第1回子ども空手合宿レポート
- jht900
- 2 日前
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更新日:19 時間前
9月14日(日)、15日(月)の2日間、淡路創心館本部道場にて、初めての子供空手合宿が開催された。今回の合宿には、高槻本部、東京・関西・東海・福岡の各地区から小学生から大学生までの24名と、その保護者が参加した。
稽古は、大学生・高校生の号令による基本稽古から始まった。号令と子供たちの気合いが重なり合い、場の空気が一つになっていくのを、その場に参加していて肌で感じることができた。



宇城空手では元々調和・融合力を備えた子供に以下の三つのステップで指導している。
基本 → 力でない姿勢作り
型 → 型の理合いを通して、身体挙動のニュートラル化を図る
分解組手 → 型を構成している技を通して「事理一致」ゼロ化を図る
今回の合宿では、そのステップの結果を、自由組手、すなわち、何事にも捉われない相手との自由攻防で実践・検証した。
2日目は、基本稽古を行った後に、子どもたちによる自由組手が行われた。まずはじめに模範組手が行われた。その後、榎本師範に組手のペアを指名され、攻守を交代しながら組手を行った。
自由組手



その結果分かったこととして、以下の4つがあげられる。
① 攻防が一般的な空手で見られる「受け・突き」というパターンではなく
②「自分を守る」という「防御の中の攻防」であるということ
③ 防御が先にあると、意識の奥にある無意識層の細胞が先に働き、身体を守ってくれる。そのため怖さが消え、たとえ当てられてもそう痛くない。
④ このことは子供対大人の組手の際に、大人が痛がっていたことからもその違いが分かる。
すなわち「調和・融合力」の根源は、人間を構成している37兆個の「細胞」にあるということ。そこを身につけておけば、自転車は一度乗れるようになると一生乗れるのと同じように身につくのだと言える。
しかし同じ子供でもスポーツや競技武道をするとスクラム倒しができなくなる。それは「何をするか」のプロセスに要因がある。すなわち本来無意識領域で働く細胞ではなく、意識領域にある脳の命令による筋肉を働かせる結果、対立・衝突力が身についてしまうからである。
今回の子供・親子合宿は、調和融合の細胞を働かせる宇城空手の成果を明確に実践検証する合宿となった。
パッサイの分解組手「回し取り投げ」


今回の合宿はまた創心館館長から投げられた問い、すなわち「なぜ私たちは進展しながら自滅に向かうのか」に対しての、希望の方向性と実践を示すものでもあった。
大の大人8人ががっちり組んだスクラムを、大人ができないのに子供が倒す実例は、宇城体験塾などで実証している通りであるが、なぜ力のある大人が倒せないのに力のない幼児や子供が倒せるのか。この実践にこそ希望と方向性があるのである。すなわち、
① 今の常識としてある筋力による「力」以上の力があることを裏付けている。
② 大人の力が「対立・衝突」力にあるのに対し、幼児や子供の力が「調和・融合」力にあるということ。
③ 幼児や子供には調和・融合力が元々備わっているということ。
④ 調和・融合力とは力ではなくエネルギーであるということ。
⑤ 科学的に言えば、目に見える物質としての運動を扱う古典力学から、目に見えない素粒子の持つエネルギーの存在としての量子力学という捉え方になる。

感想文
〔高槻本部〕
■YS(初段 中2)
この度は、第 1 回淡路子供合宿を開催していただき、ありがとうございました。また、ご指導の方もありがとうございました。
他の支部の人たちと一緒に稽古することは初めてなので緊張しました。でも、いつも通りできました。基本から一通りする中で、三本移動組手と分解組手、それぞれでこの人はこんな風につきをするなど、いろんなことが分かりました。
自由組手は、大阪以外の支部のではやっていないと聞いていたけど、「初めてにしたら」とみんな後ろに下がらず攻めていてすごいと思いました。他の支部の人たちのそれぞれの個性が見られて良かったです。
懇親会で、他の支部の人たちとたくさん話をして仲良くなりました。今回の合宿で自分にとって貴重な経験となりました。
自分は、目をつぶってしまっているところが何ヵ所かあるので、そこを直しつつ宇城杯に向けて頑張ります。
これからもご指導よろしくお願いします。
■YS母
この度は、淡路子供合宿を開催していただきましてありがとうございました。
大変充実した二日間を過ごすことができました。
淡路道場に来られた事は大変嬉しく思いました。まだ大いに木の匂いがしており驚きました。また大変居心地が良かったです。
稽古が始まった途端に涼しく感じた空気がいっぺんに熱くなり子供達の目つきが変わり空気も変わった事を肌で感じました。
自由組手ですが、大阪の子どもたち以外は、初めての経験ということにもかかわらず物おじせず、後ろに下がりもせず、堂々と相手に強い気持ちで入っていく姿は圧巻でした。初めてだというのにあの意気込みにはどこからくるのか、宇城空手をしている自信、強みなのでしょか。
また、大人と相撲をとった子供はいとも簡単に大人を投げ、軽かったと一言、淡々としていたのには本当に笑えました。子供は測り知れない大人にない力を持っている事に改めて確認致しました。
この子供達の大人にはない力を途絶えさせてはいけないなあと思うのと同時にあまり細かい事を子供に押しつけたり発言したりしないで、子供の自主性を重んじ、静かに見ておく事が一番で、時々に助言をして自立を促す事が大切だと強く感じました。
稽古から離れた子供達、無邪気で可愛かったです。宿泊は親と子が離れましたが大変良かったと思います。正直不安でありましたが、親も子もたくさん話ができ楽しく過ごせました。私自身、宇城空手をしている子供の親御さんと話ができ、つながりが出来た事、本当に嬉しく大きな収穫でした。色々抱えておられることも、宇城空手のお陰で救われたという事を伺うと本当に良かったと思いますと同時に宇城空手に出会い、子供が稽古していただいていることに大変有難く感じました。大阪の子供達は毎週稽古をしていただいている事は、本当に恵まれている事だとつくづく感じた次第です。
榎本麻子先生ありがとうございます。
この度の淡路子供合宿で多くの仲間ができ、お互いに刺激し合えた事は、今後の稽古の糧、励み、自信となり、さらに成長につながっていくと思いうので、楽しみに思います。親としても見守りながら成長したいと思います。 今後ともご指導の程、宜しくお願いいたします。
■YS父
宇城先生、榎本師範、このたびは、子ども合宿を開催していただき、ありがとうございました。また、家族3人で参加させていただいたことを感謝いたします。子ども、妻とともに本部道場で学べることは大変ありがたく幸せなことでした。
今回の稽古では、子どもたちが統一体のように一つとなっていることを感じました。これは、宇城先生と創心館本部道場という聖地のおかげであると思います。宇城空手を、そして創心館本部道場を、師範や塾生の次の世代に引き継いでいくことは、宇城先生に学ぶ塾生の共通した願いです。私はまだまだ先のことだと思っておりましたが、未来を先取りしたような光景が眼前に広がっているのを見て、宇城先生や両師範が蒔かれた種が着実に育っていることを確信しました。自分もその担い手として携われるように子ども、妻とともに学び、稽古して行きたいと思います。
自由組手は、大阪では何回か稽古したことがありますが、大阪以外の子どもは初めてということで、どんな風になるか楽しみにしておりました。大阪の子どもたちは中心を守って、お互いに攻撃するのが難しいように見えました。創太くんの突きは、私も受けさせていただいたことがありますが、伸びる上に重く、かなり手加減してもらっても下がらないようにするのがやっとでした。大阪以外の地区の子どもたちの組み手が始まって、そのアグレッシブな攻撃に驚かされました。淀みのない鋭い突きにまず驚き、それがかなりの勢いで当たっているのに受けた側は顔をそらさず、下がらず、攻撃を返しているところに驚かされました。どの子どもも突きが入っても下がらず、姿勢が変わらず、何より目は相手をまっすぐに見て逸れることがありませんでした。これが『宇城空手』なんだと納得しました。組み手後の基本稽古での子どもたちの目は合宿の最初よりもさらに力があり、自信に満ちていました。それは教育に携わる者として理想の子どもの姿でした。
寝食を共にすることで、子どもも親も『宇城空手』の仲間という意識ができ、精神的な一体感も高まったと思います。学ぶことの多い素晴らしい合宿でした。
子どもに学ぶという原点にもう一度戻り稽古していきたいと思います。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
■TK(初段 高1)
まず初めに、第1回淡路合宿を開催していただきありがとうございます。この合宿があったからこその気づきや学びがあったと感じました。
空手ではもっと速く入らなければいけないと感じました。ただ単純に速く動くのではなく、相手の「先」をとることが重要だと分かりました。そうすることにより、投げやすさや分解組手のスムーズさが変わりました。最初は慣れなくて、変な感覚になるけれど、この早さに慣れるために、普段の稽古から実践していきたいと思います。型でも同じようにもっとキレと瞬発をつけないといけないと思いました。キレと瞬発を出すことによって、実践に活きると感じました。
