第3回 宇城杯レポート
2026年10月18日(日)第3回宇城杯が新たな開催地である兵庫県立体育館にて行われた。
大阪、東京、東海、福岡支部で学ぶ子どもたちと父兄が参加し、各支部の塾生・道塾生の見学者を含め総勢約130名の関係者が集った。
開催に先立ち宇城館長は「現在の日本の教育現場は未だに変化や挑戦をさける現状維持の文化である。これに対して、海外の教育はAIの急速な進歩のもとに「知っている」から「できる」といった実践・実証の教育に移行している。しかし、そのAIも目に見えない気の世界には答えを出せない。宇城空手の背景にある気の世界へは、知の入口を身体として身体脳を育くむことが大事である。身体脳で生きている子供がすぐに師を映すことができるのは心を本質とした身体動作にある。この大会で注目するのは身体動作と心が一致しているかを見ます。今までやってきたことを存分に発揮して臨んでもらいたいと思います。」と述べられた。

出場者(総勢22名)は段・級に応じて 分かれ、三本移動、型の順に演武し、休憩を挟んで分解組手を行った。







子どもの演武終了後、榎本麻子師範・宇城拓治師範・第1回最優秀賞受賞者による模範演武が行われた。


模範演武終了後、宇城館長による特別講習会が開催された。
宇城館長はまず、力でやるには限界があり、エネルギーでやることを腕受け投げの検証で示された。
さらに「入る」ということを示すために、大勢で持ったテーブルで前に立っている人を突くという検証に移った。
館長が立たれると入られ突けなくなり、小さな子供がサンチンやナイファンチンの型をすると同様に突けなくなった。「できてない子供はエネルギーが無い」と話され、できてない子供に気でエネルギーを与え、できることを示された。


次いで、椅子の座面に手を3人が交互に手を重ね、その間にメリケンサックを置き、他の人がその重ねた手を叩くという検証となった。軽く叩かれても手は痛いが、先生が気を送ると叩かれた人は痛みは無く、叩いた人が強い痛みを感じることとなった。

さらに椅子の座面のかわりに肩や太腿、顔であっても気を送られると土台となった人は守られた。また叩くものを人の手からタオルに変えても気を送られると叩く人は痛みを感じることとなった。

「弱い者や叩かれる人は不安になり、相手の言いなりとなり雑な扱いを受け奴隷となる。気というエネルギーで守ることで、今の常識と逆のことが起こり守ってくれる。」と話された。
最後に数人で黒帯を持ってもらい、その反対の端を持ち押さないで相手を動かすという検証を行った。

宇城館長は「これからの世の中は自殺・他殺が増えてくる。そんな状況で宇城空手は気で守ることを教えている。小さな子は気の世界がダウンロードできており、帯を持った時に引っ張らないで相手に入れている。実際に気で守られている世界を示すことで、その世界を失わないように皆に教えている。」と述べて講習会を終えた。
表彰式では、最優秀賞1名、優秀賞2名、特別賞3名が選ばれ、榎本麻子師範は「みんな素晴らしく良かったので誰かを選ぶということが難しかった」と講評した。

子供たちにとってこれまでの宇城杯が「刺激し合い」「つながり合う」場として存在してきた。
第3回宇城杯は、心と身体のつながりを「互いに深め合う」場となった。見ている大人にとっても子どもたちの演武が、今までとは違ったさらに深い領域に進展していることを見て取れる大会であった。
父兄、子どもそして塾生各々が宇城空手に将来の希望を感じ共に会場を後にした。

