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第6回創心館大分実践塾審査会、稽古会レポート

今年は新型コロナウィルスの影響で、春に予定されていた稽古会が延期となり、令和2年11月3日(火:文化の日)、大分県日出町川崎体育館にて、待ちに待った第6回創心館空手道大分実践塾審査会、稽古会が行われた。



■昇級・昇段審査

今回は、審査会、少年部・一般部合同稽古、一般部稽古の三部構成で実施された。

張りつめた緊張感の中で8名の昇級・昇段審査が行われた。全員が一年間の稽古の成果を精一杯に発揮した。審査後宇城塾長からは「今の稽古を続ければよい」と今後の稽古につながる指針を受けた。

真剣に審査を受ける塾生。パッサイの分解。
真剣に審査を受ける塾生。パッサイの分解。


■少年部・一般部合同稽古

少年部も合流した合同稽古では、基本、三本移動、三本移動組手、型(サンチン、ナイファンチン)の稽古が行われ、各塾生が塾長より直々に指導を受けた。中でも「1に眼、2に姿勢、3に瞬発力」の重要性を学んだ。

少年部・一般部合同稽古
少年部・一般部合同稽古
一人ずつ指導する塾長。
一人ずつ指導する塾長。


■宇城塾長による型・技のエネルギー

十数人が前の人の肩を掴み一列となり、その列を引っ張るという検証では当然大人も子供も引っ張れないが、塾長が子供の横でサンチンをすると、塾長の型から出る目に見えないエネルギーが子供に伝播し、いとも簡単に引っ張ることができた。

エネルギーの強さから、列の中で手を離した塾生がいた際「手を離すのは、日常でも何かの時に仲間の手を離したり、裏切ってしまう」と厳しい指導があった。

塾長のサンチンのエネルギーにより、大人の列を、簡単に引っ張る子供。
塾長のサンチンのエネルギーにより、大人の列を、簡単に引っ張る子供。

上受けで列を動かす検証では、大人の塾生が行っても列はビクともしなかった。しかし塾長が上受けを行なうと瞬時にエネルギーが最後尾まで伝播した。

塾長の上受けのエネルギーが最後尾まで伝わる。
塾長の上受けのエネルギーが最後尾まで伝わる。

一本の帯の両端を男性9名と女性5名で引っ張り合う検証では、通常であれば男性が勝つが、塾長の型からのエネルギーにより女性の引きが強くなる。

女性のグループが男性を引っ張る。
女性のグループが男性を引っ張る。

上記の指導を通じ、宇城塾長は

「繰り返し、繰り返しサンチン、ナイファンチンを稽古すること。

よく飛ぶ紙飛行機を作ろうと思うなら、よく飛ぶ紙飛行機を真似して作ること」と上達への大きなヒントを参加者に説いた。

塾長の指導を受ける子供達。
塾長の指導を受ける子供達。



■書籍から出るエネルギーの検証

スクラムを組んだ男性を、子供や女性が横や背後から押してもビクともしないが、塾長の著書「一人革命」を持つと簡単に倒せた。しかし、ベストセラーや著名人の書籍ではエネルギーが全く出なかった。

塾長の著書のエネルギーにより、子供が大人のスクラムを倒す。
塾長の著書のエネルギーにより、子供が大人のスクラムを倒す。

仰向けに寝た人の足を持って引くともちろん動くが、塾長の書籍を寝た人のお腹に置くと重くなりたちまち動きにくくなった。

塾長の著書をお腹に置いた瞬間、動かなくなる。
塾長の著書をお腹に置いた瞬間、動かなくなる。

立っている人の帯を4人がかりだと簡単に持ち上げられるが、塾長の書籍を持つと全く持ち上がらなくなった。著名人の書籍を持つと簡単に持ち上げられてしまった。

著名人の書籍を持つと軽くなってしまう。
著名人の書籍を持つと軽くなってしまう。
塾長の著書では重くなり、4人でも持ち上がらない。
塾長の著書では重くなり、4人でも持ち上がらない。


■二人組の回転によるエネルギーの検証

二人組で手を取り合い自分たちの力でぐるぐる回るがスピードは出ない。

しかし塾長が気を入れた瞬間一気に加速し自分たちでは止められないほど超高速回転となる。回転により身体にエネルギーが蓄えられているため、何人もの人から襲い掛かられても簡単に倒すことが出来た。

