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宇城道塾 大阪体験講習会が開催されました

2023年5月21日(日)、大阪産業創造館にて宇城道塾 体験講習会が開催されました。

子ども18名を含む60名が参加、人間の潜在力を体験していきました。


冒頭に放映された動画では、宇城塾長が指導する空手実践塾に見学に来た特別支援学校の生徒が見せた潜在力が紹介されました。

動画内で「障がい者」と呼ばれる2人の生徒は、宇城塾長がやってみせる「大勢を力でなく動かす」「多数との腕相撲に勝つ」などを、促されただけ、見ただけで真似てやってしまうという、私たちの常識では考えられないような実践が繰り広げられました。

それは、「障がい者」という枠で捉える今の常識と、こうした潜在力を閉じ込め蓋をする今の教育への問いかけとなりました。



続いて塾長は、資料をもって世界の中の日本の位置を示し、日本の教育の課題、企業の課題をあげていきました。



「日本は、良い大学に行って、良い企業に就職して……といまだに思って、子どもたちを受験勉強に駆り立てている。 今、世界的リーダーを多く輩出しているインドでは、『こういう人になりたい、そのためにこの大学に入りたい』という希望を持って勉強する。これは大きな差です。いまだに日本がアジアの中で潤っていると思うのは間違いです。

これからは世界どこに行っても誰も真似できないものが必要で、かつて日本にはそれがあった。 今、それがないのは、人間力が低下したからです」


「今の常識は『目に見えるもの(物質)』を主体としています。

 しかし実は、『目に見えないもの』のほうが大きなパワーを持っています。  今日はそれを、皆さんに体感してもらいます」



人間力を高め、潜在力を発揮するためにどうすればいいのか?

「目に見えないもの」のパワーとはどのようなものか?

塾長はそれを実践で示していきました。




[動画] スクラムを倒す ―― 子どもは出来て、大人は出来ない


6人ががっちりと組んだスクラムを、

子どもたちは軽々と押し倒しますが、大人は全く動かすことが出来ません。




[動画] スクラムを倒す ―― 「指示」で出来ない、「押すだけ」で出来る

しかし、スクラムを倒すことが出来た子どもでも、今一般的に指導の場で行なわれているような「やれ!」「気合いを入れろ」という指示を出すと、とたんに出来なくなりました。



