Ushiro Karate - Practical Philosophy of Bujutsu -の感想文

Ushiro Karate - Practical Philosophy of Bujutsu の感想文が海外支部より届いたので、下記に紹介いたします。



 

■ニューヨーク支部長 マーク・エイブラムス


宇城先生


昨年、私は還暦を迎えました。 今後20年、25年をどのように生きていきたいかを意識し、自分の人生を正直に振り返るようにしました。

宇城先生からは常に自分自身にもっと正直になり、それをもとに自分の人生をさらに良い方向へ発展させるようご指導いただきました。先生はしばしば、先生の気で私たちに様々な物事ができるよう体験させ、先生の気がない時は、私たちには物事を行う潜在能力があることを指し示し、なぜ自分でそれができないのか自問するよう指導されます。この潜在能力を開花させるために、自分達は何をやっていて、何をやっていないのか、何が妨げとなっているのか?先生は成長は階段を上るようなものだとも言われます。一つ登ったら、

そこから滑り落ちることはない。 このような背景のもと、この感想文を書きました。


私の人生の大半は衝突の中で生きてきました。

私はそのような環境で成功するのが得意で、それが仕事での経済的な成功につながってきました。ただ自分は、この衝突を自分の私生活に持ち込むことは許容できないことに気づきました。私生活で調和を見出すために、人生の中でいくつかの大きな判断をし、自分自身が大切と思っている相手に愛情を与え、受け取れるよう自分を変えてきました。仕事も私生活での気づきに追いつきました。

私はもう親権鑑定には関わらず、困難を抱えている家族の鑑定と治療に専念しています。

今は人々と調和して働き、直接、彼らの人生に前向きな変化をもたらすようにしています。

収入は減るかもしれませんが、私の心と魂は、他人と衝突することなく、調和融合して働くことに喜びを感じています。


コロナのこの2年間は、私の空手の稽古がほとんど一人稽古に移行せざるを得なかったという利点があります。

先生の本の52ページには、型によって導かれる内面の気づきの大切さについて説かれています。自分を試そうとせず、己のエゴで自分の空手の在り方に矛盾を生じさせないよう、自分が慣れ親しんできた衝突に満ちた生き方を手放すことができました。一人稽古に集中することで、もう一段階上のレベルに到達できたように感じます。

思考や判断に邪魔されず、自分が集中していることがどんな感じなのか、発見しているところです。

自分の体が全体として統一体として動いているのと、部分体で動いている時との違いが実際にわかるような、新しい動き方を体験中です。

これがまだ初歩中の初歩だということは自覚しています。というのも、型を一緒に稽古している生徒の動きにまで意識を広げようとすると、この統一体を維持できないからです。統一体を維持できる期間は(少しずつ改善されて長くなっていますが)まだ限定的です。


このことは、先生が122ページで述べている「心と意識」につながっています。

この統一体のお陰で基本分解の稽古でより明確な心と心のつながりを体験できるようになりつつあります。

自分の統一体の経験を幼年期とするなら、私の心の感覚は胚胎期であると言えるでしょう。

幼年期と表現するにも値しないかもしれません。分解稽古中、物事が簡単に起こるような一瞬の体験があります。

それについて頭で考えてエゴに捉われるのではなく、ただあるがままに、自分の体の中にその瞬間を記録するようにしています。


この2年間、私の人生は素晴らしい高みと困難な低みを経験しました。宇城先生に直接お会いできないことは非常に残念でしたが、実際は先生はそこにいらっしゃり、先生の教えをどう活かして自分の人生を生きるかは自分次第であることにきづきました。今この瞬間を受け入れ、人生をより良く生きることが宇城先生の生徒として自分がより良くなれる道なのだと思います。


7月に日本を訪れ、私の個人的な体験が検証される機会をいただければ幸いです。


 

■シアトル支部長 ジョシュ・ドラックマン


私が「宇城空手」に出会ったのは、1年以上前、英訳の依頼を受けたのがきっかけでした。

実は、最初はこの役目を引き受けることに抵抗がありました。しかし、本を読んですぐに、これはとても特別で重要な作品であり、特に欧米の生徒や読者に大きな影響を与える可能性があると理解しました。本という形で、宇城空手と先生の教えの秘密が詰まった書物がここにあったのです。それを読んで、私はすっかり態度を改めこの翻訳プロジェクトに興奮し、インスピレーションを受けるようになりました。


