「できるかできないか」これが継承の本質であり、厳しさです。


 以下は、14年前、SNSがまだ盛んでない頃、日々の宇城塾長のメッセージや活動を伝えるには、本や季刊『道』の発行だけではタイミングを逃してしまうと発行されたUK実践塾の広報誌『心豊かなれば技冴ゆる』(2007年5月~2008年7月まで発行)からの言葉です。

 年月を経てもなお、変わらぬ生き様で、私たちの心にまっすぐ響く塾長メッセージを紹介します。(平成19年5月10日発行 第1号より)



「できるかできないか」

 これが継承の本質であり、厳しさです。



 伝統を引き継ぐということは、その技術をよみがえらせる作業です。


 それは、ただ歴史的資料を保存したり歴史の長さを言葉で伝え残していくことではありません。その歴史が600年あるものならば、その歴史のなかで人間の身体に刻まれてきた技、術技、そしてその心を、その時代時代によみがえらせることであり、それができてこそ、継承したと言えるのです。


 伝承された技や心を変更したり、形骸化させたりして、途中で本質が切れてしまったような、形だけの延長をめざしても、まったく意味がないということです。そして、技の伝承が切れてしまった時点が、その武道の出発点となるのであり、その武道の歴史は極端に短いものとなると言えます。


 「できるかできないか」、これが継承するということの本質であり、厳しさなのです。