感想文
●大阪 17歳 HT(最優秀賞受賞者)
私はこの宇城杯に向けてより仕上げるために、型を技として身につけられるように日々の稽古で頑張ってきました。
私はこれまで、何事も見かけだけは綺麗にこなすことができると思っていたし、実際に周りの人からもそう言われることがありました。しかし、それだけでは全く意味がない、二段としてさらに成長したいと思っていました。空手で型を綺麗に見せる事はできても、見た目が綺麗なだけで身についていなければ技として相手にかかることはありません。空手以外でも、私は、一見できているように振る舞うことはできるかもしれないですが、どれも中身が伴っていないと自分自身で気付いていました。
本当に大切なのは見た目だけではなく、自分自身が真摯に向き合うことで、見た目を綺麗に見せるだけではその場はしのげても、いずれ自分の中身が伴わずボロが出てしまうと思います。
宇城先生にはそこも見られていると思ったので、身体と中身が一致する、調和できる空手を目指して頑張りました。宇城杯本番でそれが発揮できたかは自分では緊張して分からなかったですが、精一杯を出したので、結果はどうあれ、稽古の結果が自分の空手に出ていればいいなと思います。
今回、宇城先生のご指導で、よりその大切さを実感することができました。私は帯を引っ張らずに撓ませたまま、大人の方たちを動かすことができませんでした。
自分と、そして相手との調和ができるようにもっと稽古していきたいです。
●東海 18歳 FW
この度は第3回宇城杯を開催していただき、ありがとうございました。
8月の子供合宿にも参加致しましたが、こうして高い頻度で先生方や全国の塾生とお会いできて、とても嬉しいです。 最初の稽古では、臨時で号令係を務めさせていただきました。合同稽古で前に出るのは初めてで緊張しましたが、みんなとの一体感をより強く感じる事ができた良い機会となりました。号令は、いつもと掛け声のタイミングが違うので、呼吸が難しいと思いました。先生はどうやっているのかと思い、次の稽古の時に良く見ようと思いました。
Mさん、師範方の模範演武を見て、空間全体を動かすような気迫や動きに感動しました。また、榎本師範が行った応用分解組手の実践的な動きを初めて見て、「スゴイな!」と思いました。私も応用まで発展し実践できるように稽古しようと気持ちを新たにしました。
宇城先生の実践では、一人にメリケンサックを重ね置きもう一人がそれを打つ検証が印象に残りました。守る力の凄さが分かりました。 「大丈夫ですか?」と気に掛ける事で、与え、与えられる強さがあるという事実に、 弱肉強食の競争社会の中でも、優しさが強さなんだという希望が持てました。
今回の宇城杯を通して、人間の力の凄さを改めて認識することができました。 現在私たちは、スマホを初めとするコンピュータとは切っても切り離せない生活を 送っています。人間の営み全てがAIに取って代わってしまうのではないかと不安でした。ですが、知識だけでは及びませんが、人間だからこそ心と身体で繋がる事ができると学ぶことができました。
今回いただいた優秀賞に満足することなく、これからも稽古に励んでいきます。
●福岡 18歳 AS
宇城先生、榎本師範、拓治師範宇城杯を開催していただき、また参加させてくださりありがとうございました。今年の宇城杯でもたくさん学ぶことがありました。
会場に入り、自分の中でだんだん緊張していくのが分かりました。ウォーミングアップは、普段、稽古するときよりもしやすかったです。そして終わる頃には緊張がほぐれていました。 本番では皆さんの成長の仕方が印象に残りました。淡路合宿から宇城杯までの期間は去年とほぼ同じでしたが、成長のスピードの凄さに驚きました。私も淡路合宿に参加させていただきましたが期間は同じでも自分は稽古不足だと感じました。自分の番が来た時に、大勢の人がいたあの場だから味わえたことだと思うのですが、今まで経験したことのないほどの緊張感がありました。私は緊張しやすいタイプで、今まで緊張することをマイナスに考えていました。ですが初めてプラスに考えることができました。今回も緊張しないようにと自分に言い聞かせていました。しかし、そんなことは関係なく、今回はいつもよりも緊張したおかげで名前を呼ばれる時には切り替えができ、以前の宇城杯と比べて凄く集中することができました。緊張があるからこそ切り替えが瞬時にできたのだと思います。
次にあったMさん、榎本師範、拓治師範の模範演武は言葉になりませんでした。真があり、重さもありました。型ではメリハリ、分解組手では既に相手を制している姿が今でも鮮明に思い出せます。
宇城先生のご指導では今までもそうですが、常識ではありえないことを検証を通して見せていただきました。人の手の間にメリケンサックを乗せそれを上から叩くという検証があり、確かに痛かったのですが、数分後には元に戻っていました。その後、寝ている人の首の上にメリケンサックを置いてそこを叩くという検証がありましたが、この検証は人の手を叩く検証よりも痛かったと思います。ですが、先生に気を通されると全く痛みが無く、逆に叩いた方が痛くなるというのを見て改めて気は凄い力を持っていると思いました。