そして最終日に行った自由組手では、基本を大切にしないといけないと思いました。実践になると、強度も上がり、スピードも速くなるので、頭で考えていては遅くなり、考えている技も基本が固まっていないので、行動に起こせなかったことがありました。なので基本を固めて、早く、なおかつしなやかに動くことが大切だと感じました。
最後に生活面ではこれだけの方々が様々な地方から集まり、一緒に過ごすというのは、初めてのことだったので、貴重な経験ができてよかったです。
本当にありがとうございました。
■HT(二段 高1)
私は今回の淡路合宿の2日間で、無駄な動きをなくすことと、基本の大切さの主に二つを学ぶことが出来ました。
初めての淡路合宿で緊張が高まる中、最初の映像で画面の向こう側から伝わってくる宇城先生の気の力に圧倒されました。
そして、いつもより基本も型もより集中して出来ました。
一日目は苦手としていたパッサイの分解の回し取り投げが宇城先生のご指導により簡単に出来たのが印象に残っています。久しぶりに見た宇城先生の空手には、無駄な動きは一切ありませんでした。回し取り投げでスッと相手に入り、何人もの大人を簡単に倒してしていました。その動きは全く無駄がなく美しいものでした。宇城空手は、自分を守る空手なので、無駄な動きが一つでもあると相手に先に入られてしまい、自分を守ることができません。自分は一度できないと思うと考えすぎてしまい、できないループにハマってしまう悪い癖があります。それもやはり、余計に考えることによって無駄な動きが入ってしまっているのだと思います。宇城先生を見た後のこの時は、考える癖もなく気と瞬発だけを使って大人達を倒すことが出来ました。
この感覚を忘れず、最上級に綺麗で無駄のない動きで空手が出来るように普段から稽古していきたいです。
自分は、二日目の自由組手はあまり上手くいかなかったと感じています。普段から自由組手でも、突きが中々上手く入らないという課題があります。自分の番が終った後、他の組の自由組手を見ていると、瞬発のある重い突きを何本も入れていました。
この時、自分の突きは流れてしまっているんじゃないだろうかと自分を見つめ直して考えました。そして合宿が終って最初の稽古で、榎本師範に突きが流れてしまっているとご指導いただきました。思い返してみると、やはり自分の突きは流れていて決まらないあやふやなものになっていたんだなと感じます。合宿で見た他の子達の突きを思い返してみると、一本一本丁寧に決めているものでした。
突き、腕受け、上げ受け、蹴りなどこれからの基本が、分解組手においても自由組手においても型においても、全て土台となっています。改めて基本の大切さを知れたので、今後も常に自分の空手に疑問を持ちながら基本を一つ一つ丁寧にやろうと思います。
今回の合宿では宇城先生だけでなく、普段は会えないたくさんの塾生と会うことができ、その一人一人の空手を見て学ぶことが出来ました。今回の 2 日間は、自分に足りていないことを見て、自分の空手を見つめ直して学ぶことができる本当に有意義で良い機会になりました。
■SE(二段 高1)
今回の子供合宿は、初回だからというのもあり、緊張していましたが、全国の子供空手生が一堂に会し、稽古をするというのはとても有意義な時間でした。
合宿では、宿では普段は会えない人たちともしゃべることができ、皆さんフレンドリーで楽しかったです。
稽古では、高槻支部以外は自由組手が初めてなことを初めて知りすごく驚きまたが、いざ稽古に入ると、まず、初めてなのに一人残らず年の差も関係なく一歩前一歩前へと進み、“突き”も、しっかりしていてすごいと思いました。
また、雅貴くんは、自由組手の経験者との組手だったけど、しっかり前へ出ていたり、聖くんと、慶くんのペアもお互い遠慮することなく、勢いよく行けていて、皆さん初めてとは思えない組手でした。
1日目のけいこでは、僕もかなり指導していただきありがたかったです。全体的に指摘された部分は、体のひねりの甘さや、取り裏拳のつかみの甘さなどで、二段のため形は整っていても、ちょっとしたところの気が抜けた部分があるのだと改めて気づきました。それは、普段の稽古でも言われることがあったり、前にも組手で下がる時に必ず、身を守りながら下がることを指摘されたので、気の抜ける癖があることを自覚して普段の生活から見直そうと思います。
また、今回の稽古に限らずですが、稽古後に足の裏が痛くなるのは、気が通っていて体 が沈んでいるため、良い稽古をした証拠だといわれましたが、本部道場ということに加えほかの人たちも集中していて、宇城先生がいたこともあり、稽古中 はすごく体が重くなっていること(いい意味で)を実感することができました。
最近の日本は、いままではあり得なかった事件が起きていたり、総理の短い期 間で辞任、交代したりなど、目まぐるしい変化をみせています。また、今年は、 コメ不足にあえいでいる一方で、さんまの水揚げ量が異常に多かったりと異常 性を感じ、大災害前の予兆なのではと考えたりもします。
・実際、東日本大震災前は陸前高田市では震災の約1ヶ月前から、朝夕にカラスの群れが空を覆っていたが、震災の数日前から突然姿を消した。
•3月4 日夜、茨城県鹿嶋市でクジラ50頭が浜に打ち上げられた
•3月11 日の朝、宮城県塩釜市の神社では、いつもはサビなどで赤褐色に濁っ ている鉄製の「神釜」の水が普段と異なり澄んでいた。
などが報告されており、どの大地震でも地震前の何かしらの異常性が確認されています。そのため、南海トラフの前触れなのではと思ったりもしますが、今回の組手を見て、初めての組手なのに皆さん宇城空手使い対応しているのを見て、宇城空手なら、どんな状況をも打開できる、下がらない体を作ってくれると思ったので、そんな新しい目標をもって自分の課題に向き合って次の宇城杯、審査会、次の子供合宿などに挑戦し、普段の生活も精進していこうと思いました。
今回の合宿は、本当に楽しく、どの時間も大変有意義な時間でした。
ありがとうございました。
■ME(二段 大1)
今回、はじめて開催された子ども合宿では、多くのことを学ぶことが出来ました。特に印象に残っていることは以下の二つです。一つ目は刺激を受けることの大切さ。二つ目は環境や周囲の方々への感謝を忘れてはいけないということです。
まず一つ目について。私は気づいたときにはすでに空手を始めていて、気づけばもう十六年が経ちます。これだけ長く続けてこられたことはすぐに飽きてしまう私にとっては奇跡のようなことです。しかし続けているとどうしても「当たり前化」してしまい、ただ稽古を淡々とこなす日々となっていました。今回、様々な地域から集まった参加者たちと接する中で、彼らのひたむきに稽古する姿や真剣さを目の当たりにし、もっと必死に稽古しなければならないと刺激を受けました。ただ、「必死に稽古するとは何なのか」、いつもこの論点に当たります。私にとっては稽古を休まないこと、先生の話を聞くこと、それだけでも充分「必死に稽古をしている」という認識でいました。しかし他の参加者たちを見ているとそれだけでは足りないことに気づきました。「先生に教えてもらえる嬉しさ、楽しさ」、また、「目の前のことを 100%の力でやる」というこれらのことが感じられました。私はありがたいことに毎週稽古を行える環境にいますが、それが当たり前だと思わず毎回 100%の力で稽古に挑みたいと思いました。
次に二つ目の学びについて。一つ目と少し内容が重なる部分もありますが、今回の合宿でたくさんのことを学び、様々な繋がりを作れたことは合宿という環境を創り、整えてくださった方々のおかげです。なぜ「学ぶことが出来ているのか」、なぜ「やり続けることが出来るのか」、それは日々支えてくださる方々がいるからこそだと改めて感じました。日々の環境を当たり前だと思わず、感謝を忘れずにこれからも稽古に励んでいきたいと思います。
最後にこのような素晴らしいイベントを企画、運営してくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
〔関西〕
■SK(初段 高1)
宇城先生、榎本先生、拓治先生
先日はありがとうございました。私は空手の稽古も緊張していましが、人見知りなので各支部の子達と馴染めるかが1番不安でした。でも周りの子や、麻那ちゃんのお陰で話をしたり仲良くすることができてとても楽しい合宿になりました。部屋で話をしたり遊んだりとても楽しかったです。
自由組手では相手の子に入られてしまいぐるぐる回ってしまったし、しっかり突くことが出来ませんでした。改めて難しいなと感じたけれど、いい経験になりました。自分の稽古不足も感じることが出来たのでこれからの稽古をしっかりしたいと思いました。
自由組手が終わった後、愛ちゃんや琴子ちゃんとお互いの「ここが良かった」とかの話をしたりしました。またみんなで稽古したり合宿したりしたいと思いました。ありがとうございました。
宇城杯も頑張りたいです。
■SK(一級 中2)
宇城先生、榎本先生、拓治先生
合宿ありがとうございました。初めての自由組手や初めての合宿で凄く楽しかったです。最初は知らない人ばっかりで嫌だったけど、いっぱい喋れて、仲も良くなって良かったです。自由組手は凄く痛そうだなあと思っていたけど、そんなことなくて凄くいい稽古になったと思います。
■SK、SK父
第一回子供淡路合宿では、ご指導ありがとうございました。
以前より榎本師範の念願でもありました子供、父兄の合宿が実現できたことに嬉しく、また、事務局として係ることができたことに感謝申し上げます。
