東京特別教師塾が開催されました
去る2022年10月10日(月祝)、町田市文化交流センターにて東京特別教師塾が開催されました。
教師塾は、関西では4年目を迎えており、教員である塾生が定期的に宇城塾長に学び、教育現場での課題と向き合い、乗り越えるエネルギーを得ています。
子どもたちを取り巻く環境が日々厳しくなっている今、東京でも教師塾をという声が上がり、今回の開催となりました。
当日は教員を始め、保育士、栄養士、助産師など、子どもの成長に関わる人たち46人が集いました。関西の教師塾の塾生3人も駆けつけ、ともに学びました。

冒頭、宇城塾長はホワイトボードに「教育の未来と現状」と大書し、今の学校教育は「教え育てる」「教える⇒学ぶ」というあり方になっており、それは教育の本質「教え育む(はぐくむ=羽包む)」「気づかせる⇒気づく」になっていないと指摘されました。
子どもがもともと持ち発揮する力を潰さずに伸ばすために、大人ができることは何か――
実践講義は、まずは子どもの潜在力を知るところから始まりました。
8人が向かい合わせに組んだスクラムを、横から押す検証です。
●子どもの潜在力(1)―― 子どもにできて、大人にできない

8人が組んだスクラムを押します。大人が押しても、びくともしないが・・・・
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子どもが押すと・・・・
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スクラムは簡単に倒れる
子どもにできて、大人にできない――
なぜなのでしょうか?
それは、このような力を失わせる要因が大人になる過程にある、ということです。
●子どもの潜在力(2)

子どもに触れてもらい、スクラムを押すと・・・・
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簡単に崩すことができた
大人が触れても、スクラムを押すことはできませんでした。
子どもには、このような潜在力があるのです。
●寄り添うことで発揮される潜在力
しかし大人も、潜在力を発揮する方法があります。
「寄り添う」という心のエネルギーです。

具合の悪い人に「大丈夫ですか?」と声をかけ寄り添う
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そのままのスクラムを押すと・・・・ ▼

スクラムは簡単に崩れた
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さらには、寄り添われた人が押しても・・・・
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スクラムは簡単に崩れた
人を思いやり寄り添う心が、閉じ込められてしまった潜在力を発揮させる。 人と人のあいだの「間(ま)」が生き調和してこそ「人間」となることを、塾長は実践で示していきました。
●教育現場での実践例 ―― 教室に入る
教育現場で、たとえば生徒たちとの調和を図るためにどうするか――
実践検証を行ないました。

小学校教員が1列を引くが、動かない ▼

教室に入ることを想定し、会場外から「礼」をして入ってくると・・・・
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今度は列を簡単に動かすことができた
日常の中で、礼をする、挨拶をする、感謝を伝えることで周りと調和できることを実践から学びました。
●守る力
私たちに備わっている「守る」という力を体験しました。

四つ這いの背中に乗ってもらい、手が上がらない状況をつくる
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四つ這いの下に子ども(大人)がもぐると、簡単に手が上がる

全員がグループに分かれて、体験していきました
この守る力も、「守ろう」と頭で考えたとたんに消えて、手を上げられなくなります。
頭脳ではなく身体から発揮される力があることを学んでいきました。
●人間のエネルギー
「人間はこんなにすごい力を秘めている」――
筋力では絶対不可能な1対多数の腕相撲、数メートル離れての「気」による遠隔腕相撲をやって見せることで、塾長は人間の可能性を示しました。

3人が思い切り塾長の手を押さえつけるが・・・・
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