今回の宇城杯で、特別賞を与えていただきありがとうございました。賞をいただいたからといって満足することなく稽古をしていきます。最後になりましたが、宇城杯当日まで準備をしてくださった皆さんありがとうございました。
●東京 17歳 KN
第3回宇城杯を開催していただき、ありがとうございました。 普段稽古しているときには他の人が空手をしている姿は見る機会があまりないので、 今回他の人の空手を見て学ぶことがたくさんありました。 当日直前まであまり緊張していなかったのですが、名前が呼ばれて歩き出した途端にとてつもなく緊張しました。しかし、前回と違っていたのは、緊張によって手が震えたり焦って動きが雑にならなかったことです。 今回の宇城杯に向けて、私は明らかに稽古不足でした。中学生の時に比べて1人稽古の時間が減っていて、上達の角度が確実に緩やかになっているのを感じながら過ごしていました。しかし、稽古の時間の確保が難しくなってきたからこそ、以前よりも日常の中で誠実に過ごそうと心がけてきました。「悪いことに流されずに自分を持って自分に正直に」いるようにしました。その結果、自分に自信がつきました。直前になって焦ったり、できなかったらどうしようと考えることがなくなり、自分が今できることはできると思えるようになったのは、この過程があったからだと思います。今回私は今出せる自分を出し切ることができました。しかし、他の人の空手を見ているとやはり自分の稽古不足を感じ、「稽古をしなきゃ」よりも「稽古がしたい」と思いました。今後、稽古を続けて自分の課題を更新していけるようにしていきたいです。 後半、宇城先生からのご指導はとてもエネルギーがありました。メリケンサックを使った実証では、今の常識で考えたら叩かれたほうが痛いはずなのに、宇城先生が気を入れると、叩いたほうが痛い思いをするというのに、人間の本来は危害を加える方に危害が及ぶのが自然なのだと気付かされました。もともとそういう仕組みになっている自分たちの体がすごいと思うと同時に、それが逆になってしまっている現状が怖いと思いました。 宇城空手がある場に行くと毎回新たな学びがあり、とても楽しいです。今回も参加することができて本当に良かったです。これからもご指導よろしくお願いいたします。
●吉松道場 14歳 KT
今回、第3回宇城杯に参加させていただき、ありがとうございました。また、 特別賞をいただき本当にありがとうございました。
今回は前回までと会場が違い、慣れない環境や会場独特の雰囲気もあり、直前までとても緊張していました。自分の番になり、演武が始まると緊張感はありま したが、本番を迎えるまでの稽古の中で、吉松先生からご指導いただいた課題を自分なりに修正し、今の全力を出し切ることができたと感じています。その結果として特別賞をいただくことができ、これまで宇城空手を続けてきて本当に良 かったなと強く感じました。 賞をいただけたことはとても嬉しいですが、これで満足することなく、さらに自分を高めていきたいと思っています。自分の中でベストは尽くせたものの、 前々から指導していただいていた、姿勢が悪いという課題が、今回の演武で改めて浮き彫りになったと感じています。自分なりに成果を出せた嬉しさがあると同時に、緊張した場面でも無意識に正しい姿勢や動きができるようになるには、 まだまだ稽古が足りないと強く実感しました。
今回の特別賞を自信と励みにしつつ、自分の課題をしっかり自覚し、今後の稽 古で修正していきたいです。無意識でもブレない正しい姿勢や動きで演武することができることを目指し、稽古1回1回をこれまで以上に大切に重ねていき たいです。
最後になりましたが、宇城杯を開催してくださった宇城先生、榎本師範、拓治 師範、そして関係者の皆様、本当にありがとうございました。
●吉松道場 CT(出場者の母親)
淡路こども合宿に続き、第三回宇城杯に参加させていただきありがとうございました。
淡路こども合宿では今回子どものみでの参加となりましたがとても 充実した顔で帰ってきました。そして、今回の宇城杯では 1 年ぶりにお会いできた皆様とも子供たちの成長をお話させていただき宇城空手を通じてできたご縁を嬉しく思います。
子どもの成長はまずは親自身が成長し変わっていかなくてはいけない、宇城先生の本の中に『心のスピードを持つこと、無意識の心の発動』という言葉が私の中に残っています。うわべのパフォーマンスではなく信念をもった行動、世の中の様々なスピードに惑わされずそれ以上に軸を持って見抜く力と謙虚な心を深化させてまいりたいと存じます。子どもの可能性を信じ、子どもの性質や素質を大切に親としてサポートすることの大切さを今回の宇城杯でも改めて学ばせていただきました。
宇城先生、榎本師範、拓治師範、そして実践塾・関係者の皆様、当日は運営準備・片付け等、本当にありがとうございました。時間に追われてしまい皆様にご挨拶がきちんとできず申し訳ございませんでした。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
●東京 HN(出場者の父親)