今回いちばんに感じましたことは、宇城空手は無から有を生み出すことと、同じ指導受けても子供の変化のスピードが大人とは全く違うと感じました。植物は太陽に照らされ二酸化炭素を吸収し酸素を出すといった循環を行うが、人間(大人)は破壊と消耗しかないというお話がございました。
今の教育には宇城空手のように何かを生み出す指導や、そのような子どもを育てるという仕組みからはかけ離れています。それは、子供達の今のエネルギーを見ても分かります。しかし先生のご指導は子供達に希望しか与えていないということを感じました。それぞれに応じて必要なことを指導し子供達は素直にやる。そして変わる。そこが全く違うところです。まさに宇城空手を学ぶということは、無から有を生み出す、未来の希望であると強く感じた次第です。
この先も社会に出ると、そこには売上至上主義、今さえ良ければの考えで植えつけられ、ロボットのように管理される可能性もあります。その流れにも染まらず進む為に宇城空手をベースに置き、全国の宇城空手を学ぶ仲間と絆を深め、切磋琢磨し一人ひとりが大河の一杯の水になることを願って、我々もやって行きたいと思いました。
2 日目の稽古では、自由組手が行われました。大半が初めてだったはずですが、全くそうは思いませんでした。これがフルコンであればどちらかむきなってしまうか、又はやられている方が泣き出して途中で中断こともあるのではないかと思います。
しかし、そのような子供は誰もいませんでした。そして常に前に出て後ろにさがらない、押されている子も気持ちは前に出ていました。これが宇城空手の組手であると、先生もおっしゃられましたが、見ている私も熱いものを感じておりました。
子供の感想で、実際に当たった時の衝撃のことを話していましたが、我々大人が受ける感覚とは違うのだと思いました。だから前に出れるのだと思った次第です。
この経験を子供たちにさせたいという師範の熱い想いが伝わりました。
そして我々も子供の柔らかさと、「受けの中の攻撃」を子供を通して学ばせていただきました。
また、稽古後の懇親会では、子供達同志が自然と打ち解け、大人が何も心配することはありませんでした。
宇城空手を通じ子供に希望と自信を与え、そのエネルギーがまた我々大人のエネルギーとなる。この循環を感じることができました。この循環が何より大切であることを学んだ合宿でもありました。素晴らしい合宿を開催いただき本当にありがとうございました。
〔東海〕
■HM(六級 高1)
宇城空手子ども合宿に参加させていただきありがとうございました。
1日目の分解組手では、普段と違う人と組ませていただいて、この人は軸があるというのを感じたり、強いなと思いました。宇城先生からも直接教えてもらい、直しました。よくできていると言われたときは、すごく嬉しかったです。
背手刀蹴りのとき、「もっと早くいく。」と指導されました。僕はもたもたしていたので、そこは直します。そのようにやっていたのでは、実践では通用しません。取り裏拳では、突かれたらしっかり取ります。そうでないと2発目をくらってしまいます。
2日目は自由組手をやりました。やる前は、できるのか、よく分からない不安と緊張がありました。実際にやってみると、すごく楽しくてこれで終わりか、もっとやりたいなという気持ちになりました。
自由組手を通して、基本がいかに大切かというのを実感しました。自分を振り返ってみて、あれは型が全く生かせていないと思いました。型をやっていてもそこに生かされていなければ意味がありません。生かしてこそ型の意味があります。
自分は型がまだまだおろそかだなと思いました。良い学びでした。自由組手は東海でもやりたいです。
ホテルでは、他の道場の子たちと話したり食べたり遊んだりして、すごく楽しかったです。他の子たちと話すからこその良さがありました。良い刺激です。触れ合いは大切だとあらためて思いました。
この2日間はすごく充実していて、あっという間に過ぎていきました。たくさんのことを学びました。あの素晴らしい道場で過ごしたことを身体に刻みつけます。
2日間ありがとうございました。9/20の宇城空手稽古会ではよろしくお願いします。10/19に宇城杯ではよろしくお願いします。
■HM(五級 中2)
今日は宇城空手合同合宿に参加させていただき、ありがとうございました。本当に楽しく充実し、自分を高めるきっかけとなる合宿でした。
1日目に始めて本部道場で稽古したとき、美しい道場で緊張しました。この日は宇城先生のお話や分解組手を教えてもらいました。
宇城先生のお話に「今の人は人間性を失っている。」とありました。人間性を失う、それはエネルギーの無い状態のことだと思います。だから世界各地で戦争が起こります。いずれは世界中を巻き込む戦争へと発展してきます。戦争が始まってはもう遅い。だれかが犠牲になります。だからこそ一人一人が人間性を身に付け、戦争をさせないという覚悟と、心優しい人にならなければならないと感じました。
1日目の終わりには、空手の仲間と一緒の部屋で過ごす時間がありました。あらためて宇城空手の中で友達ができるのは、本当に素晴らしいことなのだと学びました。こうして空手の仲間と一緒に遊び、一緒にご飯を食べ、一緒に風呂に入る。こんな機会はめったにありません。本当に楽しくて幸せな時間でした。
2日目は「自由組手」を行いました。自由組手はどんなものだろう?とずっとドキドキしました。実際に自由組手をやってみて、3つ学んだこと気づいたことがあります。1つ目は「当たっても下がらないこと」です。身体に気が入っているため、相手の突きが当たっても全く痛くありません。しかし、少し下がったとたんに、相手の突きがすごく痛く感じました。宇城空手は「逃げる」がない。とにかく前へ出る。そこに宇城空手の心、日本人の心があるのだと思いました。
2つ目は、相手の攻撃を受けるのではなく守るということです。相手の攻撃を受けるというのは「対立」です。武士の世界は、受けられるほど甘い世界ではありません。守れなかったら死ぬ。だからこそそれを組手にも活かす必要があるのだと思います。また、その空間を制することで、自分を守ることができ、調和することができるんだと思いました。
3つ目は、1発で決めるという覚悟が大切だということです。僕もそうだけど、いつまでも決まらないのはダメだと思います。それはいかにゼロ化が大切かを教えてくれています。相手の突きを瞬時に制して、1発で倒す。これが自由組手では大切です。「受けて突く」というのは遅い。僕は自由組手をやっても全く型を活かすことができませんでした。全ての土台となる型を自由組手に活かし、その自由組手を型に活かす。これが大切なんだと言うことを学びました。
今回の合宿は本当に貴重な時間となりました。時に楽しく、時に厳しくつけてくださる稽古。本当にありがとうございました。いつでも基本の型にもどります。そしてその基本となる型を、もっと技が使える、人と調和できるように創っていきたいです。
あらためて今回は本当にありがとうございました。
■RW(一級 中1)
初めての淡路子ども合宿、前日の夜は少しの不安と楽しんでやるぞという強い決意で当日に備えました。
宇城杯や審査でも他地区の子たちと稽古をするときがありますが、合宿ではまた違った雰囲気の中で稽古できました。分解の細かい部分まで教えてもらえて楽しかったです。
稽古の後、同部屋のこと仲良くなれるか不安でしたが、みんな優しくて特に同年代の子と仲良くなれてすごく嬉しかったです。
懇親会では地区ごとに一人ずつ代表として感想を発表しました。私も発表しましたが、緊張して何を話したか覚えていません。懇親会後に子どもだけで集まり、パーティーをしました。平田紫津ちゃんを意気投合して仲良くなれたのが、とても嬉しかったです。
2日目には自由組手がありました。自由組手は、全くやったことがないのでとても緊張しました。最初に模範で、麻那ちゃんと創太君が行いました。動きが速くて瞬発力があり、一発一発が重そうで目を離せませんでした。
自分の番が来て、初めのうちは何をしたらよいのか分からず戸惑いましたが、やっているうちに自信がついてきて、すぐに時間が終わりました。緊張のせいか痛くなかったですし、相手の子も痛がっていませんでした。自分が終わってからは緊張がなくなり、他の子の組手をよく観察できました。男子は迫力があると思いました。見ていてとても楽しかったし勉強になりました。
自由組手の後に、基本と型の稽古をしました。みんなの息がぴったりそろって、本当に仲良くなれたなと思いました。
本当になかなかできない貴重な体験でした。いつも新しいことを教えてもらって、果てがないなと思いました。
合宿が終わって何か少し強くなった気がします。今まで以上に何かできそうな気がしました。これからも頑張ります。
■SW(初段 中3)
合宿の1日目では、宇城先生に分解組手を細かく教えていただき、本当に貴重な体験でした。先生の動きを間近で見て、自分もこうなりたいと思い真剣に稽古しました。
2日目の自由組手は、攻め方がどうしたらよいか分からず、ナイファンチンをしようとしたけどうまくいかず、何もできずに終わってしまいました。相手がすごい勢いで間合いを詰めてくるので、その勢いに押されてしまい、終始自分が及び腰の状態だったのが残念でした。
覚悟を決めて前に出るとかできることはあったのではないかと思いました。また機会があれば自由組手をしたいです。
他の地区の人と合宿して話したりゲームをして、とても楽しい2日間でした。淡路島という初めての環境で空手ができて楽しかったです。また来たいと思いました。この経験をもとに成長していけるように頑張ります。
〔東京〕
■KS(無級 小4)
えのもと先生
合宿に参加できて、うれしいです。
このような場をもうけてくださってありがとうございます。