この翻訳の仕事に大きな責任を感じていました。「宇城空手」は決して長い本ではありませんが、1ページ1ページが非常に濃密で、何度読み返しても飽きないほど情報が詰まっています。私はもっと勉強して、自分の人生を深く掘り下げ、新しい考え方、あり方、稽古の仕方、生き方を見つけたいと思いました。時間の流れを感じ、歴史の重みを感じ、そしてその過程で貢献し成長したいという強い思いを抱きました。


こうした理由で、私はこの仕事をきちんとこなし、本当に正しいものにしようと努めました。英語版はできるだけ明確で自然、そして日本語に忠実なものにしようと努めました。どう出版と仲間の翻訳者の方々の素晴らしいサポート、プロ意識、チームワーク、特にこのプロジェクトをリードしてくださった下條さんに感謝しています。これほど密接に、そしてこれほど集中した使命感を持って協力できたことを光栄に思います。


数週間前、ドイツのマイケルから電話があり、英語版が非常に役に立ったので、ヨーロッパのコミュニティのために50部追加注文したと聞きました。これを聞いて私は大喜びしました。英語版の重要性、価値が一つ証明されたのです。

私にとっては、「宇城空手」は単に読んだ本ではなく、生きた本だと言えます。それは、常に深いレベルで私を打ちのめし、私の考え方や稽古に影響を与えるものでした。


また単に翻訳するだけでは不十分だと感じました。先生の言葉を体現し、本の言葉が語る空手に合致した形で新たなスタートを切ることを使命とすべきだと思いました。その点で、私はこれまで完全に失敗してきたと思っています。しかし、この本のおかげで、その失敗を自覚し、少なくともより明瞭な心で道に近づくことができたのではと感じています。


この本を読んで他の武道から宇城空手へ行く道はない。宇城空手(型、分解、基本、先生の教え)を通じてのみ、宇城空手を知ることができる、とはっきり分かりました。私は他の先生や武術の影響を受けて、いかに長い年月を無駄に過ごしてきたかを痛感し、後悔しています。今の心境でこれらの影響を振り返ると、全く意味がないのです。この非常に重要な現実と向かい合うためにも、この本を読み、翻訳することに時間を費やしたことに感謝しています。


この本から私が得た主なものの1つは、一人稽古の型の修練を通して自己変革の可能性があることです。この本のおかげで、私の日々の稽古は、より楽しく有益で興味深いものとなりました。型と分解のインスピレーション、そして先生が説明するフィードバックのプロセスは、過去2年間の孤独感を自分の運命、目標、未来をコントロールできると感じる自立したものへと変貌させました。本を指針に自分で進歩できるというビジョンは、私にとってとても刺激的で参考になりました。そのため、先生とのZoomセッションはより有意義なものとなり、以前よりも先生の直接の教えをより多く受け取れていると感じます。


この本を通じて、目的がより明確になり、自分の進歩を阻んでいたいくつもの障壁が取り除かれたように感じています。また次回のZoomで、そして理想的には近いうちに直接先生から学び続けられる機会を楽しみにしています。


 

■ドイツ支部長 マイケル・ケーテ


宇城先生


私はこの本を2回読み、関連箇所を何度も読み直しましたが、そのたびに先生の空手の新たな深さが明らかになり、次から次へと新しい問いかけがうまれました。この本は内容的にもそのエネルギー的にも、私にとってバイブルとなりました。


この本に描かれている先生の空手の深さは読み手を謙虚な気持ちにさせます。

この本の構成と章は実に完璧で、読み手はいつでも読みたい時に読みたいトピックについて読み返すことができます。


私としては、この本に書かれていることを日常生活に取り入れ、自身の行動や言動を整えることで、他の人々にこの道について伝え、宇城先生の空手の世界をより広めたいと思います。


このような素晴らしい本を書いてくださった宇城先生とチームの皆さんに、心から感謝いたします。


 

■ハンガリー準支部長 フェレンツ・フリス


宇城先生


待ちに待った本が宅急便で届きさっそく目を通しました。実践的な部分と理論的な部分が並行して説明されているのがとても嬉しかったです。そして第6章ではインタビュー形式で様々な追加の問いについても回答が明示されていました。


最初に読んだ時、すぐに2つの箇所が印象に残りました。113ページ目の三つの先と、36ページ目の使えるための5つのステップです。この箇所から多くの問いがうまれました。この本が素晴らしいのは初めての読者にも分かりやすく過去の本の基本がまとめられているのと同時に、それぞれのトピックについて深く述べているところです。「型は宝の山」という一文が印象的でした。とても教育的な意味合いがあると思います。