宇城先生、榎本師範、拓治師範 この度は、第三回宇城杯を開催していただき、誠にありがとうございます。 昨年度は娘が参加しなかったため、アーカイブやホームページのレポートで一部を見せていただいただけでした。今回2年ぶりに娘が参加させていただくことになり、親子で当日に向けて準備をしてきました。(といっても特別なことをしたわけではなく、家での稽古をいつも通りに行ってきただけですが。) 8月に行われた淡路子供空手合宿から、2ヶ月弱しか経っておらず、娘は当日は会場で他地区の子どもたちとの再会に話が弾んだ様子で、開始までの時間を過ごしていました。 開会して子どもたちの演武が始まると、合宿からわずか2ヶ月しかたっていないのが 信じられないほど、子どもたちの成長ぶりには目を見張るものがありました。どの子も自分の持っている力を精一杯出し切っていたのではないでしょうか。帰りに娘に聞いたところ「緊張しかしなかったけど、全力を出し切れた」と言っていました。空手に限らずですが、日常全てにおいて全力を出し切るという姿勢を、大人ももっと真剣に取り組まなければと感じました。 その後に行われた模範演武は、まさに模範として子どもたちはもちろんのこと、全塾生が目指すべき山として示していただいたと感じました。 Mさんの演武では、「守・破・離」の「守」である、書で言うところの楷書の型を、 丁寧でありながら非常に瞬発力を感じさせるものでした。 拓治師範の演武は、基本分解でありながらも、先を取って相手を制する実践(実戦)を彷彿とさせる迫力ある組手でした。 榎本師範の演武は、型の変化を中心として相手を無力化する、型から自由組手に至る道筋を感じさせる組手をご披露いただきました。
その後に行われた宇城先生による様々な実証は、日頃の実践塾でのご指導と同様の内容でありましたが、子どもたちにとって非常に貴重な学びの時間となりました。特 にメリケンサックやパイプ椅子を手に乗せて、通常なら痛みを伴うはずが、気によって瞬時に守られた状態に変化する、そして力一杯打った方が痛い思いをするという体験は、世間一般に言う常識が本当は間違っているのだということを気づかせていただく体験となり、一人ひとりの身心に深く刻まれたことと思います。 また、ご指導の中で先生より「できる人の姿(技)をダウンロードする」とのお話がありました。帯を持って大人数名対子どもという場面で、何人かの子どもに体験させていただきましたが、先生が「引かない(引かずに引く)」と言いながら、ゆるんだ状態の帯 を持っていると、だんだん大人の方が前に崩れてきました。拓治師範の娘さんが、それを見て何度が試みているうちに、できるようになってしまいました。
師 を映す(ダウンロード)ということはどういうことかということを、目の当たりにさせていただきました。ありがとうございました。
●東京 TK(参加者の父親)
宇城先生、榎本師範、拓治師範、この度は第三回宇城杯の開催と参加及びご指導を頂きありがとうございました。 子ども達の真っ直ぐで途切れない動きでの宇城空手の技によって、場の空気も特別なものとなっているのもあり、先生のご指導において今までに何度も聞いた言葉であっても何か今まで以上に深く身体に響きました。
AIの進歩、成長には多くの方が恐れと警鐘を鳴らしています。事実であり、学ぶべきことも多くありますが、ほとんどが警告をして終わりです。今回の宇城杯に参加させて頂き真っ先に感じたことは宇城空手にはその対応策が詰まっているということです。
今回の季刊「道」において先生が記されている「AIの進展が人間性を取り戻すターニングポイントに」が正にだと思いました。 人間を知る、人間性を養う、知識ではなく身体を通じた実践という事実を学べる宇城空手は、次世代の子供たちにとっての必須科目となるべき学びであることをあらためて強く強く思いました。
限りなく多岐に渡る対応が可能な宇城空手においてでは一分野ではありますが、人力から動力へと労働や社会構造が変化した産業革命以降、大気汚染や化学物質による疾病の形成因子が多岐に渡り、現代において難病となる遺伝子が絡む病気は産業革命以降より増加したと言われています。
今後のAI台頭による社会構造の変化は、何かしらの疾病形成因子を生むことも考えられます。 結果検証主義の医療では本質的な事へのアプローチがなく場当たり的な対応に終始しかねません。
しかし、数か月前に理化学研究所より「重力によってミトコンドリア翻訳が活性化する」と発表されたように、生命体と宇宙との関わりは絶対的なものであり、その重力に働きかけが出来る先生のエネルギーは遺伝的な疾病形成因子の除外も可能とするものであり、 AIの開発と同時並行にて開発されるべき分野でありますし、未来への希望はそれしかないのではないかと思っております。
自分が学べていることがいかに未来において重要なことであるか。
大人の責任というものも今まで以上に感じることが出来た宇城杯でありました。この度も大変貴重なご指導と体験をありがとうございました。


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