自分の感想的に、初めての経験で、すごく学ぶことができました。
東京以外の、大阪の人や色々な方とであえて学びがいがありました。
どうか今後ともよろしくおねがいします。
■KS父
今回、淡路での子供合宿を開催してくださりありがとうございました。物凄くエネルギーがあり、とても充実した合宿を体験させて頂き本当にありがとうございました。宇城先生をはじめ、榎本師範、拓治師範のお気遣い、快く合宿を開催して頂いたこと感謝申し上げます。
初日にサンチンをしてから複数の方々を押すという検証をやった際、子供はみんな押すことに成功していました。次に大人の私が実践しても全く動かず、子供には出来て大人には出来ないことを改めて体験させて頂きました。その時、思ったこととしましては子供の可能性を親や大人が駄目にしてしまうということを非常に感じました。
大人がどんなに頑張っても出来ないのに子供には出来てしまう。大人は何か子供に教えることがあるのだろうかと思うくらいです。
私ごとで大変恐縮ではございますが、道場に向かう途中、子供同士仲良くなってもらいたいという気持ちから、話をさせようと親が繕ったりしてしまいそうになりました。そんなことせずとも夜にはもう自然と仲良くなっているのを見て、そのような小さなことからでも親が子供の可能性を閉ざしてしまう気がしました。子供は親が言う以上に見ていて、感じとっています。体験していき、勝手に覚えていくのだと合宿を通して私が学ばせて頂きました。
部屋の子供達が仲良くなっているのを見ると、親が手取り足取り教えたり、親の理想を押し付ける必要はないんだなと思います。日常の色々な場面の中で大人達が子供を駄目にしているのかもしれません。これは自分の家だけでなく、日本全体の問題なのかもしれません。宇城先生は日本の危機をすぐに捉え行動してくださっています。それが榎本師範、拓治師範に受け継がれ、今回の合宿に至ったことに敬服するとともに、参加させて頂いた以上、私がもっと実力をつけなくてはならないことを感じました。
自分の子供が宇城空手を習うことで今まで以上に私自身が変わらなくてはなりません。日常での、だらし無さや横着など子供に全部映ってしまうと思うとやるしかありません。今回、親として参加させて頂きましたが、子供達を見て、私自身が元気を頂きました。子供の合宿で子供のためだと思っておりましたが、親が変わるキッカケを作って頂いたように感じております。
それが、宇城先生がいつも仰ってくださる『守る』ということに繋がっていくのではないかと思います。今までは守るというのを頭で考え実践しようとしておりました。
宇城先生や榎本師範は全て経験され、全て分かっておられ、その上で変われない大人に変わるための環境を、作ってくださっているように感じております。子供と一緒に参加させて頂くことで、今までとは違う自分を感じております。逃げられない、やるしかないという感覚に自然となります。まだまだ宇城空手の覚悟には到底足りておりませんが、今までの自分にないものを子供と一緒に空手をやることで感じております。
宇城先生が親子で学ぶ大切さをずっと教えてくださっておりましたが、普段の稽古とは違い、子供の合宿に参加させて頂くことでその大切さを強く感じております。
また今回の子供の合宿を全体的に見ても、子供達の突きが真っ直ぐ伸びていて、大人とは違いエネルギーがあるのを感じました。いかに普段の私の突きにエネルギーが無いかを感じ、自分に何が足りないのかを学ばせて頂きました。もっと私自身が学びを深めていきたいと強く思います。物凄く濃い時間を共有させて頂けたこと、改めて感謝申し上げます。
そして今回の合宿に参加するにあたり、親である私が物凄く緊張しておりました。ご迷惑をおかけしたらどうしようとか、周りと仲良く出来るだろうかと考えておりました。その心配も全く無用で大きな器で受け入れてくださり私達は安心して入っているようでした。帰りの新幹線で息子とたくさん話す時間がありましたが、息子が友達も出来たし空手が楽しくなったから頑張っていきたいと言っておりました。宇城先生、榎本師範はどんなマジックを掛けたのだろうかと思うほど、息子が変わる姿を間近で見させて頂いて感激いたしました。
宇城先生、榎本師範、拓治師範を見て、私自身空手だけでなく、親としてのあり方や人生を学ばせて頂きたいと思っております。また来年も是非参加させて頂けたら幸いです。今後ともどうぞ御指導の程、宜しくお願いいたします。ありがとうございました。
■AI(十級 小6)
字城先生・榎本師範・拓治師範、稽古ありがとうございました。
わたしは、合宿に行く前とても不安で大阪に着いた時は帰りたいと思っているぐらいで同じ部屋に仲良い子がいなかったのでさらに不安でした。
ですが、同じ部屋にいた高校生の方が同じ歌手のグループがすきということがわかり、一緒にお話したり、そのあとの親会で別の支部の方々とも仲良くなることができたりしたので、とても嬉しかったです。行くことができてよかったと思います。
1日目は分解組手で投げられることが多く、一度東京の稽古で頭をぶつけたことがあり、正直怖かったですが、受け身を取ることができたので自分の成長に繋がったと思っています。
2日目は自由組手があり、わたしももしかしたらやるのかもしれないと思っていたのですが、白帯だったのでやりませんでした。
他の帯の方がやっているときたまに骨がぶつかるような音がしていて少し怖かったです。
親から次回の合宿は夏休み中に開催すると聞き、とても楽しかったので2泊3日だとさらに仲良くなり稽古もできるので2泊3日だと嬉しいです。
今回はご指導、本当にありがとうございました。
■AI母
この度は、淡路道場での子供合宿という機会を作ってくださり、参加させていただきありがとうございました。
合宿に参加する前は、乗り気ではなかった娘ですが、普段あまりお話ししない仲間と仲良くなれたり、またお姉さん達や麻那ちゃんとさやかちゃんとも親しくなれたりして楽しかった、また行きたい!と言っていて本当に参加してよかったと思いました。
稽古の時間は、皆の真剣な姿、その場にいる大人達も学ぼう(学びというか体感)という姿勢で道場内の空気に心が震えました。
翌日の自由組手も最初は、見ているのがつらかったのですが、なにより子供達の目が違い本気でお互いに向き合って、自分にも向き合って、真正面から向かっていく、このような体験が「決して物事から逃げない心」を培うのだろうと心から感じました。
自由組手は、安易に相手と戦う事だと思っていましたが、榎本師範がいつもおっしゃっている「自分を守る事」が大事、そして頭で考えている時間がないから体が感じる、動くためには基本が大事なのだと素人ながら思いました。
そして、強く印象に残ったのは拓治師範と榎本師範のお言葉です。
懇親会の後、拓治師範に、娘さんの佇まいや姿勢が素晴らしいので空手を始めたきっかけをお聞きしたところ、最初は嫌がっていたが本人からやりたいと言うのをぐっと待ったとおっしゃっていました。そのお言葉には、重みがあり唸ってしまいました。親に覚悟が必要なのだ、親から変わらなくてはならないのだと気づきました。頭で思っているだけではなかなか難しく、体にストレートに響くこのような場に参加させていただけて救われる思いです。
稽古終了後にゲストハウスで榎本師範が「子供たちには希望しかない」とおっしゃっていました。私は物事に対してネガティブな感情がいつも出てしまい、自分に対しても、娘に対しても出来てないところにばかり目がいきがちです。ですから、希望しかないとハッキリとおっしゃる榎本師範からご指導していただける事に感謝です。そして私自身もたくさんの勇気をいただきました。
今回は、他の保護者の方々ともお話しする事ができ大変貴重な時間を過ごせました。
宇城先生をはじめ榎本師範、拓治師範に出会えた事、ご指導いただける事に感謝しています。ありがとうございました。
■AI父
宇城先生、榎本師範、拓治師範、麻那さん、創太さん、この度は淡路こども合宿に家族揃って参加させていただき、誠にありがとうございました。
宇城空手を学ぶ大阪・東京・東海・吉松道場の子ども達が、淡路本部道場に初めて集合するという大変貴重な場に立ち会えたことに、心より感謝申し上げます。恐縮ながらも、地域性・年齢差・性別を超えて、宇城空手を学ぶファミリーとしての一体感を感じた二日間でした。
宇城先生と榎本師範が常に説かれていた「子ども達の潜在能力と身体知」への再認識と、新たな気づき、そして深い反省の機会をいただきました。宇城空手を学ぶ子ども達の可能性は計り知れないという世界を体験すると同時に、いかに自分自身が、一般常識や社会通念の価値観という枠を子どもに押し付け、無理に当てはめようとしていたかに気づかされました。特に自分の娘に対しては、その傾向が顕著に表れており、宇城先生や榎本師範の教え、そして宇城空手の稽古が活かされていないことが浮き彫りとなりました。
二日間の合宿の中でも、子どもの稽古を通じて多くの学びがありました。その中でも非常に印象深かったのが、合宿の主目的となった自由組手についてです。
子どもの自由組手に立ち会い体験したことは驚くことばかりでした。とくに、大変驚いたのは、小さい・細いなどの体格差、そして、男女差は、そこには全く見られませんでした。また、実際に自由組手をした子どもたちの感想は、痛くなかったとか、もっとやってみたいとか、上手くできず創太さん・麻那さんみたいに上手くなりたい、という声で、全て前向きなものしかなかったことです。
