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2017年シアトル空手セミナー開催 速報


去る2017年9月9日、10日、アメリカ合衆国シアトル郊外カークランドにおいて、宇城塾長により第8回シアトルセミナーが開催されました。 両日のセミナーには、これまで宇城塾長の指導を受けた経験を持つ米国、カナダ在住の人達が参加。サンチン、ナイファンチンの型を中心に、筋力の力をはるかに超えた調和の力を様々な検証で体験したり、人間が持っている本来の力を引き出す指導が行なわれました。

 セミナーの詳細レポートは近日中にアップいたします。

 以下、セミナーの模様を写真と感想で速報します。

 

● 心を開くそれこそがすべてだと学びました (カルガリー J.C)

昨年は試験があったのでナパにはいけず、年ぶりの参加でした。この1年、真剣に稽古に取り組んできました。今回のセミナーで自分がどう取り組もうかという時に、先生が一年前と同じ話をしてくださっていて、そのことが自分でできていないことにとても自分自身に腹が立っていました。しかし、一日目の夜、懇親会の場に行った時、ちょうどが終わるところだったのですが、そこで、希望の話がされていて、それを聞いた瞬間、自分の中が変わりました。もっときちんと稽古に取り組みなさい、というより高い次元での先生のメッセージが伝わってきました。

稽古では、「君たちがわかりやすいように、あえておりてきて段階を踏んで指導しているのだよ」という話がありました。先生が教えてくださった仙骨の指導はとてもなるほど、と思いました。数人が並んで押すという検証をやった時に、自分は最初、仙骨を出してやってみたら、動かすことができた。それで嬉しかったのですが、先生は、押して動かせるということではなく、そこで「どういう場をつくるかが大事なんだ」とおっしゃって、両手でなく片手でやれと言われ、自分は片手でやって押すことができた。その時に初めて自分の変化進歩とういものをどう検証するべきなのかが分かったのです。

自分が子供時代に学んだ型は、今思うと子供のおもちゃのようです。今は本物の型を先生にいただいたと思っています。自分が変わればまわりが自分の変化に気づく、自分の妻も変化に気づいてくれて、自分にとって空手がどれほど大事かを理解してくれていている。今日も、稽古しなければならない、ではない、今日も稽古できるという喜びを感じさせてくれる。だから毎朝、起きるたびに感謝ができるのです。

 前回は、先生に心を開くのが大事であると言われ、今回もその気持ちで来ましたが、今回は、心を開く、それこそがすべてなのだなということが分かりました。昨年は、セミナーのあとに、やらなければならないリストをつくりました。しかしその内容はひとつひとつがつながりのないものでした。今年は昨年と同じように書きとめましたが、それは一つひとつがつながっていた。すべては蜘蛛の糸のようにかかわりあっている。

たとえば、型をやる時、今日はこのリストのここだけを稽古しようとか、今日はここだけをやっていればいいというようにやってきたけれども、たとえば、先生は目のことを指摘されたけど、目のことに集中したら他が消えるので、今は目を集中している時、同時に他のことに取りかかかれる気がします。

私たちにとり、先生のように高見の境地を指示してくださる方を持つことは本当に大切です。私が2012年に先生のセミナーに初めて参加して以来、世界はどんどん悪い状況になっていて、それに対して自分は腹立たしい気持ちがあります。でもそれに対してどうしたらいいか、その答えが、まず型にじっくり取り組むということ。型に取り組むと、自分が強くなってくるような気がしますが、しかし、そもそも強さってなんだろうという問いかけも出てくる。先生の空手はそういうことに対しての答えを与えてくださっていて、より前に進もうという気持ちにさせてくれる。今私たちが必要としているのは、こうした前に進ませてくれる教えだと思います。

● 自分の課題に気づかせてくれた今回のセミナー (カナダ K)

今回は一人できました。ちょっと不安な気持ちと、楽しみな気持ちもありました。毎回先生の教えを持ち帰っていますが、主にそれは人間関係のことで持ち帰っています。先生のご指導でありがたいと思うことは、自分自身、自分の課題に気づいてはいるけれども、ではどうしたらいいかわからないことに対しての答えをくださることです。たとえば、先生は自分の空手に攻撃性があることを指摘されましたが、自分はそういう部分があるのに自分で気づいていたけれどもそれをどうしたらいいか教えてくれる人がいませんでした。

もうひとつありがたかったのは、先生が指摘された私が購入した土地のことで、その時に先生が行なってくれた実践指導がとても印象的で、自分のなかで腑に落ちました。先生が指摘されたことは、自分でも日常的に感じていたことで、先生にこうしたらよい、ということを先生にあらためてご指導いただいたことが、大きな気づきになりました。そのことが次の一年の稽古になります。

土地を買ったのは、若者を自然や土地とプロジェクトをむすびつける活動のためで、なぜそれをしたかというと、自分は都会育ちであって、いろいろなことからかい離していることを感じ不安に思っていたからで、自分のためにも、またこれからの世代のためにも、自然と結び付けていくプロジェクトは大事だと思ったからです。そのためには、慣れ親しんだコミュニティーから距離を置き、新しい環境に身を置くという犠牲が生じましたが、それでも先生の教えが背中を押してくれるのを感じます。

今回のセミナーを通じて、さまざまな検証方法を教えてもらったので、空手以外の ところでも、ちゃんと(調和が)できているかを、検証していきたい。

今回ここにきて、この場にくるかがどれだけ大切かを再認識しました。先生がまた、このシアトルに戻ってきてくださることを願っています。

● 調和の教えを仕事に役立てる (シアトル在住 M)

本当にたくさんのことを学びました。自分は筋肉に頼ってしまう癖があるけれども、先生の仙骨を使ってエネルギーを生み出す方法がとても興味深かった。先生の調和の教えはとても仕事に役立つと思います。今自分は仕事上、部下を率いる上で、さまざまな立場があるけれども、何かの課題がエスカレートする前にそれに対応してきちんとおさめるという意味で役立てると思います。

 






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