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佐藤 芳之(実業家)



野中ともよ

佐藤芳之(実業家 ケニア・ナッツ・カンパニー創業者)

まず行動すること。歩くこと。一歩出ること。

人間は動物です。動物は動くものです。

生きているものは動いてエネルギーを出すものなのです。

アフリカの大地に足を踏み入れてから50年、様々な紆余曲折を経て、1974年に企業した会社を、世界5大といわれるマカデミアナッツカンパニーに育てあげ、現地で多くの雇用を生み出し、25万人もの生活を支えてきた佐藤芳之氏。しかし佐藤氏は、「ビジネスはアフリカ人が自立するためのもの」と、ほぼ無償で現地の人に会社を譲渡。現在は、大量虐殺の傷跡がいまだ残るルワンダの地で、ナッツビジネスほか、あらたな事業を展開している。

アフリカ大地のように、シンプルで自由で自然体、その何者にも縛られないスケールの大きさは、疲弊しきっている日本の空気を、根底から吹き飛ばす勢いに満ちていた。


佐藤芳之
 

さとう よしゆき

1939年宮城県生まれ。南三陸町で幼少期を過ごし、1963年、東京外国語大学インド・パキスタン語学科卒業。同年ガーナ大学に留学。1966年から5年間、ケニアで日系繊維企業に勤務。31歳で退職し、いったん妻子を連れて日本に帰国するが、32歳で単身ケニアに戻り、鉛筆工場、製材工場などビジネスを立ち上げ、1974年、ケニア・ナッツ・カンパニーを起業し世界五大のマカデミアナッツカンパニーに成長させる。2008年に同社をタダ同然に現地パートナーに譲渡し、微生物を活用した公衆衛生、肥料事業をケニア、ルワンダで展開、現在に至る。

著書に『OUT OF AFRICA アフリカの奇跡』(朝日新聞出版)がある。

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