この2年間のコロナ禍とロックダウンの間に、私は人間のエネルギー、チャクラ、スピリチュアリティに関する他の多くの本を読みましたが、宇城先生の新刊を読むにつれ、目に見えない世界の次元について多くのつながりを理解し始めました。特に外面の時間、内面の時間、内面の視覚、内面の聴覚など、日常生活では気づかなかった、あるいはほとんど気づかなかった感覚が活性化されるときです。


私は毎日稽古し、週に一度はこのようなコロナ禍でも生徒と一緒に稽古をしていますが、定期的に内面のブレークスルーを実感しています。この半年間、ポーランドで2回のセミナーが開催されたおかげで、私はマイケルやイエンツ、そしてドイツやポーランドの友人たちから基本や型、分解と多くのサポートを受けることができました。この本を読むと、これらのことが思い出され、歴史的背景とともに実践的な哲学を理解するのに役立っています。


特に相手に入る事を学ぶために友好的な状態で対人稽古をしています。相手と呼吸を合わせていると、相手に入る前に体内が暖かくなり、自分の体ではなく、自分の心で相手と同期して技がでる感じがします。


81ページには対立の原因となり得る様々な側面(a b c

d)の図が掲載されていますが、これらの点を結んで円錐や山の頂上を見ると、全てが出会うというのは興味深いことです。つまり外から見るとバラバラであるように見えても、高い視点から見ると、私たちはすべてつながっているのです。


私にとっては非常に深い情報なので、何度も読み直しています。もちろん実際にお会いして「一触」を経験するのが一番だということは分かっています。幸いなことに、私の生徒の数名が本を注文してくれたので(10冊以上)、オンラインでも直接でも共に議論しどのような経験をしているのか共有することができます。


宇城先生が語るスポーツ空手の影響を克服して武術空手へと進化された道筋にとても共感しました。私自身、移行の困難さと、その後のポジティブな新次元を感じることの喜びを認識しています。また先生が5次元や時間、エネルギーについて書かれている箇所と、我々がどのようにそこに向かうべきかという箇所も非常に興味深く読ませていただいています。


これまでも宇城先生の本を定期的に読んできましたが、今回の新刊で、呼吸の理論的背景や呼吸力についてさらに理解が深まり、自然な呼吸とそのエネルギーの重要性抜きではさらなる成長ができないことが分かりました。なので結論から言うと、私は常に「身体呼吸」を意識して様々な型の稽古を行い、道を踏み外さないようにしています。


この本という知識の源を持てることは、無限の進歩・成長の道を照らしてくれる意味で非常に力強いものです。本の影響で自分のゴール設定が私生活面も含めて変わりました。この不安感が溢れる世の中で、自分自身や家族、そして生徒たち、そして彼らの置かれている環境に対してもぶれないメッセージを発信できるようになったと感じます。


この本からもう一つ学んだことは、人は目標達成のためのエネルギーを常に自分の外に追い求めて苦労する傾向があるが、実際は自分の内面にそのエネルギーの源があるということです。人は育つ過程でこの源にエゴとそれに伴う恐怖で蓋をしてしまうのかもしれません。


改めてこのように感想文を提出させていただく機会をいただき、ありがとうございます。また宇城先生からご指導いただける次の機会を楽しみにしております。


深い尊敬をこめて。


 

■イタリア準支部長 エマヌエレ・アルゼンチーノ


宇城先生

まず最初に毎回このような素晴らしい成長の機会を与えてくださる宇城先生に心から感謝いたします。

宇城先生は、かけがえのない知恵と教えの伝承者で、知識と知恵の無尽蔵の源です。

毎回、私たちは常に新しいことを学び、自分たちの成長の道筋に加えることができるのです。

私はこのような素晴らしい経験をすることができて、とても幸運です。ありがとうございます。


「宇城空手」を読んで、武術空手の歴史や思想の深さを学ぶことが、いかに基本的なことであるかということがよくわかりました。なぜなら、それらが宇城先生の空手の基礎になっているからです。歴史を学ぶことで、それが作られた計り知れない価値を理解し、この美しい伝統の一部を感じることができるのです。だからこそ、これらの教えの真髄を学び、後世に伝えることが重要であり、人生のバランスと調和に貢献する、賢明で尊敬すべき人々からなるより良い世界を作るよう目指さなくてはなりません。

さらに、すべての原理は学んでいる技術と完全に一致しています。ですから、宇城空手の型の中の練習と隠れた叡智を研究することによって、武術空手とその祖先の叡智を発見することになるのです。


このように型は禅の公案に例えることができ、深まれば深まるほど、自分の意識と技が進化していくのです。終わりのない勉強です。


 