塾長が気を入れた瞬間高速回転に変わる。
塾長が気を入れた瞬間高速回転に変わる。
体にエネルギーが蓄えられているので、簡単に何人でも倒すことができる。
体にエネルギーが蓄えられているので、簡単に何人でも倒すことができる。


■宇城空手の実践稽古

一般部稽古では、宇城空手の本物の技を体感することができた。

塾長に対して思い切り突きを出しても、身体に触れることが出来ない。

塾長の足の下に塾生が手を置き、更に足首を掴み、塾長が動けない状態となっても、簡単に捌かれてしまい、触れることが出来ない。しかも、塾長の足は微動だにせず、足の下に手を置いている人も全く痛みを感じなかった。

塾生の突きが全くあたらず、空を切る。
塾生の突きが全くあたらず、空を切る。


■正のエネルギーの連鎖

四つん這いになった中学生の腕や足を大人数人がかりで抑えると、もちろん前に進めない。

しかし塾長が気を入れると中学生に伝わり、前に進むことが出来た。さらに、前に進むことが出来た中学生を見ながら、別の中学生が同じことをすると同じように前に進むことが出来た。

塾長の気により、中学生一人で多数の人を動かすエネルギーがでる。
塾長の気により、中学生一人で多数の人を動かすエネルギーがでる。
さらに出来た中学生を見ると、エネルギーが伝わり他の中学生も引っ張ることができた。
さらに出来た中学生を見ると、エネルギーが伝わり他の中学生も引っ張ることができた。

このことから、目には見えない「正のエネルギー」が連鎖することがわかり、「一人革命」の必要性・重要性を感じた。




■おわりに

「どうしたら空手がうまくなりますか」「どうしたら学校に行くようになりますか」ではない。

型を信じ日々型を繰り返し稽古していく中で、型が教えてくれる。

全ては型の中にある。型を繰り返し繰り返しやっていく中で自然と答えは見えてくる。

今までになかったものが見えてくる、出てくるから、更に型が楽しくなる。

特にサンチン、ナイファンチンを毎日稽古することで、自分を信じることが出来、それが「自信」となる。(宇城塾長)


コロナ禍の稽古会にも関わらず、宇城塾長は優しさの中に厳しさあるメッセージ、そして多大なるエネルギーを与え、惜しみない数々の指導を行った。

塾生皆が空手への希望を抱き、今後も更に精進しようと気が引き締まる思いであった。


創心館大分実践塾 塾生 濵田和樹




 

参加者の感想

 

■T.M  51歳  教員

待ちに待った宇城先生の稽古会、今日の日を心待ちにしておりました。

今回特に心に強く響きましたことは、「ここを動かそうとするのでなく空気全体を動かす(変えていく)」という宇城先生の御言葉でした。

空間全体を大きな流れに乗せていく気のエネルギーを自分自身が発すること、そうできるように変わっていくこと。今日の稽古会を通して、それが私自身の明快な目標になりました。

「子どもは空気を吸って生きている」だからこそ、子どもたちを取り巻く学校、保護者、社会の空気全体を変えていく。まずは職員室の空気から変えていく。そのために自分自身を調えていく。

これらは遠大な目標に思えて「できるのかな」と、つい思ってしまいそうになりますが、今日も宇城先生は、本当に様々な検証で、私たちに「できる」ことを体験させてくださいました。そして周りを動かすには、型の稽古を通して折り紙を折って良く飛ぶ紙飛行機を折るように、丁寧に自分自身を整えていくこと、自ら気づいて自らを深化成長させていくよりほかないことを示し気付かせてくださいました。

宇城先生が術技を出される時に、肩や背中が微動だにしないこと、足の裏さえ動かないことに、肚が座っているとは宇城先生のような御姿を言うのだと感服致しました。

周りと調和することは、自らを整え、不断に調え続けていくこと と、肝に銘じ、今日よりまた一歩ずつ精進して参ります。

体内に気が満ち満ちていらして、世界中に出向かれ、私たち弟子のために惜しみなく気のエネルギーと気づきを与えてくださる宇城先生におかれましては、コロナウィルス感染の心配など微塵もいらないことを今日も教えていただき、ただただ驚くばかりです。