大阪の子ども達は、自由組手を稽古に取り入れているということでしたが、それ以外の地域では、自由組手は今回が初めてで、道場へ移動しているマイクロバスの中で、隣にいた女子の高校生から「初めて自由組手をするので緊張します。大人の稽古では自由組手をどれぐらいやっているのですか?」という質問も出ていました。
自由組手は、合宿の二日目で開催されました。基本・三本移動の稽古を終えると、榎本師範から組手の説明があり、すぐに始まりました。片方が自然体で立ち、もう片方が四股立ちの構えで向かい合い、九十秒間を終えると交代し、計二本を行います。拓治師範の「始め!」というかけ声で、四股立ちで構えたほうが一本突きから組手が展開されていきます。ペアは榎本師範から発表があり、組み合わせは経験値を合わせるため、帯の色を配慮されていました。最初は、お手本になる、麻那さんと創太さんの自由組手でした。
創太さんは今年高校生一年生ですが、すでに体格面では、身長・体重・腕の長さも、大学生の麻那さんよりも創太さんのほうが上でしたが、前述したとおり、体格差・男女差が優位に見える部分はありませんでした。お二人の組手中、互いの突きがあたるとバシッという重たい音が聞こえてきました。突きも早く、威力のある連打が続く中、押されはするものの自ら下がることはなく必ず前に踏み出し反撃をします。双方とも、突きを主体に、肘の締めを用いつつ、相手の中心を取り合いしているようにも見えました。またボクシングでいうクリンチのように間合いをつぶすこともなく、スポーツ空手の組手とも全く違いました。突き主体でも、姿勢を前傾にするように崩すことはなく、間合いがせばまる際も、姿勢を
維持したまま両手で押し返している場面もありました。
拓治師範から「時間です」の合図で終了し、互いに立礼を終えても道場内は静寂に包まれていました。私も含めて大人たちは、惹きこまれていたようで、非常に集中して見ていました。
稽古量も経験値も麻那さん・創太さんが最も豊富であるため、このような自由組手ができるのだろうと思っていましたが、それは誤りでした。榎本師範から次のペアが発表され、拓治師範の掛け声で、次の自由組手が始まりました。そのペアの組手が終わってから、次のペアが発表されていきます。自由組手未経験の子どもが多い中、誰も躊躇することなく自由組手に挑んでいました。どのペアも、初めてとは思えないほど堂々としており、突きが当たるたびに「バシッ」という音が繰り返し響きました。その音の大きさからも、突きの威力が伝わってきました。上半身に突きを受けても、子ども達は臆することなく、顔色も変えず、姿勢を保ちながら間合いを測り、前に出ていく姿は、まるで麻那さん・創太さんの組手を写し取っているかのようでした。
中でも女子の自由組手は特に落ち着いており、相手の突きを受けても臆する様子はなく、自分たちの突きもこれまでの稽古通りに躊躇なく出していました。特に、中学生の男子と組手をした小学生の女子に、その姿勢が如実に表れていたと思います。「時間です」の掛け声の後、双方が立礼をしっかりと行い、組手の雰囲気を残したまま元の位置へ戻る姿も印象的でした。
後になって、東京実践塾で榎本師範が分解組手の際に女性塾生へ「女性であることを“できない理由”にしてはならない」とおっしゃっていた言葉を思い出しました。いずれにしても、榎本師範が説かれていた「宇城空手の組手は一切下がらない」という教えを、初めて自由組手を経験する子ども達が体現していたのです。一方、修行を重ね改善すべきことですが、わたしも含め大人の塾生にはなかなかできないことだと感じました。
自由組手の後、宇城先生から「子どもの突きを受けてみるように」と言われ、大人の塾生が上半身に連続突きを受けました。四名の大人全員が子どもの突きを受けて後退し、先生から「効いたやろ?」と問われると、突きを受けた大人全員が苦笑いしながらうなずくしかありませんでした。私も中学生の連続突きを体験しました。突きを受ける前は下がるつもりはなかったのですが、実際に受けると痛みというよりも体内に浸透して、自然と後方へ下がっていました。「守る」ができておらず、身体が先に危険を察知していたのかもしれません。
また、宇城先生から大人の塾生に向けて自由組手の総評をいただきました。撮影したばかりの動画を再生しながら、子ども達の自由組手が可能になったのは型の修練によるものであり、組手ばかりの稽古ではこのようにはならないとお話しくださいました。特に女子の自由組手や小学生男子の突き、姿勢・眼の変化に着目されていました。また、大人の自由組手との比較では、相手の突きを受ける際に意識的に掌で払い落としてから突きを出すのに対し、子ども達にはそのような受けがなく、「守る」という心身が型を通し備わっているため、突きが速く打てているのだとご説明くださいました。
そして、余談で恐縮ですが、宿泊先の子どもの部屋割りでは、子ども同士でのご配慮をいただいたため、同じ部屋になった子ども達には、地域・年齢の壁が合宿前から既になかったかのように仲良くなっていました。ここでも驚いたことに、二日目の朝、大浴場へ行く途中に、小学生の男子三名が共同スペースにて置いてある漫画を読んでいたので話かけると、そのうちの一人が「午前五時半に起きて三人で稽古したよ。その後少し寝てここにいる」と教えてくれたのです。これまで大人の合宿には数十回は参加させていただいたのですが、大人の中から出てこない声に驚きと、合宿の稽古に対する心持ちを教えていただいた気持ちになりました。
また、受験を目指す娘は勉強の大変さとプレッシャーからかエネルギーが下がっていた感じがあったのですが、稽古の最中には元気を取り戻していました。
今回の懇親会ならびに宿泊を通じて麻那さんを初め、年齢の違う子ども達と繋がれたことが大変嬉しかったようです。自由組手のときは見取り稽古だったこともあり、関心を示していない素振りでしたが、帰宅した夜早々に、自由組手の要領を得たのか、連続突きを何度も打ってきました。もしかすると自由組手に関心を持ち始めたのかもしれません。さらに来年の合宿には必ず参加すると言って新たな希望を見出していました。
宇城空手では子どものやる気は自然に本人の中に湧き出てくるものであり、日々、自分の娘にやる気を出させようとしていたことはわたしの我欲であったことも今回を機に大変反省しました。もっと気を付けないとならないのが、日常生活において、一般常識・社会通念の価値観という枠を娘へ押し付けてしまうことで、子どもが元々備えている潜在能力や身体知を破壊する原因を自ら作ってしまうということでした。よかれと思うことは娘にとっては毒になってしまうことが往々にしてあるので、親という立ち位置に居続けて発言するのではなく、見守りつつも、そこから下りて行動を通じて自分自身が変化成長することがより大切だと感じています。
今回でもご指導いただいているとおり、稽古の量だけでなく、その質、そして心の在り方も不十分であると感じております。子ども合宿での学びを、今後も日々の一人稽古を通して、少しずつでも自らを高めていけるよう努めてまいります。
重ねまして子ども合宿への感謝を申し上げると同時に、宇城空手を通じて本当の意味で家族・ファミリーを守ることができる人間へと成長をしていく所存です。
引き続き、ご指導ならびにご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
■SH(八級 小4)
場所によってやり方が、少し違う事が分かってよかったという感想を聞いて、僕もそう思いました。
1日目の夜、枕なげをしたので楽しかったです。そして夜ご飯が美味しかったです。そして次泊まる時は2泊3日がいいです。
友達と、朝と夜、空手が出来て良かったです。違う場所の人と話すことが体験出来たので良かったと思います。次も同じの場所に泊まりたいです。
僕も自由組手ができるように頑張ります。
■SH(一級 中1)
合宿に行って、思ったこと、嬉しかったことは、3つあります。1つ目は、基本から、型のスピードが速いことです。最初に基本をやったときに、スピードが早くて、びっくりしました。いつもやるときにはこんなスピードが早くないので、大阪の人はいつもこのぐらいでやっていて、すごいと思いました。
2つ目は、合宿に行って、部屋が同じの子と、友達になれたことです。ラインを交換したら、たまたま趣味があって、すごく仲良くなれました。こんなに仲良くなれるとは思わなかったので、とてもびっくりしました。東京で一緒だった人も、あんまり話したことがなくて、楽しめるか正直不安だったけど、東京の人も話してみると、とても面白くて、すぐ仲良くなれました。この合宿がなかったら、あんまり仲良くなれないまま、宇城杯を迎えていたので、この合宿はとてもいい機会だと思いました。
最後の3つ目は、夏休みにやってほしいことと、2泊3日にしてほしいです。なぜなら、1泊2日なら、少し仲よくなれたところで終ってしまうので、中途半端だからです。2泊3日なら、1日目の夜で仲よくなれて、2日目の夜で、とても仲よくなれるし、お互いのことがもっと知れるからです。そして、夏休みだと、2泊3日の予定が組みやすいし、みんな行きやすいと思うからです。
合宿はすごく楽しかったです。なのでまた来年も行きたいです。
■MM(一級 小5)
初めて組み手をして、感じたことは、意外に難しかったことです。叩いたりするのは簡単でも同時に守らなければならないから、攻撃しすぎると隙をつかれる。
よく、自分を守れ。と言われていたのを思い出します。攻撃するのではなく、自分を守る!そう考えてもうまく出来ないから、慣れておかないといけないと思いました。
今まで知らなかった人と稽古をしたり、宇城先生に直に教えて頂いたりして、たくさん学んだ2日間でした。
■MM(初段 中3)