子どもたちはスクラムを押し倒せるが、大人は出来ない。

しかし、子どもでも、「やれ」という指示のもとではとたんに出来なくなる。


これらの実践事実が示していることは何でしょうか。


大人になる過程に、出来ているものを「出来なくさせる」要因がある――

今の教育現場のあり方によって、子どもたちは対立・衝突を学んでしまう――


「出来ない大人」が「出来る子ども」を教える。

ここに、大きな課題があることが示されていきました。




[動画] スクラムを倒す ―― 子どもは対立を解く


また、子どもには大人の対立を解く力があります。

赤ちゃんを抱っこしたお母さんは、片手でスクラムを倒すことが出来ました。 また、赤ちゃんが触れることで、父さんもスクラムを倒すことが出来ました。




[動画] 気を通され、大人を投げる子ども


子どもたちを導いていく一例として、塾長は子どもに「出来る」を体験させ、身体で学び取る様子を見せてくれました。


塾長の気を受けて大人を投げた子どもは、その「出来る身体」で次々に掴みかかる大人を投げていきました。





身体に気を流す宇城式呼吸法


対立・衝突する部分体から、周りと調和する統一体になるための「宇城式呼吸法」を行ないました。



簡単な動作と合わせた呼吸法で、身体に気が流れ・・・・

身体が重く、強くなることを体験



この他、時間いっぱいまで、今の常識にない「目に見えないちから」が発揮するパワーを、さまざまな実践で体験していきました。



希望ある未来のために、大人にできることは何か。

宇城塾長が引き出し、子どもたちが示してくれた潜在力に蓋をせず、伸び伸びと見守り、育むこと。

そのためにも、身体に巡る気を取り戻すこと。


参加者は、さまざまな学びを受け取りました。 感想を紹介します。



<受講者の感想>


●福岡 小学3年生 男児

うしろ先生がすごくかっこよかったし、いっしょにやってみるとすごくたのしかった。



●大阪 小学2年生 男児

大人はたおせなかったのに、子どもは倒せたのがふしぎでした。

何のパワーなのか、ふしぎだった。



●福岡 自営業 49歳 女性

改めて大人が気づいていかないと未来がないと気が引き締まる思いでした。一人でも多くの方に体験して欲しいし、「まず自分」だと。

特別支援学校の方の映像は感動しましたし、考えさせられます。

一緒に参加した知人に、また感想を聞いてみたいです。



●大阪 介護職 41歳 女性

大人になり、「あたりまえ」と思っていたことが違い、子どもの力はすごいのだなと感じました。



●大阪 小学校教師 41歳 男性

開始すぐに涙が出てきました。子どもに対して「姿勢を正して座ろうね」と伝えても、何度も強制しているようになっていました。しかしながら宇城先生のビデオ、お話を聴く子どもの姿勢は正しいものになっていました。正しいとは私の中にあるこだわりで、宇城先生からいただいた正しいとは美しいものでした。

ありがとうございます。



●大阪 主婦 41歳 女性

子どもの持つ素直な心を、親の私が「あれはだめ、こっちにしたら」などと押し付ける権利はないなと感じました。

子どもの興味あることを伸ばしていきたいと思いました。

これからの社会を生き抜く力をつけてあげなければ……と、強く思いました。



●奈良 ベビーシッター 47歳 女性

今、自分に必要な言葉として聞くことができたと感じました。

身体を通して調和すること、つながり、まん中を意識して日常生活を送ること。

そして、今の仕事にも通じるのですが、子どもをコントロールしないということ、明日から子どもと接する感覚が違うものになると感じました。

改めて信じることの大切さと、自分も身体の邪魔をしないということが大切なんだなと思いました。


●大阪 子どもの療育支援 63歳 女性

「目に見えないところに働きかける」私が常々大切にしていることですが、今日、武術を通しての先生と皆さんの動きに、改めて多くの気づきとヒントをいただきました。

「寄り添う ~子どもの言葉にならない気持ちに~」

「正しいコミュニケーションを子どもに躾けること」

「暴力ではなく気持ちを伝えられること」

「子どもの深いところに愛を届けること」

私の心がけていることですが、今日は改めて多くのヒントをいただきました。


ダウン症の娘の「手当て」は、私の疲れや痛みをいつもとってくれる「まほうの手」。今日から二人で呼吸法を実践していきます。ありがとうございました。



●兵庫 会社員 47歳 男性

一回目は会社の先輩の紹介で、二回目は娘と、今回三回目は一人で来ました。

やりなさいと言ってやらせる、何も言わないと何もしない子育てに悩んでいた自分にとって、非常に勉強になりました。

会社でも役立つ事だと思いました。本日はありがとうございました。



●大阪 消防士 36歳 男性

とても勉強になりました。

行動をとり、実際に行なう必要性の大切さも、改めて勉強になりました。実際に身体を動かす際、頭で考え過ぎていることにも気づかせていただいました。

次に宇城先生のセミナー、講座に参加することや、本を読んで、目に見えないものの力を得ていこうと思いました。

大変有意義な体験をさせていただき、感謝いたします。ありがとうございました。



●大阪 会社員 31歳 女性

はじめの特別支援学校の生徒さんの実践しかり、我が子をはじめ、参加している子どもたちの力を実際に見て体験をすることができ、いかに自分たち大人がフィルターをかけてしまっているか、調和の世界から遠のいているのかということを実感させていただきました。


今の大人の我々は、子どもを教えることができないこと、大人の常識を押し付けてしまうことで、子どもたちがまだ失っていない人間本来の力を失わせてしまうこと。まずはその認識からはじめなくてはいけないと改めて思いました。

