ワシントンDC特別セミナー レポート
2019年5月18日・19日、アメリカ・ワシントンDC近郊にて、宇城塾長によるワシントンDCセミナーが開催された。
今回は東京実践塾生が米国日本大使館への勤務に伴い、是非宇城塾長をワシントンDCにご案内したいという希望から、榎本師範にも参加していただき特別セミナーとして実現した。
以前に宇城塾長の指導を受けた経験を持つ人たちが多く集まり、半年又は一年に1回しか指導を受ける機会がない参加者のために、持ち帰って一人稽古ができるものをということで、2日間を通じて、主にサンチンの型のより深い指導が行われた。
塾長の説明を真剣に聞く参加者
呼吸の指導を行う塾長
全体でのサンチン
スポーツが年齢によってピークがあるのに対し、武術は死ぬまで修行であること、そして力の概念が全く異なることを子供を通じて指導した。
塾長の指導により大人を制する子供
塾長の気により子供が全く持ち上がらない
特に印象的であったのは、シアトルセミナー参加している空手指導者が、今回生徒を連れて参加したが、指導者以上にサンチンができていたことであった。
宇城塾長によれば、そうした現象が起きるのは、指導者が宇城塾長を見ていることで、自分ではできなくても、宇城塾長の姿が生徒に移っていくからとのこと。参加者が指導する者の中から、そうした生徒が出てきたところに、アメリカにおける宇城塾長の指導の広がりが感じられた。
塾長の指導を受ける初参加の女性
サンチンの指導を通じて、姿勢を丁寧に指導し、随所に実践への応用を組手へを通じて指導した。
姿勢を指導する塾長
2日目の午前中には、子供クラスも開催され、冒頭によい挨拶と悪い挨拶の検証が行われた。驚いた子供が「マジックだ」と言い、宇城塾長が「そうや、挨拶マジックや」と応じるという掛け合いから始まったが、全員が違いを体験し、一気に塾長の指導に引き込まれていった。
しっかり挨拶すると大人を押すことが出来た
参加した子供の現地指導者(ニューヨークセミナーの参加者)への宇城塾長による指導や、榎本師範による演武も行われ、本物の空手を子供たちが真剣な表情で見つめていた。
榎本師範によるの型演武 ナイファンチン
分解組手演武 ナイファンチン
会場を出る際に、「ありがとうございました」と大きな声であいさつをしていく子供たちの変化とともに、それに喜ぶ保護者の方々の笑顔が印象的であった。
ワシントンDCセミナー 集合写真
セミナー翌日の5月20日には、宇城塾長一行がアーリントン墓地、日本大使館、ホワイトハウス、最高裁判所、連邦議会図書館を訪問した。
ホワイトハウス前で
連邦議会図書館には、2011年から季刊「道」が所蔵されており、その縁で、アジア関連資料の担当の方から所蔵資料についての説明を受けた。訪問を機に、宇城塾長の著書が寄贈されることにもなった。
担当者から説明を受ける塾長