今回の合宿では、初めて自由組手に挑戦しました。結果は、経験者の速さと技の鋭さ
に圧倒され、ほとんど何もできずに打ち込まれる場面が多くありました。正直、悔しさ
や痛みもありましたが、それ以上に自分の未熟さを知る良い機会になったと感じていま
す。
実際に打ち合うことで、間合いの取り方や反応の速さ、技を出すタイミングなど、普段
の稽古では気づきにくい課題がはっきりと見えました。今回の経験を糧に、基礎の反復
や受けの正確さを怠らず、次の機会には少しでも成長した姿を見せられるよう努力して
いきたいと思います。
■KN(初段 高1)
全国の宇城空手をやっている子どもが集まって一緒に稽古をすることが出来るのはすごいことで、そんな場を設けてくださったこと、そして自分もそこに参加させていただけたこと、本当にありがとうございます。
今回の淡路合宿で、私ははじめて大阪、東京以外の支部の人たちと稽古をしました。1日目の稽古が始まってまず思ったことは、これが空気が一つになっているということなんだな、ということです。空手をする中で、絶対に他の人たちと同じテンポで同じ動きをするように体が操られているかのようでした。特にそれを感じたのは型のときです。普段の東京の稽古では数名としか動きが揃うことはないのですが、今回全員の動きが揃っていて、その空気に圧倒されました。
1日目でとても勉強になったのが、型の分解組手をやったときに自分が全然型を使えていないことに気づけたことです。今まで力任せにやっていたり強引にやっていた部分が多々あり、今まで通りにやって効かない、ということがありました。宇城先生が指導してくださったり、出来ている人の様子を見させていただいて、イメージを掴むことができたと思います。まだ今までの癖が抜けず上手くできませんが、稽古を重ねて出来るようになりたいです。そのために、この分解は型のこの部分なんだ、ということを意識しながら稽古しようと思います。
2日目に自由組手をするということは1日目から聞いていて知っていましたが、私は実際にやったことがなかったため緊張はあるがそれは知らないものに対しての感情で、自由組手がどういうものなのか上手く想像がつかず、本当の意味で緊張できないような感覚で2日目を迎えました。大阪から2組お手本で見させていただいて、自分は何も出来ず、動けずただ立っていることしか出来ないのではないか、と本気で思いました。
2組の気迫と集中している様子からそう感じたんだと思います。その後実際にやってみて、やはり難しかったです。1歩が小さくなってしまうから相手に入ることが出来ないし、相手の攻撃も弾いているような感じでしっかり受けることは出来ませんでした。
しかし、不思議に思ったのは痛いと思わなかったことです。それだけ集中して取り組めていたということなのかな、と思うとそこは良かった点かなと思います。ただ、それ以上に出来なかったことが多く、他の人のやっているところを見ながらこのときはこうすればいいのかなとか、こういうやり方もあるんだなと考えるのも楽しかったです。
私は特に志木内愛さんの気迫がすごく、印象に残っています。あんなにしっかり突きをすることは私には出来なかったので見習いたいですし、今回の合宿や昨年の宇城杯で仲良くしてもらって、友達として接しているときと空手をしているときの集中の度合いや雰囲気が違っていて、空手をしている時はこういう空手をするんだということがわかり、見られて良かったな、と思いました。
私は自分以外の人が空手をしているのを見るのが好きで、それは同じものをやっているのに意識を強く向ける箇所の違いによって自分が普段しているであろう動きと違うもののように見えることが、その人の性格や考えているが分かるようで楽しく、また自分もそこを意識してやってみようと思える、新たなアイテムを手に入れたような気分になるからです。
今回、他の人の空手を見る機会が普段の稽古より多く、吸収できることがたくさんありました。当たり前なことですが、昨年大阪の稽古に参加させていただいた時や宇城杯のとき、そして普段の東京の稽古の時にも感じているのは、自分はまだまだ稽古が足りないなということです。
いつも一緒に宇城空手をしている人たちから刺激をもらって、もっともっとと意欲が湧いてきます。自分で稽古しているときは集中していても、その日の分をやり切ったら稽古を終わってしまいますが、他の人と稽古しているときはずっと空手をしていられるような気がします。そんなときに人との繋がりの大切さや大袈裟かもしれませんが人間1人の限界はすぐ来るんだな、と実感します。今後、もっと他の人と空手をすることを楽しめるように稽古をつづけます。
今回の淡路合宿で、他の支部の子とも東京の子とも仲良くなれたことも嬉しかったです。この2日間だけでこんなに友達が増えると思っていなかったので驚き、宇城空手のつながりはすごいな、と感じました。今後またこのような機会があれば参加したいです。今回の合宿を開催してくださって、本当にありがとうございました。
■KN父
この度は、第1回子供空手合宿を開催していただき、ありがとうございました。この合宿の話を聞いたときから、娘は「参加したい。」とすぐに言い、楽しみにしていました。
昨年は宇城杯に参加させていただき、みなさんの演武を間近で見て感じることが多かったようですが、今回は合宿という普段の稽古よりも長い時間を共に過ごし稽古することで、より多くの学びを得られるのではと親子共に期待をして参加させていただきました。
初日は、基本稽古で麻那さん、創太さんの号令で全体の空気が一つになるのを感じさせていただきました。昨年の宇城杯の時にも、演武開始前の全体稽古で全く同じことを感じたことを思い出しました。この空気の中にあると、空気に引っ張られて自分の中にエネルギーが充実してくるような感覚を覚えました。
全体の心が一つに向かうことと、その方向性を引き出す、指揮者の号令があって、この空気感が生まれるのだと思いました。この場に参加できただけでも、合宿に参加した甲斐があったと思いました。
その後の分解組手などは見学させていただきました。時折、宇城先生のご指導が入り、子どもたちにも大きな学びがあったと思いました。
ナイファンチンの分解組手の時に、先生から「子供は正しい型を身に付ければ、理合は自然出でてくる」とのご指導がありました。またパッサイの分解でもご指導いただきました。このご指導を受けて、娘がどのように変化したか、今後の親子稽古で確かめて参りたいと思います。
稽古の後の懇親会では、子供、母親、父親とかれて親睦を深めました。また各地区の子供代表による、稽古感想が発表されました。娘がトップバッターを務めさせていただきました。彼女なりにしっかり稽古の感想、翌日の抱負などを述べていたと思います。後で聞いたら、緊張して泣きそうだった、と言っていました。他地区の参加者の感想も、素直に自分の感想を述べていて、変に作らない自然体の姿が、とても良いと思いました。
2日目は、かねてより師範がおっしゃっていた子どもたちによる自由組手の稽古が行われました。はじめに麻那さん、創太君による模範が示されました。創太君の突きは見るからに迫力(そして威力)があり見事でした。麻那さんはそれに当たり負けすることなく、間を上手く使いながらしっかりとこれも威力のある突きを返していき、とても見応えのある組手でした。
その後は、師範より相手を指名されて組手を行いました。どの子も、初めての自由組手でどう動いたら良いのかもよく分からないながら、自分の持てる技を出していました。見事なくらい威力のある突きを出していた子。相手の間に上手く入り込んで連続攻撃を決めていた子。また追い突きを効果的に使って相手に入っていた子もいました。また多少打たれてもひるまず向かっていく姿も、素晴らしかったです。
なんといってもスポーツ空手ではありえない、無差別男女区別無しのまさに武術空手の自由組手の第一歩を経験させていただいたのだと思います。この経験が子どもたちの今後の稽古にどう生かされていくのか、非常に楽しみです。私自身、今後の娘との稽古の中で、どのように娘の良さを引き出していくのか、その目標の一つとして自由組手につながる稽古を目指して参りたいと思いますし、親子稽古を通してさらなる自身の上達につなげていきたいと強く思いました。
合宿を通して感じたのは、やはり子供の調和力です。初めて話す他地区の子とも全く壁を作ることなく自然に仲良くなり、それこそ東京の子供空手の時に見ている姿とは全く違う子どもたちの姿を見ることができました。このような合宿の場を作ってくださり厚く御礼申し上げます。また、いろいろな場で子どもたちに積極的に声をかけてくださった拓治師範、温かく見守ってくださった宇城先生にも感謝申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
〔吉松道場〕
■KY(二級 小4)
第一回創心館淡路子供合宿に参加させていただき、本当にありがとうございました。 初めての経験で緊張しましたが、とても貴重な時間を過ごすことができました。
型はたくさんの人の前でやるので、とても緊張しました。いろんな人の空手を見ることができ、みんなと比べると自分はまだ腰が高いことに気づきました。もっと低くして練習しようと思いました。
分解組手は黒帯の子は気(エネルギー)が強くて、引き込んで倒すことがなかなかできませんでした。でも拓治師範に直接ご指導いただき、できるようになってとても嬉しかったです。とても貴重な時間になりました。
自由組手は初めてで、とても緊張しました。相手の攻撃を止めようと思いましたが、思ったより難しかったです。でも後ろに下がらないように意識して取り組むことができました。
