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北里大学特別栄誉教授 2015年ノーベル生理学・医学賞受賞 大村智





北里大学特別栄誉教授 2015年ノーベル生理学・医学賞受賞 大村智


土の中の微生物が生産するエバーメクチンから開発されたイベルメクチンは、寄生虫による感染症にかかったアフリカの何億人という人の命を救ってきた。その薬の発見・開発の功績で2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村教授は、幼い頃から祖母に繰り返し「人のためになることをしなさい」と諭されてきたという。

夜間高校教師だった大村教授が、研究者として活躍するのみでなく、特許による収入を元に北里研究所の立て直しや運営、病院建設に役立てたり、人材育成に力を注ぐなど、そのまさに実践躬行、「言うだけではなく、実行する」信念。そこにある原動力とは何か――。

同時に劇的な効果のある新型コロナの治療薬として期待されたイベルメクチンがなぜ世界にさきがけて日本で活用されなかったのか。そこにある様々な課題についても語っていただいた。




大村 智(おおむら さとし)


化学者。北里大学特別栄誉教授。1935年山梨県生まれ。1958年山梨大学学芸学部卒業。1963年東京理科大学大学院理学研究科修士課程修了。1965年?北里研究所入所。米国ウェスレーヤン大学客員教授を経て、1975年北里大学薬学部教授。北里研究所監事、同副所長等を経て、1990年北里研究所理事・所長。2007年北里大学名誉教授。2008年北里研究所と?北里学園との統合により?北里研究所名誉理事長。

微生物が生産する天然有機化合物の研究が専門で、発見した化合物の一つイベルメクチンはオンコセルカ症やリンパ系フィラリア症など寄生虫感染症を予防・治療する特効薬となった。

その業績が評価され、2015年、ノーベル生理学・医学賞を受賞。



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