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宇城塾長による高校剣道部特別講習会

7月19日(火)創心館高槻道場にて宇城塾長による星城高校剣道部特別講習会が行われた。


この講習会は、一昨年に開催された星城高校剣道部部員への塾長の指導に続く二回目。昨年、宇城塾長の指導を全身で受け止めた部員が、あらたな気づきを得て次への第一歩を踏み出したことから、名古屋塾生であり星城高校教諭・剣道部顧問である上山敏広氏が「将来リーダーとして育ってほしい3年生7名(8月の全国高校総体剣道大会出場)に、勝ち負けを超越した武士の心法と日本人の心を学んでほしい」と、塾長に特別指導を依頼し実現した。


当日は上山氏と部員7名が創心館高槻道場へ訪問し、宇城塾長による剣の真髄、そして気の指導を体験。それぞれの潜在力に気づくことで自己成長へつながる講習会となった。




集合写真 (宇城塾長と星城高校剣道部員)


 

参加者感想文

 

■剣道部顧問 上山敏広

講習会後の稽古では、先を掛けた心と身体で、技を打ち切っており、後輩との練習試合では、格、スピードが全く違う剣であることが一目瞭然で分かりました。「今日がスタート地点」、おかげさまで、先生のお教えが生徒の心に響き、将来のリーダーに向かって、進歩成長の第一歩を歩ませて頂きました。


 

■T.T 団体戦 先鋒

本日の宇城先生の講習会で私が学ばせて頂いた事は、試合時の心の持ち方です。私達が今やっている剣道は競技剣道で、その小さい範囲の中で勝ってやろう、打ってやろうと考えると小手先の剣道になり勝つことはできず、得る物もありません。それに対して、本日、習ったことを出そうと考えれば、自然と結果が付いてきて、武道に近付いた剣道をすることができるということを学びました。


私は今まで、打つことや勝つことばかり考えて試合に臨んでいたから、稽古でできていたことができなかったり、萎縮して小さい剣道になっていたということに気付かされました。したがって、インターハイのときは、結果を追い求めずに、本日習ったことを出すことを考えて、大きな気持ちを持って試合に臨みたいと思います。また、三角形を作り、鍔迫り合いで自分はぶれずに相手を動かすということを意識して稽古に取り組みたいと思います。


 

■Y.H 団体戦 次鋒

今回の講習会を通して自分の甘さを痛感しました。私はどこか剣道をスポーツとしてやってしまっていた所があったと思います。 今回、宇城先生に真剣を持たせていただきました。私は初めて真剣を握り、重いと感じました。「これで骨を斬り、命を絶っていた」と考えると美しく魅了されました。そして竹刀はその刀を元に作られていると言われました。私は竹刀を振り回していただけだったかもしれません。


今回真剣を持たせて頂いたことで竹刀を持つときの気持ちが、真剣を持つときと同じになりました。竹刀の扱いだけでなく、打突のときも真剣のようにすることで、「あてっこ」ではなく武道である剣道になると学びました。 また、両肩から剣先を繋ぐ三角を意識することの重要性を学びました。その三角形を作ってから入るのと普通に入るのでは間合いの制し方が全く違いました。「三角形を作り、肚を作り、背を落とす。」自分は最初、上手く出来ませんでした。余計な力が入っていたからです。それは普段の剣道にも通ずると感じました。自分の剣道には無駄な力が入ってしまっていることに気付かされました。

宇城先生の仰られたことが出来れば全国優勝できると確信しました。それは今回、宇城先生より身体に刻んで頂いたからです。学んだ事をインターハイで発揮できるようにします。  「相手に緊張するのではなく、自分を高めるために緊張をする」、インターハイをゴールではなく小さな視点として捉えることが、次の高い次元に繋がる。そして人間形成に繋がるということを忘れません。今回はこのような貴重な機会を作って頂きありがとうございました。


 

■Y.S 団体戦 中堅

今回の講習会を通して、私はまだまだ弱い人間だなと思いました。剣道を武道ではなく、スポーツとしてやっていた所があり、ここ最近、勝てばいい、打てばいいと「我」になっていたなと反省しました。

