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第26回東京空手実践塾合宿が開催されました



去る5月21日(土)~22日(日)、千葉県九十久里浜で東京空手実践塾合宿が開催されました。

総勢125名で、海外からはサンフランシスコ、シアトル、シンガポールの参加がありました。丸2日間、五つの型と分解組手に集中した稽古で、型と技の奥深さを徹底して追求する内容でした。また、懇親会、2次会とも盛り上がり、親睦が深まりました。


塾長より型の指導を受ける塾生

「型で鍛える」を示す塾長渾身の突きも・・・簡単に弾き飛ばされてしまう

稽古後の懇親会 海外参加者のスピーチ


第26回 東京空手実践塾合宿 集合写真

 

■(会社員 45歳 H.O) いつもご指導いただき誠にありがとうございます。 実践塾事務局の皆さま、そしてご指導をいただきました先輩方、多くの塾生の 皆様。本当にありがとうございます。今回の合宿では、型の重要性を強く認識いたしました。これまで、何年も毎日稽古していたはずの型であるのに、本質から乖離し、自分勝手な我流の型になっている事を認識いたしました。ちゃんとしている型になっているか否かは、技がかかるか否かという、単純明白な証明ができますので、言い訳も何も通用しません。自分が稽古していた型は間違っていたと、そして、型の奥深さを知らなかった浅はかな自分を素直に認めるしかございません。いまさら何を言っているのかとお叱りを受けるかもしれませんが、型は本当にすごいのだと、心から驚き、感動しました。 空手の型がそのまま技になるのは、何らかの法則、理合いに従っているからだと思います。そして、宇城先生が示して下さる気の世界も、この法則、理合いの中に存在する、目に見えないエネルギーを引き出しておられるのではないかと感じるのです。 我々人間はこの法則、理合いから乖離し、地球の支配者のように振る舞っています。その行動が引き起こした結果は、環境破壊、災害、戦争、貧困、差別等、不幸な悲しい現実ばかりです。一部の支配者層は富と権力を得ておりますが、それは決して真の幸せではないと思います。 空手を学ぶ意味、それは型や技が従う、大きな理を知り、そのエネルギーと繋がる事、人の本当の力を引き出す事。そして、人として本当の幸福を実現するこ と、その輪を拡げる事だと思いました。もっともっと、空手を知りたい、稽古したいと強く思いました。素晴らしい「宇城空手」に出会えた奇跡に心より感謝いたします。どうかこれからも厳しいご指導をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ■(会社員 55歳 T.K) 東京実践塾合宿では貴重なご指導を賜りまして、誠にありがとうございました。 先生からは本当にたくさんのご指導をいただきました。また自分の間違いや癖もたくさん直していただきました。本当に贅沢な経験をさせていただきました。サンチンでは膝の曲げによって竹刀で押されても動かない程の強さが生まれ、内面がぐっと全面に押し出され、肚が据わったような感覚になりました。膝の曲げが肚腰の締めにもつながっている感覚を覚え、正しい姿勢によって内面が大きく変化する事を改めて学ぶ事ができました。 ナイファンチでは目で入る(入っていく)事を教わりましたが、頭で速く見よう、強く見据えようとしても逆に視点が定まらず、うまくいきませんでした。先に身体からライトを照らすように内面で見た後で実際に見ると、前よりもよく見えるようになりました。そして、自分には目の力、見る力がまったく不足している事がわかりました。型を行うにあたって、目の視点がぐらついたり定まらないのは、自分の心が浮ついており、肚が据わっていないという事を知らされ、目は心の窓である事、心が最初であって、すべてだという事を今回改めて感じさせられました。 セイサンでは型が切れている、止まっているというご指摘をいただきました。自分のしゃくる動きによって、自分の呼吸が止まり、型がぶつ切りになっていました。先生が示していただいたセイサンは、瞬間・瞬発の動きがあっても型全体がずっと途切れる事がない動きでした。また今回何度か先生の身体に直接触れさせていただいたり、型を見せていただた時に感じた事は、身体よりも先に何かが働き、それにリードされながらのよどみのない動きを感じました。「身体は内なる気に従い、気は心のむかう方向に従う」という言葉を思い出し、先生の型を自分に映していかなければと思います。 今回は本当にたくさんの課題をいただく事になりましたが、ほんのすこしの姿勢や目(心)の置きどころによって、身体や内面が大きく変化するという、武術空手の繊細さや奥深さを改めて感じました。改善すべき事は無限であり、常に深さを追い続けていく事を謙虚に続けていきたいです。「人間に本来備わっている能力は退化したのではなく、眠っているだけであり、引きだす事が出来る。」というお言葉を自分の希望として、これからも修行してまいります。どうかこれからもご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 ■(会社員 46歳 N.A) 今回の合宿は大変楽しみにしていたものでした。と言うのも4月にNapaセミナーに参加させていただき、これまでに無いほど気付きをいただいていたからです。具体的には呼吸によって体重を落とす、首や腰まわりの力を抜く事で流れが通るようにする、と言う辺りです。帰国以来、この気付きの再現性が鮮烈で、家族相手に検証しつつ、型を稽古していました。  合宿のグループでは先輩方にアドバイスを多数いただきました。そこで実感したのはNapaの時の感触再現を頼りに稽古をしていましたが、自己流のクセが多く出ていたと言う事。クセを直しつつ、改めて型に戻り、2日間学ばせていただきました。常に指導を受けながら型に立ち返る、この重要性を改めて認識した合宿でした。  宇城先生は師は常に勉強であり、どんどん先に行きつつ、生徒に背中を見せて学ばせる事が大切であると仰います。関連して懇親会の席で榎本師範も先生は生徒が見えるように教えており、本当の技はそのずっと先にある事を意識していなくてはならないと言うお話もありました。我が身を振り返って、見せていただいているものを習得出来るよう目指して学ぶ事が大切であるのはもちろん事、それが稽古の道のりにおいてどの辺りにいる事なのか適宜自問する必要性も感じました。  懇親会の最後に海外支部長達と腕相撲をさせていただきましたが、先生に頭と肩の辺りに軽く触れてもらい姿勢を調整してもらった所、4対1でも相手を返す事が出来ました。一回目は上手くいかなかったのですが、それは自分でやろうとして、せっかく作っていただいた状態が濁ってしまったからでした。二度目、姿勢の感触を維持したまま手だけを動かしたら相手は返りました。自分で余計な事をしない、この重要性を再認識した瞬間でした。この感触も型の中に戻せるのではとあれ以来、稽古をしています。  具体的な気付きと体感があると、稽古をする楽しみは倍増します。その道のりの厳しさに身を引き締めつつ、「優秀な鴿ではなく、伝書鳩であれ」、との先生の言葉をテーマに引き続き邁進していく所存ですので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。

