第8回淡路黒帯合同合宿レポート
淡路島創心館総本部道場にて、8月10日(土)から12日(月)までの3日間、黒帯合同合宿が行われた。黒帯合宿としては初の2泊3日の開催となった。
今回の合宿では、「細胞からのエネルギーを発揮するには、まず正しい型を身体に刻みつけること」をテーマに稽古が行われた。
ロケットを打ち上げてから大気圏を脱するまで8分。その宇宙空間の無重力の世界では、我々が日頃生活している地球上の物理法則などの常識が全く通じないため、宇宙飛行士は何年もかけて訓練を行う。一方で、宇城館長に気のエネルギーを入れられると、瞬時に5次元時空の世界に入ることができる。
宇城館長は「我々の身体の細胞はそのエネルギー感知して受け取るが、意識では感知することができないため、自らの身心によるエネルギー創成のためには、師の生き様、術技を映すしかない」と語り2泊3日の合宿がスタートした。
稽古は、最も基本となる腕受けから始まった。館長は、正しい腕受けができると、そこに攻撃を加えられても、全く力を必要とせず相手を無力化することができることを実際に示し、その後塾生同士で正しい腕受けができているかの検証を行った。
黒帯として何年もの稽古を積んでいても、基本の受けで相手を無力化することがどれほど難しいかを実感しながらの稽古となった。同様に、サンチンの中割れで、肘を固定するようにつかまれても、型通りに動かすことができるかの検証を行った。
さらに「五つの型」を繰り返し行い、正しい型になっているかの確認を行った。その後は、パッサイの「回し取り投げ」やサンチンの「腕受け投げ」の分解組手で、身心の「真っ直ぐ」ができているかの検証を行った。
型通りに分解組手ができていないと、「隙」が生じ、決して無力化に至らないこと、さらには自ら危険な状態に陥ってしまうことが示され、いかなる時でも隙を作らないことが重要であること、これは仕事や人生に通じることであることを話された。
懇親会では、道場での稽古とは違った角度から、館長の見方、考え方を学ぶ貴重な機会であり、また榎本師範、拓治師範からも様々な話を伺うことができた。さらに普段一緒に稽古をできない他支部のメンバーとも、同じ宇城空手を学ぶ仲間として、より一層の絆を深めることができた。
3日間の合宿を通じ、あらためて宇城空手の奥深さを実感し、館長から受けた多大なエネルギーを浴びるように受けることができた。この経験を明日からの生活での原動力とすることを心に誓い、淡路総本部道場を後にした。
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