古に取り組みたいと思います。本当に素晴らしかったです。どうもありがとうございました。
●ジョエル・ヴォルフ(11歳) ドイツ支部
とても言葉で説明しにくいのですが、今まで(気のことについて)マイケル先生の道場でも疑っていたところがあったのですが、こちらのセミナーではより深みのある学びができ、すごいなと思いました。
(大人を投げてどうですか?)
不思議で面白い体験をさせてもらいました。私のクラスメイトに大人を投げることができると話したら、絶対に信じてくれないと思います。自分たちでさえも大人を投げることができるとは思っていなかったのに、さらに信じられないなと思ったことは、本の紙切れだけでエネルギーが伝わるということで、とてもびっくりしました。

●榎本師範
初めてベルリンセミナーで楽しみにしていたことは、いつも動画から感じるヨーロッパの人たちの情熱を肌で感じたいということでした。ですから体育館に入った時はとってもワクワクしていました。そしていざ2日間のセミナーが始まると、10年間なりのみなさんの成長したからこその「壁」のようなものをすべての支部から感じました。先生の進化のスピードが速いので、戸惑っている部分があって、ついていきたいが厳しい、というところのジレンマを感じました。同時に毎回先生の新しい実践を見た時の皆さんの感動の目も見ることができました。そこに、まっすぐに前向きに切り替えるエネルギーを感じました。私にも経験ありますが、「絶望と希望」が一緒にやってくる感じです。でもそのこと自体がヨーロッパの成長ではないかというふうに思います。
今回ドイツのベルリンのマイケルさんのところのお子さんが2人いましたが、セミナーが始まる前から2人でこうだああだと言いながら稽古している姿を見て、子供というのはどの国の子も、先生を感じる力、先生を受け入れる力、素直さを持っていて、その姿がすごく勉強になりました。やはり子どもたちがいる支部によるセミナーはとてもいい経験ができるなと思いました。
一つ乗り越えないといけない壁についても、子どもたちの存在から何を学べるかに気づけたら、次のステップが分かってくると思います。その辺が今後の課題ではないかと思いました。子供はあれだけ長い時間、言葉も分からないのに、午前中だけで帰るなどせずに稽古していました。大人目線で言えば、「今先生は一体何をしているのだろう」と思うような人が多いなか、子供たちは先生のやられていることに集中して見て、感じていて、先生からアドバイスをもらうとそれをすぐ迷いなく実行していました。そして実行すればするほど、その瞬間から成長していく。子供たちの、言葉がわからなくても見る姿勢、学ぶ姿勢から大人が学ぶことができたら、迷うことなく突き進めるはずなのにな、とすごく思いました。
それから『循環無端』の切れ端をずっと大事に握っているところや、先生の本をもらった時の嬉しそうな顔からも、「子供は分かっているんだな」とすごく感じました。それと彼らが自宅に帰ってからも、ずっと空手のことを話したり、型をしていますよ、という親御さんからのメールがあったことを知って、そこから彼らのワクワクが止まらない様子を感じ、彼らと比べて日本の子供たちはエネルギーを失いかけているなというふうに感じました。
だからもう本当に嬉しくて、日本の子どもたちもそうなったらいいのになっていう風に単純に思いました。子供たちがそうなったら日本にエネルギーが少しずつ戻るし、そうなるようにするのが自分の使命だなというように思いました。 日本の子どもたちがそうなっていないということは、自分の勉強不足、実力不足だなと、それが自分の課題であるとはっきり見えました。同時にそれをどう乗り越えたらいいかというのがすごく分かったのです。そういう意私にとってすごいステップアプになるようなセミナーでした。
毎回すごいなと思うことは、どんな状況でも先生は大事なことを絶対に妥協せずにブレずに伝えているということです。みんながシーンってなるようなことでも大事だと思ったことはとことん言う。
これまでは、ここまでとことんやらないと意味がないということを漠然と感じていたのですが、今回先生の妥協しない姿、ぶれない姿を見て、それを見ている子供たちはやはりそういうふうに育つと思うし、大人になった時にそれがどういうふうに出るのかが本当に楽しみです。
今、日本が子供たちが希望を持って生きていけない国になってしまうということが、最近の私の課題なのですが、それに向かって自分の足りないところに気づき、気づいたら治していく努力をしていくことに変化があるのだと思います。 気づかないと変われない。だから気づくことに集中する。その意味では子どもたちがすごい見本を見せてくれています。どこで自分がつまずくのか、止まってしまうのかが分かりやすかった。自分で抜けることができないところを二人の姿がポーンと流してくれたなというように感じました。
先生を分かっているつもりで、分かっていない、その繰り返しで、先生はさらに先を行かれていて、追いついたなと思えば思うほど、近づけば近づくほど遠くなっていく。本当にその通りだなと思います。
目指すことは自然体で隙がない自分を先生のもとで磨き上げていきたいということです。そういう意味で海外でのセミナーはそのための大事なきっかけの場になるのだなと思いました。
それと海外勢に比べたら、やはり毎月先生の稽古を受けることができている日本勢は、当たり前ではないことに気づくことが大事であると思いました。


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