他支部のお友達 最初はとても緊張しましたが、すぐに仲良くなれました。みんなで楽しく過ごすことができて、本当に良かったです。宇城先生からのお言葉 宇城先生に指名され、褒めていただいたことがすごく嬉しかったです。もっとたくさん練習をして、上手になりたいと思いました。
合宿で学んだこを吉松先生と一緒に頑張ります。10月の大阪杯に向けて頑張ります。 ありがとうございました。
■KY母
このたびは、第一回創心館子供淡路合宿という貴重な機会に、参加させていただき、誠にありがとうございました。二日間を通じて子どもたちの成長や仲間との絆を間近に感じることができ、深い学びと感動をいただきました。昨年の大阪杯で他支部の子どもたちと顔を合わせることはありましたが、交流はほとんどなく、今回の合宿が初めての本格的な出会いの場となりました。
一日目の合同練習では、普段の道場稽古とは違い、多くの仲間と一緒に体を動かすことで、子どもたちは刺激を受けながら集中して取り組んでいる姿が印象的でした。懇親会や宿泊も、親とは別に同年代の子どもたち同士で生活を共にすることで、礼儀や協調性を学ぶ良い機会になったと感じました。 食事も仲間同士で席を分けられ、自立心を育てる工夫がなされていたのも素晴らしいと思いました。
懇親会では、榎本師範の近くに座らせていただき、たくさんのお話を伺うことができました。また、その後に設けていただいた女子会では、空手の指導者として、そして一人の母親としてのお話をたくさん聞かせていただきました。大阪杯でお会いしていたお母様方とも、これまで以上にたくさんお話をすることができ、とても楽しい時間となりました。あっという間に時間が過ぎてしまい、もっと師範やお母様方とお話ししたいと思うほど、貴重で心温まるひとときでした。
二日目には、初めての自由組手が行われました。帯ごとに分かれての対戦形式で、緊張しながらも全力で取り組む子どもたちの姿からは、大会とは違った学びと成長が感じられました。この経験は、きっと今後の稽古や日常生活にも良い影響を与えると確信しています。
また、子どもたちは一日目こそどこかぎこちない雰囲気がありましたが、二日目の道場入室の際には、エネルギッシュで一体感があり、まとまりのある雰囲気へと変わっていました。大人にはない子ども特有の吸収力や柔軟さ、そして仲間とともに成長していく姿に、強い 感動を覚えました。
母親としては、息子がうまく他の子どもたちと馴染めるか不安がありました。しかしその心配とは裏腹に、息子は自然に輪に溶け込み、 満面の笑みで楽しそうに過ごしておりました。その姿を榎本師範から「素晴らしい特徴」とお言葉をいただき、心から嬉しく、安心いたしました。
少し前に発達のことで悩み、吉松先生にご相談させていただいたこともあり、このような場で息子の成長を目の当たりにできたことは、私にとって大きな喜びとなりました。
さらに、二日間にわたり空手を見学させていただき、宇城先生のお言葉を実際に体感することができました。いつもの道場よりも気(エネルギー)が強く、その場にいるだけで足が痺れるような感覚を得られたのは、私自身にとっても大きな驚きと感動でした。そして帰り際に、宇城先生から「とても良くできていた。このまま伸ばしていけばいい。ただそれを止めてしまうのは親なんだ」というお言葉をいただきました。この言葉は、親としてのあり方を深く考えさせられるものであり、息子の成長を信じて見守り、支えていくことの大切さを改めて心に刻む機会となりました。
今回の合宿を通じて、人間としての成長を促し、また親にとっても 学びを与えてくれる場であることを実感いたしました。
このような貴重な合宿を主催してくださった宇城先生、榎本師範、拓治師範、そしてご指導・ご支援くださいました関係者の皆様に、心より深く御礼申し上げます。 普段の稽古では吉松先生から指導していただき、このような息子が成長できたことに、感謝いたします。ありがとうございました。
■KT(四級 中2)
今回、宇城空手子供合宿に参加しました。初めて会う人ばかりだったので、合宿が始まった時はとても緊張していました。ただ、稽古を重ねるうちに少しずつ緊張がとけていってだんだん楽しく感じるようになりました。同じ宇城空手を学んでいる人が全国から集まり、一緒に稽古するという経験は、とても貴重なものでした。
特に、初めて会う人とペアになって稽古することは、新しい刺激があり、自分の動きを見直す良い機会になったと感じています。
また、今回初めて自由組手をやりました。自由組手は思っていたよりも難しく、相手の動きをどう防御して攻撃すればよいのか分からず戸惑うこともありました。しかし、参加した人全員の自由組手を見る事が出来たのでとても学びになりました。
これからも日々の稽古を大切にし、努力していきたいです。 宇城先生、榎本師範、宇城拓治師範、ご指導ありがとうございまし た。また、合宿を企画してくださり、本当にありがとうございました。
■KT母
宇城空手淡路子供合宿に親子参加させていただきありがとうございました。参加者の人数も多い中、準備等とても大変だったと思います。
宇城杯から始まり、榎本師範を筆頭に子供たち同士の学びの場をつくること、伝えていくことを常に考えていただき感謝しています。今回の合宿では宇城空手を学び、同じ志を持った子供たち・塾生の皆さん・保護者の皆さんとお会いしお話しさせていただき、私自身、力をいただいた2日間でした。宇城館長の存在感、一言で表情や空気が切替わる瞬間がとても心地良く、子供たちの適応力とパワーが周りの大人を巻き込んでいくのを嬉しく感じ、良い経験をさせていただきました。
榎本師範と保護者のお母様たちとの懇親の場では、師範としての指導に対する気持ちや子供たちへの希望、宇城館長への想いなどお話してくださる中で、榎本師範は必ず母親としての目線や感情を同じ土俵に立って話してくだることに心動かされました。
宇城館長がお話しされる、寄り添うことの大切さや思いやりの心を自然と当たり前に引き継がれているのだな、押し付けるのではなく自身が行動することにより良い影響が周りに広がっているのだな。安心できる場所には人が集まってくるのだな。 時間が足りないくらい、とても貴重で楽しい時間を過ごさせていただきました。
日々の稽古を重ねながら、また宇城杯や子供合宿で互いの成長や課題を共有できる日を、保護者そして子供たち自身が楽しみにしていると思います。
改めて、貴重な時間を作っていただきありがとうございました。
■SM(一級 中2)
この度は子供合宿を開催していただきありがとうございました。
僕は今回の合宿で、様々な地域の人達と空手をしたり、組手をしたりする事で普段の稽古だと埋もれていた、自分の課題が浮き出てきました。
例えば、他地域の人達と比べて自分の蹴りは膝の位置が低かったり、蹴ったあとの足の位置が違ったりなど、いつもの稽古だと気づけなかった課題がわかって、自分の空手を見つめ直す非常に貴重な経験が出来ました。
また、2日目の自由組手では、自由組手をやってみて、実際に何か起きた時に自分や他の人を守る空手、そんな新しい空手の世界が見えました。そうした意味でも今回の合宿は、本当に貴重な経験になりました。
最後になりますがこの度は子供合宿の開催とご指導、本当にありがとうございました。
■SM母
この度は、淡路島合宿という貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。年頃になり、日常では親子の会話も以前より少なくなってきた今、 息子とこうして時間を共にし、同じ空気を吸い、同じ空間で経験を積ませていただけたことに、心より感謝申し上げます。
稽古では、荘厳な雰囲気に包まれた淡路道場の中で、子どもたちの真剣な眼差しと、言葉では表せないほどの気迫に、胸が熱くなりました。宇城空手の真髄に、ほんの一端でも触れさせていただけたことは、私たち親子にとって、これからの人生においてもかけがえのない宝物となりました。
懇親会では榎本師範、拓治師範とご一緒させていただき、お話を聞かせていただく中で、空手を通して子どもだけでなく「親としての在り方」までも深く学ばせていただきました。師範の言葉はどれもまっすぐ心に響き、今の自分に必要なメッセージばかりであったと感じています。
また、保護者の皆さまとの交流もとても有意義な時間となりました。ご家族それぞれの空手への想いや、親としての葛藤、そして乗り 越えてきた経験などを伺う中で、私自身も何度も励まされ、気づきをいただきました。
普段、家ではなかなか見せてくれない表情や言葉を、合宿の中でふと見せてくれる息子の姿に、驚きと喜びが重なりました。何か特別なことをしたわけではないけれど、「共に過ごす」という時間の中にこそ、言葉にならない成長や変化があったように思います。 このような学びと気づきに満ちた機会を与えてくださった宇城先生、榎本師範、関係者の皆さま、そして共に参加した保護者の皆さまに、心より御礼申し上げます。 今後とも、どうぞご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
■SS(一級 中3)
先日の空手合宿、ありがとうございました。とても楽しく過ごせて、 稽古もしっかりとつけてもらい、いい時間を過ごすことができました。そこでの感想をここに書こうと思います。
まず合宿に行く前から 色々楽しみにしていて、「向こうではどんな感じの人がいるんだろう。」 「道場はどんな感じなんだろう。」と気になる事がいっぱいで楽しみでした。また「緊張したりしないかな」など考える事もあったりで様々な感情でいっぱいで、いざ行く日になってしっかりと気合い入れて稽古させてもらいました。