どうぞ益々お元気で御自愛くださいますよう心よりお祈り申し上げます。

どこまでも温かい御指導本当にありがとうございました。




■T.K  12歳  小学生

今日僕は宇城先生と空手をやって楽しかったです。

1回だけ空手で実験をしているとき僕に声をかけてくれました。

僕はとってもうれしかったです。

でも僕は宇城先生が四つん這いで歩きなさいと言ったのに僕はできませんでした。

でも気を入れてくれたらできました。

コロナもありますけどまた大分に来てください。

稽古会のときもっといっぱい習いたいです。




■F.H  54歳  自営業

11月3日、コロナ感染防止の為に長いこと延期になっていた実践塾稽古会が行われました。

前日は仙台に行っていたというお忙しい中、大分県に来てくださいました宇城先生には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

今回の昇級審査・稽古会で感じたこと、今後の課題を書かせていただきます。

稽古会は、まず昇級・昇段審査から始まりました。

今回初めて宇城先生に審査していただくことになり、練習の成果を見ていただこうと思ったのですが、思ったよりも緊張していたようで、感想を書くために審査中のことを思い出そうとしたのですが、思い浮かびませんでした。ただ指示の通り身体を動かしていたようです。

もっと余裕を持つことができるようになりたいと思います。

稽古会では、いつも通り内容がとても充実しており、たいへん勉強になりました。

「気」の実践やサンチンの大切さ、応用となる技など、一日では吸収しきれないほどたくさんの説明をいただき、技も見せていただきました。それと同時に内面の大切さについても教えていただき、稽古時間以外でも心を鍛えることができることや物の考え方などいろいろな点で、まだまだ自分を変えていくところがあることを気づきました。

また、今回の稽古会で、ちょうど今悩んでいた「脇のしめ方」について、宇城先生に実技を見せていただき、さらに普通の「脇をしめる」時と、宇城先生の「脇をしめる」時とを比べさせていただく機会に恵まれ、実際に体に触れさせていただくことができ、理解が進みました。

実際にできるようになるにはたくさん練習が必要ですが、どうすればいいか、つかめそうです。

今回の稽古会では他にも沢山教えていただいたのですが、とても全部は書き切れません。

宇城先生に教えていただいたことを思い出しながら、また稽古をしていこうと思います。

「年を取るほど上手くなる空手」と宇城先生は仰いましたが、まさにその通り、一生続けられそうです。

次回までに自分の思い描く型を少しでも多く身に着けたいと思います。

次回の稽古会を楽しみにしています。

ありがとうございました。




■K.I  15歳  中学生

僕は稽古会で改めて気の凄さを感じました。

今回もたくさんの体験をさせてもらいました。

その中でも2人1組で両手を繋いでぐるぐる回る実験では、宇城先生がGO!と言うと回る速さが速くなりました。

やはり先生はすごい人だと感じました。

今回は、少年部・一般部のどちらにも参加させてもらって例年よりも多くのことを学ぶことができました。

コロナウィルスの影響で延期、延期になって開催も危ぶまれていましたが、大分にまた来て頂ければ本当に嬉しいです。

僕は、今年受験生なので今回また宇城先生に会えて良い気を頂いて志望校に合格できるようにもっと受験勉強に頑張りたいと思いました。

宇城先生、またご指導よろしくお願いします。




■R.M  13歳  中学生

僕が宇城先生の練習会から学んだことはたくさんあります。

まず一つ目は、何かをやるときは玉砕覚悟でもいいということです。

練習会から終わった後、僕は頭の中がすっきりとしてこれからは色んなことにチャレンジ

していこうと思いました。

そして二つ目は、一本一本魂を込めて技に取り組むということです。

「この一本くらいいいや」という軽い気持ちでしていたら、この空手には僕はいなかった

でしょう。

この空手を続けたいと思ったので、今のような気持ちになれました。

そしてこの学んだことを家で学校で色んなところで活用し、どんなときでもこの気持ちを

忘れません。

宇城先生、だから来年も来て下さい。

お願いします。




■M.K  14歳  中学生

まず、今年も大分に来ていただきありがとうございます。

型の悪いところなどをご教授していただきありがとうございます。

今年も去年と同じように心などを使って何十人もの大人を動かせたりできて

自分がこんなにすごいことを習っているのだと思いました。

僕も実際に四つん這いをして大人を10人くらい動かせて凄いと思いました。

その後に同じ中学生の人がやっていない人が前に立っても全然動かなかったけど、僕が立つと動いて目に見えない心の力は、他の人にも伝わってその人も大人を何人も動かせて凄いと思いました。

