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東京実践塾 感想文 2017年5月~2017年7月


■福島 公務員 48歳 HO

宇城先生、いつも素晴らしいご指導をいただき誠にありがとうございます。

 宇城先生は空手という媒体を通して人の生きるべき道を指導しておられます。

 この世には人の生きるべき道を指導する存在として、宗教や哲学、教育などが

ありますが、いずれも言葉であり、その実証は行われておりません。ただの言葉

であるが故に、指導者のレベルが低く実践が伴っていなくとも「指導」という形

を取ることができてしまい、その結果として教育の荒廃や新興宗教の横行が進ん

でいるのだと思います。

 現代に生きる日本人も、明治維新以降、社会的な洗脳を受け、過去の歴史・文

化を現代より次元の低いものと捉え、目に見えない存在は非科学的であり全ては

科学で解明できるという思考に囚われています。また、インターネットやSNS

などでの普及で、人と人とのつながりが希薄となり、他者を思いやる、気を配る

といった心の働きが低下してきているように感じます。

 宇城先生の空手は、言葉ではなく実践が先にあり、こじつけや屁理屈ではない、

人の正しい生き方を示す理論を、身体を通した検証を通じて我々に指導されてお

ります。

 人の集団が前から押されまいと全員一致して意識を集中すると強くなりますが、

別の事を考えたり、それぞれの視線をバラバラの方向に向けたりすると途端に弱

くなります。さらに、宇城先生が押されまいという集団の意識を取ってしまうと、

押されまいとした方向に集団は崩れてしまいます。宇城先生は「これが欲なのだ」

とおっしゃいました。

 私はこの検証を体験し、この崩れていく感覚、欲が顕在化する感覚は日常の中

でも多々あるものだと気づきました。自分の取った行動がうまくいかない時、ま

たうまくいかない感じがする時、胸のあたりがもやもやして肩の後ろあたりがス

ースーする頼りない感覚があります。自分では無意識でも(無意識だからこそた

ちが悪いのですが)欲が出ている時、相手との間がニュートラルから衝突に変化

した場合に、こういった感覚を感じるのかもしれないと思いました。

 宇城先生がご指導される「我を消す、欲を消す」には、まず、我とは欲とは何

かを自身で捉えなければならなりません。私は、この欲を感じる感覚を礎にして、

忍を養い、調和をめざします。そして、職場を、家庭を、地域を守ることのでき

る生産性の高い人間になれるよう精進します。

 宇城先生に気を通された時にのみ発揮できる奇跡的な能力。あれこそが人の根

源的な力なのだと思います。我々が求める答え(能力)は全て自身の身体の中に

眠っている。それを開く鍵を持っていないのが今の我々なのだと思います。

 宇城先生は気というマスターキーで人種・性別に関係なく全ての人の能力を開

放します。では、我々が(おそらく)物心の付く前に持っていた能力を、自身の

身体の奥底に厳重に幽閉したのは何者か。そして、それを解放する鍵はどこにあ

るのか。幽閉した者は、現代教育や一般常識というこの世の理(ことわり)から

乖離した存在。そして、開放する鍵となるのは、現代教育や一般常識で汚染され

た自身の思考を浄化すること。

 宇城先生がおっしゃるように「常識依存症」から脱却することだと思いました。

そのためにも、正しき師に学び、横着な自分自身に師のエネルギーを注入し、自

分が生きる場所で行動し続けることが、浄化のステップであり、また自身の周囲

へ良い影響を与えることになるのではないかと思いました。

 私は考えすぎる悪い癖がありますので、常に師と仲間の思いを胸に、明るく、

素直に、日々を大切に過ごしたいと思います。

 これからも厳しいご指導をよろしくお願いいたします。

 ありがとうございました。

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