宇城先生のビデオも見せてもらったり、目の前で宇城先生の「宇城空手」を見させてもらって、また更に気がすごくなっていてかっこいい、と思いました。
型と分解の稽古で、改めて麻那さんと創太さんの空手の上手さに気づきました。彼らの分解のお手本を見た時は、お互いに間のとり方が上手で、見入ってしまいました。創太さんとは分解でお相手して貰ったのですが、自分のいい突きでも上手に受け止められて頭が上がりませんでした。その場で創太さんに色々教えて貰ったり、その近くにいた宇城先生からも直々に教えて貰って本当にいい時間になったと思うし、この経験を活かして稽古するのが楽しみです。
けれども反省するところもありました。その日は自分でもうまく行ったかなと思ったけど後から「あの時…」となったりする事が多々ありました。そこはまた自分の稽古するところなんだな、と感じ、今回色んな学んだ事を使い学ぼうと思いました。
その日の夜は食事会があり、前でマイクを持って吉松空手道場の代表で喋らせてもらい色々緊張したけどいい経験になりました。その夜も部屋が同じだった三品雅貴さんとも仲良くなって、空手の事について話したり、同級生で受験のことについてや、ちょっとした相談などもしてくれていい人と仲良くなれて嬉しかったです。
そして夜寝て、2日目。自由稽古の日で今回の稽古のメインとも言えて楽しみにしていました。けど稽古が始まる車の中からお腹の調子が悪くて、直前で動くと吐きそうなくらいの辛さに襲われ、本当に勿体無いと思い、後ろから見る事しか出来ないという自分で考えても恥ずかしい事をしてしまい、これもまた学びなのかなと思ったりしていました。
その時みんなすごく上手に自由稽古していて、体の違いや性別の違いなども関係なく真剣でそれはこっちにも伝わってきて、改めて「やりたかった。」「本当に不甲斐ない。勿体無い」と思いました。そして最後の型や三本移動はなんとか出て、やってその後はご飯屋さんに行き、向こうのご飯「明石焼き」を食べてとても美味しかったです。
その後も船に乗ったり、新幹線に乗ったりバスに乗ったりと色んな乗り物で帰りました。その道でも楽しかったです。そして最後です。 少し長くなりましたがとにかくいい経験になったことは間違いないです。いつもとの違う稽古で初めて行く淡路島の道場で入った時からもう空気が違ったし、来年も行われるならまた行きたいと思いました。拓治師範、道場に入った時から話しかけてきてくれてありがとうございました。それで緊張も一気に解けた気がします。その後も面倒見てくれて本当に嬉しかったし来てよかったと思えました。
榎本師範、今回の合宿稽古の監督として色々やってくれてありがとうございました。合宿というのを聞いた時から楽しそうと思えたし、行ってみて実際いい経験になったし素晴らしい事だと思えました。ありがとうございました。
宇城先生、本当に稽古ありがとうございました。色々な事を教えて貰ったし、自分の空手の癖や変なところの修正点も教えてくれたりを、宇城先生から直接してもらうという事がなによりも嬉しかったし幸せです。
稽古の1番最初のビデオを昔吉松先生から借りてずっとみていました。スコーピオンズのCDもそれで買ったし、今でも聴いています。あのビデオを見ていてほんとかっこよくて強くて凄い人なんだなと思って空手を続けていたし、今でも空手の稽古を日々やっていると聞いてそこもほんとかっこいいと思いました。本当に稽古ありがとうございました。
■SS母
この度は、淡路島子ども合宿へ親も同行させていただき、ありがとうございました。
合宿のお話を聞いた時は、そもそも淡路島の道場に子供と親も入るなんて恐れ多過ぎるし、テスト前で平気なのか等、あらぬ思いと焦燥感でいっぱいでしたが、門前で宇城先生と榎本師範がお見えになった時に全ての不安が吹っ飛びました。息子も私も大丈夫!と、自信に変わった瞬間を今でも覚えています。
吉松先生から淡路島道場のお話や写真で拝見していましたが、実際にその場に居ると目や身体で感じる事が多く、神社仏閣のような荘厳の雰囲気がありつつ、杉の香りが心地良くて、来て良かったなぁとしみじみ想いました。
子供達は臆する事なく、稽古を通してすぐ打ち解けていたので、とても頼もしく感じました。適応力の早さが身に付けられるのも、宇城空手の魅力です。 黒帯合宿の連投とお忙しい中、子供達の為にいらしてくださり、本当にありがとうございました。
帰りの新幹線で、宇城先生からメールが届いたと、吉松先生から拝見させていただきました。 目紛しくお忙しい中、淡路子ども合宿という機会を設けていただけた事は、こちらこそ身に余る光栄です。
今年も宇城杯に参加出来る事、宇城先生の優しさに包まれてる子供達と会えるのが楽しみです。 温かく見守りたいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
まだまだ暑い日が続きますが、一雨ごとに秋の気配が近づいてきています。宇城先生や皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。ありがとうございました。
〔福岡〕
■AS(初段 高2)
榎本師範、第一回創心館子供淡路合宿を開催してくださりありがとうございました。また、拓治師範、準備に関わってくださった皆さん、本当にありがとうございました。
今回の合宿で一番印象に残ったのはメインでもあった自由組手です。高槻以外の支部では自由組手を行ったことがなく、ほとんどの人が初めての体験をするという状況の中、自由組手を行うと、みんな目つきが変わって、初めてとは思えないほど上手でした。
中でも印象に残ったのが、突きです。分解組手の技だけをするでもなく、突きをするでもない突きの中に受けが入っていたことです。これに加えて松田聖さんは突きのスピードが速く、瞬発もあり、とても刺激を受けました。そして、榎本麻那さんと榎本創太さんの自由組手は見ていて心地よく感じました。
榎本麻那さんは分解組手の模範も自由組手も技が大きくて綺麗で、榎本創太さんは攻撃の次の突きが出るまでの時間が短く瞬発があり、二人とも中心が常に揃っている上に重心が落ちていて私もこうなりたいと思いました。
私も初めて行いましたが、たくさんの新しい体験をすることがでしました。一つ目は、拓治師範の号令がかかった瞬間に信じられないほど集中していました。細やかな音も聞こえなくなるくらいでした。こんなに集中していたのは初めてだと思いました。二つ目は、攻撃されているはずなのに痛くなかったのが不思議でした。その後、宇城先生が、細胞が守ってくれているとおっしゃった時に、これが細胞が守ってくれていることなのだと学ぶことができました。
みんなの自由組手が終わった後に宇城先生が見せてくださった自由組手は、言葉にできないほど凄かったです。最初の50歳のときのDVDと変わらない動きをされていて凄いと思いました。DVD の中では、宇城先生よりも身長が高くて、体格が大きい人が何人も登場しましたが、身長・体格関係なく投げられているのを観て、基本ができていればそれらは関係ないということが分かりました。
稽古以外では他の支部の人と交流することができました。去年の宇城杯では、満遍なく話すことはできませんでしたが今回は合宿ということもあり、たくさんの人と交流することができました。普段話せない人と話すことは大事だと思いました。
二日間を通して初めての体験、新たな気づきや課題があったのでこれからはその課題に向けて稽古していきたいと思います。
宇城先生、榎本師範、拓治師範たくさんの気づきと学びの場を設けてくださりありがとうございました。
■AS父
宇城先生、榎本師範、拓治師範、この度は、淡路子供合宿を企画して頂き、また、参加させて頂き、誠にありがとうございました。 濃密な2日間の合宿での我が子の様子を見ながら、娘の成長の一番大切な時期を お護り頂き、更に潜在能力を引き出し、慈しみ育て導いてくださっていること、言葉で 言い尽くせぬ感謝の念を抱いております。
宇城先生に学びの機会とご指導を頂いていなければ、幼い頃の高槻道場での師範との稽古の日々が無ければ今の娘は無く、学校制度の負の遺産の中で埋没し、希望を見失っていただろうと思います。
最初に拝見させて頂いたDVDでは、宇城先生の桁違いな技に圧倒され感銘を受けると同時に、自分の稽古への向き合い方が如何に浅薄であったかを思い知らされ、身が引き締まる思いが致しました。また、先生の試し切りのシーンでは目頭が熱くなりました。
今回特に印象深かったのは、2日目の組手です。攻撃をされても後ろに下がらない子供達の様子を見て、それが子供達の今後の人生の歩み方、生き方と重なって見え、人生の基盤となる空手を学ばせて頂いていることに改めて気付かせて頂きました。
殆どの子供が組手は初めてであっただろうと思いますが、本物を学ばせて頂いているということが、これほど如実に体現され得るのかと、恐れ入りました。また、宇城先生に受けると細胞が逃げること、防御は細胞が逃げないので攻撃を受けても痛くないことをご指導頂き、型で練った突きは、大人をも倒すエネルギーを秘めていることに気付かせて頂き、改めて宇城空手の型の深遠さに驚愕致しました。
娘の組手を初めて見て、予想以上に頑張っている姿に親である自分自身が取組の甘さを反省させられました。宇城空手を学ばせて頂いている子の親として責任を深く自覚し、新たな気持ちで取り組ませて頂きます。
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