その後に他の人がそれで大人何十人も動かそうとして、自分の力で動かそうと思っても全然動かなかったけど、前に宇城先生が立ったら大人が何十人もいるとは思えないくらいスムーズに進んでいて、とても凄いと思いました。

やっぱり目には見えない心の力があって、自分を信じて他の人を尊敬しないといけないと思いました。

本日は本当にありがとうございました。




■K.M  22歳  大学生

宇城先生、この度はコロナ禍の中、大分まで来て頂き貴重なご指導をしてくださり誠にありがとうございます。

稽古会ではいつも常識では有り得ないような体験をさせて頂きます。

今回の稽古会でも、様々な検証を通して科学的には証明できない、目に見えない気のエネルギーを体感することができました。

そして、そのようなエネルギーのある人間になる為には、師を信じ、型を信じ、正しい型を繰り返し繰り返し稽古する事が一番大事であることも改めて学びました。

また、外面の型が出来ているだけでは意味がなく、そこに呼吸や脇の締め、心のあり方など内面の力が伴わなければ宇城空手の技を身につける事はできない事も学びました。

このような内面の重要性について、頭では理解出来るものの体現する事は非常に難しい為、稽古会などで宇城先生の技を実際に見せて頂き、直に体感させて頂ける稽古会は本当に貴重です。

今でも力ではない、ふわっと包まれた中で強烈な技にかけられるという不思議な感覚が身体に残っています。

今までは基本や型、分解組み手などの稽古をする時に外面ばかり気を付けていたので(勿論それも大切ですが)これからは内面も成長出来るよう、指導して頂いたことを意識して稽古していこうと思います。

この度は本当にありがとうございました。

今後ともご指導よろしくお願い致します。




■M.M  20歳  大学生

宇城先生、先日の稽古会でご指導していただきありがとうございます。

今回の稽古会で強く思ったことは、もっと自分の型の中身を詰めていきたいということです。この中身というのは二つあり、しっかり型にはめることと、内面を意識することです。 しっかり型にはめるというのは、宇城先生が常におっしゃっている「一に眼、二に姿勢、三に瞬発力」です。眼は真っ直ぐ見る、姿勢も真っ直ぐし姿に勢いを持たせる、ダラダラしない。内面は柔らかく、受けるのではなく受け入れるよう自分を解放する。

これらを意識して自分の型の中身を詰めていきたいです。

そう思えたのは、先生の自由組手を見たり、様々な先生の技を体感したからです。

先生は全く動いていないのに、虚像が生まれ相手の攻撃が当たらない。しかも相手の攻撃は止まるけど先生は自由に突いたり投げたりできる。

私自身も先生に攻撃して回し取り投げをされた時、突いた時にはすでに先生から入られて、自分の身体の中が腑抜けになった感覚がして驚きました。しかし先生の動きはゆっくりなのに、身体にはとてつもない速さのスピードが伝わるのを感じ、私も宇城先生のようなスピードを持ちたいと強く思いました。

そのためには、前に述べた二つの中身を意識して、より濃い中身のある型の稽古をしていかなければならないと分かりました。

また、様々な検証の中で先生から気をかけてもらった時に、身体が自信に満ち溢れているような感覚がしました。これのすごいところは、頭で自信に満ちているとは全く思わず、身体の細胞一つ一つで感じられることです。

何も動いていない状態でも、自信に満ちているし何をされても大丈夫、なんでも出来るという感覚がしました。

このような事が出来るためにも、繰り返し型を稽古することで、身体から気づきが生まれると教えて頂いたので、その感覚を見つけられるよう頑張ります。

そうして、型を信じ、自分を信じて、エネルギーを出せるよう、これからも宇城空手を続けていこうと思います。

本当に貴重なご指導をありがとうございました。稽古会を重ねるにつれ、自分の型に向き合うことが多くなってきました。さらに意識して成長していきます。

またのご指導を楽しみにしております。



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