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宇城道塾 2020年 秋季合同合宿が開催されました


去る2020年9月26日(土)、27日(日)、宇城道塾 秋季合同合宿が静岡県修善寺で行なわれました。



東京、大阪、仙台、名古屋、和歌山、熊本の各道塾の塾生、65名が参加。

北海道から九州まで全国から集まった塾生が宇城塾長と寝食を共にしながら、講義、実践、そして朝まで続く懇親会と、通常の道塾以上に学びを深め、濃い時間を過ごした2日間でした。




年2回が恒例の道塾合同合宿ですが、春季は新型コロナ蔓延のために中止。

そんなコロナ禍の中、1年ぶりに行なわれた合宿では、まさにコロナに振り回されない生き方が示されていきました。


コロナに怯えたり悩んだりしていてはこの時期を乗り越えていけないこと、今大切なのは身体のエネルギーを高めることによって自分自身はもちろん、家族や周りの人たちを守っていくということ、そのためにはこれまでの時間感覚や行動のスピードの次元を脱し、自らエネルギーを生んでいける身体に変化する次元へ移行していく大切さが説かれました。



「怯えるだけではエネルギーは身体から生まれません。自らのエネルギーを高め、日常の環境に左右されない身体をつくる。

そのためには、宇宙の法則を身体に取り込んでいくこと。それは一人ができたら、他の人にも連鎖していくというもの。

そういう世界があることに気づけば、そこに向かう『入り口』がたくさんあるのです」



そうした「入り口」を“点”とすると、これまでの道塾では塾生はたくさんの“点”を経験してきたはずだと塾長は言います。

しかし、2日間じっくり身体を通して取り組める合宿では、その点と点をつなぎ、“線”にする事が大事であると。


驚いたり、感心したりしていた“点”の次元から、それをつないで“線”の次元にできれば、それがいずれ“面”になり、“立方体”になる。

そういう学び方ができると、何をすべきかが見えてくる――。


それがつまり、「自分さえ」ではなく、困っている人がいたら、寄り添う、助け合うという、生き方につながっていくのです。


講義・実践では、これらのことを身体を通して学んでいきました。 ほんの一部を紹介します。




<物に存在するエネルギー ~ 気の連鎖>


「物」にもエネルギーがあり、それは瞬時に人にも時空にも伝わりエネルギーの高まった状態に変化させるという実証。


エネルギーある本(ここでは塾長の著書)に手をあてて1人が強くなると、その変化がとなりの人にも、離れている人にも及び、強くなる。

さらにそれは途切れることなく次の人へと連鎖していく。(しかし、勝ち負けのスポーツでは、この連鎖は起きない)


左の机についた2人が、一般の本に手を当てる。机に置いた反対側の手は別の人に引かれてしまうし、会場に散らばって横になっている人も持ち上げられてしまう。


机についた2人が宇城塾長の著書に手を当てる。すると、机に置いた反対側の手は引かれなくなるし、会場に横になっている人、長椅子に横になっている人もとたんに重くなる。

身体に気が通り強くなっている。


さらに、塾長の著書に手を当てる人を一人にする。それでも、もう一人も手は引かれなくなり、会場で横になっている人も重くなり、持ち上げられない。


さらに、横になっている人が、持ち上げている人を投げることができる。


「投げられた人」はやられたのではなく、自分もまた強くなっており、掴んできた他の人を投げることができる。これは永遠に連鎖する。



このように、身体にエネルギーが満ち強くなると、日常にも変化が生まれる。これまで「席をゆずろうかな…」という段階だった自分が、「気づいたらゆずっていた」になる。

すると、周りに利用されない人間になり、困難な状況においても勝手に答えが出るようになる。



<仲良くする ~ 調和のエネルギー>


相手と調和することで、対立のない次元のエネルギーを得る実践実技。


肩を掴んだ1列の先頭の人をひっぱる。力では列は動かず、列の弱いところから切れてしまう。


先頭の人とハグをする。


対立が消え、軽く引くだけで列を動かすことができる。



対立でなく、調和の次元にいくためには、仲良くすること。つまり相手が喜ぶことをする。


たとえば、大きいケーキと小さいケーキがあった時、ぱっと大きなケーキを取り相手にどうぞと差し出す。すると、自分の手元には小さいケーキが残るが、相手の「ありがとう」がついてくる。

ゴミを拾う、「お先にどうぞ」―― 相手が喜ぶことを最初は意識でやっていても、だんだんそれが身につき「ありがとう」が返ってきて、どんどんエネルギーを得られるようになる。




<エネルギーの連鎖>


「出来た人」つまりエネルギーの高い人から、エネルギーを得られることの実証。



〈塾生A〉が四つん這いになり、腰に大勢の列がぶら下げ前進する。当然、まったく動けないが、塾長の指導により、列をぶら下げたまま前進していく。


次に〈塾生B〉がやってみるが、まったく動けない。


先ほど出来た〈塾生A〉が目の前に立つと、とたんに〈塾生B〉は列を引いて動き出す。


〈塾生C〉 同じく、まったく動けない。


そこに先ほど出来た〈塾生B〉が目の前に立つと、とたんに〈塾生C〉も列ご引き動き出す。



「出来た人」が一人いれば、それが伝播しエネルギーが伝わっていく。

「一人が変われば、周りが変わる」 たった一人が時空を変え、絆を生んでいく。




<空手の型「サンチン」の稽古>



気の通った身体をつくる「サンチン」の型について、塾長より丁寧に指導いただく。


全員で「サンチン」を繰り返し稽古。合宿ならではの光景である。