■ポーランド準支部長 マルチン・ジリンツキ


宇城先生


先生の最新の著書「武術の実践哲学 宇城空手」に大変感銘を受けました。

この本を読んで、武術空手の研究をより深く知ることができ、さらに自己研鑽を重ねようという気になりました。私はこれまでスポーツ空手をやってきて、これほどまでに多くの稽古方法を聞いたことがありませんでした。例えば、武術の歴史的背景、空手発祥の地の社会的、文化的影響の重要性については知りませんでした。

江戸時代や宮本武蔵にまつわる「間」や「三つの先」の章は、とても興味深く読みました。


また、「内面の重要性」をはじめ、型の稽古に関するすべての情報は、私自身の稽古方法に大きな影響を与えました。武術の世界では、武術を登山に例えることがよくありますが、先生の本には、山頂に近づいたと思ったら、また別の山頂が現れた...という記述があり、年齢やレベルに関係なく自分を高めるチャンスがあると記載がありました。これは宇城空手の修行の非常に美しく、意義深い一面を表しているように思います。宇城先生が、このように重要で刺激的な本を書くことによって、先生の知識と長年の経験を私たちと共有してくださっていることに、とても感謝しています。


 

■ニューヨーク支部 メイダ・ゴットフリード


宇城先生


まず最初に先月のZoomセッションの機会を与えてくださり、ありがとうございました。先生の回答中に、自分の質問自体が誤っていたことに気づきました。先生が「大局を目指しなさい」と答えた時、私は自分の間違いに気づきました。この数週間、常にこの言葉を参照しながら過ごし、いくつかの問題に対する自分の見方を変えるのに役立ちました。本当にありがとうございました。


「宇城空手」を受け取り、喜んで読み始めました。

読書を所々で休んだり、再び読み始めるのを繰り返したのですが、常に先生が私たちに直接内容を伝えてくださっているような感覚を味わっていました。本自体が生命を持っているように感じました。先生がここにいらっしゃる。各章を読んで型は本当に紛れもなく我々の変化成長に寄与するだけでなく、それ自体が揺るぎない基盤である...というメッセージも絶えず伝わってきました。そして一人稽古だけでも、それを得ることができると。


また、先生が学ばれた他の型についても興味深く読ませていただきました。なぜこれらの中から5つの型が選ばれたのか、他の型の歴史も含めてまた機会があればお話を伺えればと思います。


また、貫手の例や、セイサンの蹴り、心を自由にすることにも注目していただき、とても感謝しています。私がこれまで指導してきて、上記にも取り組んでいた生徒が数ヶ月間休養をとることになりました。彼女が戻ってきたとき、私たち二人とも先生のこのご指導から恩恵を受けるだろうと思っています。


この本を読みながら、先生が2018年に仰ったことが記憶に蘇りました。「真剣の刃の上を歩くような気持ちで芸術を受け継ぎなさい」。本ではこのように述べられていないですが、そのメッセージは各章を通して私の中に流れてきました。

改めてこの素晴らしい本の出版について、おめでとうございます。そして、この素晴らしい翻訳を担当されたすべての方に感謝します。


 

■シアトル支部 ジーナ・ドラックマン


「宇城空手」を読んで一番強く感じたのは、発信される情報量の多さです。

先生は何重もの意味を与えてくれているので、私のレベルでは一文一文を読み直さないと把握しきれません。

一生読み続けても、その洞察力から恩恵を受けられるような気がしています。

もう一つの印象は、この本を読み返すという行為だけで、私の意識をありふれたものから、先生の仰る「絶対的なもの」へと向かわせてくれることだと思います。

そうすると、もっと稽古したくなります。 この本を読んでいない時でも、部屋から部屋へ移動するときに持ち歩くようになりました。


この段階でとても参考になったのは、先生が空手を学ぶ過程について書かれていることです。以前はあまり明確なイメージを持っていなかったのですが、今はより良く理解できます。

時間が経つにつれて、私の理解がより完全なものになることを期待しています。

当然、自分がその過程のどこに位置し、何をすれば上達するのかを知りたいと思います。

この本を読んで、型や剣の稽古時間を増やそうという気になりましたが、自分の中の型を成長させるには、もっと実践が必要だと思います。幸いなことに、私たちの研究会では毎月1回土曜日の午前中に、分解組手に焦点を当てた稽古会を始めています。ジョシュの提案ですが、皆、これは良いアイデアだと思いました。通常の平日夜の稽古会では分解に十分、時間を費やせないからです。この新しい機会を増やすことで上達するために必要なフィードバックを得て、次に先生にお会いする時には、先生の教えをより良く吸収できるようになりたいと思っています。


よろしくお願いいたします。