■(ナパバレー支部長 マーク・エイブラムス) 土曜日は型の稽古において生じる構造的、姿勢的な問題について、自覚出来ない自分自身に苛立つ事の多い日でした。型稽古において自分の中に平和な宇宙を作る事が出来るようになると同時に、指摘される様々な問題点を直そうと精進している所です。私を指導してくださる方々も私の修正すべき重要な点について非常に明確になってきているように感じます。これらの指摘は大変ありがたく、本当に進歩するためにはこのような苛立ちも必要なのだろうと思います。 日曜日は宇城先生のパッサイの指導もあり、まったく異なった1日となりました。まるで頭の中でライトがついたかのようで、先生がこれまで仰っていた時間、空間、次元のお話が腑に落ちました。その日はずっとその型を繰り返していたのですが、その動作の感じを取り出し、他の型に当てはめる事もやってみました。時間と空間の変化は非常に明瞭になり、以前はまったく出来なかった動きの一部が実際に変化しました。先生がいつもお話される検証方法も明確になりました。先生がその日の稽古中、私に、「もう力は必要無いだろう」、と仰ったのが印象的でした。 あの動作の感じを型、特に自分が力やスピードに頼って結果として姿勢が崩れてしまう箇所、に落とし込むべく現在努力しています。日曜日の稽古は大変に喜びに満ちたもので、同様の体験を今後の稽古でも体験できればと考えています。あの頭の中でライトがついた感覚の開放感は、目が開かれる感じと共に、長らく経験していないものでした。何故、どのようにしてあの動作が変化を起こすきっかけになったのかは分かりません。その理由を理解する事が重要だとも思いません。先生の教えが今までにないほど自分に映ったのだと思います。あの1日はこれまでの日本への旅を全て合わせたもの以上の価値がありました。自分の魂を開放するような真の教えに価値をつけようとするのは無意味な事です。その日とはあの日曜日の稽古でした。あの日の事を決して忘れません。 ■(シアトル支部長 ジョシュ・ドラックマン) 先月の千葉での合宿では大切な気付きと発見がありました。先生が壁に手を付けてそこに視線を集中する事で腕を伸ばしたまま動かなくする事を稽古で披露した際、「力を取り去るのではなく、力は全く不要である」、と言う先生の言葉の真実を感じる事が出来ました。ここまでこの感覚が鮮明だったのは初めてだったかもしれません。自分にとっては大変に深い発見でした。これまで自分がどれだけ突き、蹴り、そして空手全てで必要以上の力を使ってきたか気付く事が出来ました。どれだけ不要な力を使ってきたかと合わせて、それがどれだけ自分の妨げになっているかも実感出来ました。 先生が指導されたパッサイの腕受け上段突きからどのように相手に入るのか、その突きからさらにどのように入るかは大変強く印象に残りました。合わせて追い突きの際、身体と合わせて足がコンパスのような軌跡を描くと言う事は、追い突きを使って相手に入ると言う事についてこれまで経験した事が無いほど理解を深めるきっかけとなりました。相手に入ると言う事について、上手くいく時と動きの途中で見失ってしまう時とそれぞれ感じる事が出来ました。この相手に入る感覚を見失わないようにするためにどれだけ努力すべきかも鮮明になりました。 稽古相手のMさんは型と姿勢を改善する為にどうすべきか詳細で建設的なフィードバックを多数くれました。先生がMさんと組ませてくれた事を大変に感謝しています。先生が多大な時間を割いて自分達の型と姿勢の弱点について細かく指導いただけたのは素晴らしい事でした。Mさんも自分もお互いの姿勢を正し、重心が落ち全てが整うと分解がきちんと作用する事を発見しました。例えばパッサイの回し取り分解を技術だけで行おうとしても相手に入る事が出来ません。その際、姿勢を正すとずっと上手く行くようになりました。これらの発見と経験は自身の今後の分解や型稽古においてその方向性を指し示してくれるものとなりました。 我々全員にとって刺激的な環境と豊かな指導プランをご用意いただき、宇城先生には大変感謝をしています。合宿での学びのお陰で私の日常生活及び稽古は違ったものと感じられるようになりました。

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