私は初めて日本刀を持たせていただきました。日本刀を見た時、綺麗で美しいと思いました。握った感想は見た目よりも凄く重く、今の私では何も切れないなと感じました。また、両肩から剣先の三角形を意識し、気を充実させることを学びました。初めは全然上手くいきませんでした。日頃、勝とう、打とうと「我」になっていた事がでたと思います。やっていくうちにだんだん「我」がなくなり、相手の間合いを制する事ができました。

 インターハイ、国体では勝てるかなとか、相手強いかなとか、不安な所がありましたが、講習会を受けて私達なら行けると自信に変わりました。(相手に緊張するのではなく、自分を高めるために緊張する) 宇城先生から学んだ事をインターハイで発揮できるようにします。相手より常に高い次元で試合をしていく。そして、宇城先生の講習会で学んだ事を普段の生活にも活かしていきます。  このような機会を作っていただきありがとうございました。


 

■T.U 団体戦 副将  チーム主将

本日宇城先生から学んだことは、武術の真髄である「気」の領域は、やるべき事を行えば誰でも体得することができる、ということでした。五、六人がかりで抑えられた人を、初めはまったく押すことができませんでしたが、自分の両肩と剣先を頂点とした三角形を意識することで力を入れずに押すことができました


「相手を押してやろう」という対立を生む気持ちではなく、我欲を超越した心構えで相手に向き合うことが大切だと感じました。また日頃から、視野を広げる余裕を持ちながらも自分を高める緊張感を備えつつ、周囲の先を読むことも重要であると教えていただきました。


先生が仰っていた「今日がスタート地点」という言葉を心に刻み、明日からの稽古を真剣に取り組んでいきます。


 

■K.N 団体戦 大将 個人戦出場選手

今回の講習会で私は剣道に対する価値観が変わりました。

まず、字城先生は国内に留まらず世界に目を向けてるため、常に死ぬ覚悟で鍛錬されていることが分かり、私たちの上の次元にみえると感じました。また、字城先生は「今の剣道はただの当てっこであり意味をなさない」と仰っていて、始め私にはその言葉がピンと来ていなかったのですが、日本刀を持たせて頂いた時に、その言葉の意味が理解できました。日本刀は竹刀よりも重く、容易に振り回すことができないものでした。今の剣道は、竹刀をいかに素早く振って技を出すかということが主軸となっていると思います。しかし、昔のような日本刀を使っての真剣勝負では今のような手数での勝負というよりは、一撃にかけることが重要であると感じました。なので、手数で攻める剣道も良いですが、攻めの機会や理合いを理解し、一撃で打ち勝つ剣道を磨き上げていきたいと思いました。

 他にも、三角形を作る意識を持つこと、目線の位置などたくさんのことを学ばせてもらい、これらをさっそく練習に取り入れ、自分のものにしていきたいと思います。


また、この経験を糧にインターハイ優勝を目標に頑張るのはもちろん、その先の社会に出てもこれらの教えを思い出し、常に「先」をかけられる人間になっていきたいです。


 

■T.N 団体戦 補員

今日は、今までやってきた剣道とは違い生きるか死ぬかの部分についてを学びました。

初めて日本刀を持ちましたが、竹刀や木刀とは違い重さがあり刃筋がとてもわかりやすくいつもの切り返しの時から刃筋をもっと考えながらやらなければいけないと思いました。


構えた時に三角形、目線、背中、肩など色々な注意点を言われました。この一つ一つはどれか一つでもかけていると一番良い打ちができないため、練習でやっていきたいと思いました。

普段の生活の中の一つの行動で自分を成長させることができると分かったので、周りを常に見ることができるようにしていきたいと思いました。


 

■R.K 団体戦 補員

私は、今日、腕と竹刀に三角形を意識した構え方を常に保ったまま攻めることで、相手の反応を遅らせられる入りをすることができることが実践する中で体の感覚で感じることができました。

また、技術面ではないですが、宇城先生が仰っていた「真剣に取り組む」ことが出来る人が、将来何事にも真剣に向き合うことができる人になることができ、すぐに動けることに繋がってくる、ということが心に響きました。


それは剣道だけではなく日常生活から意識していないと身に付かないことだということを学びました。

宇城先生の世界に目を向けたお話を聞いたり、日本刀などを見せていただいて、これから一生活かしていける知識や経験をさせていただきました。ありがとうございました。


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