大人、特に親の存在は子どもの常識を大きく左右してしまうと思います。

だから、大人の我々が変わらなくてはいけないと思いました。


常識が間違っていることに気づき、謙虚になって、子どもや仕事や生活の全部に向き合うようにしていかなくてはいけないと思いました。

また、改めて、子どもが常識を形成していくなかで、宇城先生のように調和を体現される方の存在や人間本来の力を体験を通して知れることは、子どもがこれから、自らを信じて生きていくために、本当に貴重で大切な、希望であり、守りであると思いました。

この機会に心から感謝いたします。



●山口 中学校教員 37歳 男性

体験講習会をとおして、改めて自分自身を変えなければならないと強く感じました。変えるのは何か。それは先生に御指導いただく度に見えてくるものが変わります。冒頭の映像であった、特別支援学校の生徒さん達が先生を映し、人間のもつ潜在力をどんどん発揮されていく様子は胸に迫るものがあり感動致しました。スクラムを子どもが押すと、力ではない力がそのまま伝わりスクラムを崩しました。しかし、現代の教育や常識に見られるような言葉かけをした瞬間、その力は発揮されなくなり、大人と同じように衝突し、崩すことができなくなりました。子どもは素直で、純粋でどのような色にも染まる事実がありました。常識に染まり潜在力に蓋をされた大人が子どもの潜在力を同じように蓋をしてしまっている事実。何も知らなければ、体験しなければ、どんどん劣化の一途を辿ることになり、そこに希望は見出せない。自分が統一体となれなくても、そこに向けて歩みを進めていくこと。そしてそれが子どもや孫に伝わり、子や孫、そしてその周囲を守っていってくれる。自分の狭い価値観や視野ばかりに縛られている中、そのような大きな希望に気づかせていただきました。本当にありがとうございます。


体験講習会をとおして、娘と息子は言葉にはできないかもしれませんが、先生からのエネルギーやそして希望をその全身にいっぱいに受け取ってくれたと思います。私はこの度も反省点がいくつも浮かびました。その中でも特に、先生の御教えを自分の世界という狭い狭い視点でしか捉えようとしていない姿がとても印象に残り、この点を少しでも変えていきたいと思いました。子どものようにという風には到底難しいのはわかっております。しかし、良いお手本がすぐ傍にいてくれていますので、その姿を見習い、先生の御教えの深さを少しでもそのまま感じられる自分になれるよう、これからの歩みを希望をもって進めていきたく思います。繰り返しになりますが、この度も娘、息子と共に温かい眼差しの中、貴重な御指導を賜ってくださり、本当にありがとうございました。これからも何卒御指導、御鞭撻の程を賜りますよう、心より御願い申し上げます。本当にありがとうございました。


空手が楽しかったです。(小学1年生 男児)

見たりやったりできて楽しかったです。(小学4年生 女児)



●奈良 高校教員 45歳 男性

今回も、多くの子どもたちが体験講習会に参加してくれました。毎回のように子どもたちが見せてくれる、子どもたちの備わった力に驚かされます。しかし、子どもたちの力みが低年齢化していることも気になりました。小学校高学年ぐらいの子どもたちは、宇城先生の指導がなければ頭優先になり、力みが先行し、その潜在力を発揮できずにいました。日本の教育の弊害、日本の社会、価値観の行き詰まりを感じます。

冒頭の映像にあったように、障害者とよばれる方たちにこそ、人間の持つ本来の力を発揮する力がある。順位を争うことや、肩書きに左右される世間一般の物の見方に希望はなく、健常者こそが障害者であるということに宇城先生の御指導で気づかされます。私たち大人が少しでもそのことを知り、そして気づき行動することが、次の、またその次の世代の子どもたちを救います。そんなことを感じさせていただいた時間でした。

このたびの御指導誠にありがとうございました。



●奈良 主婦 45歳 女性

できない大人、できる子どもたち。

子どもたちのできる姿を見る度に自分の間違いに向き合いひたすら真の謙虚に向かっていくしかないなと感じます。

口だけの謙虚ではなく身体心からの謙虚へ向かっていく。

そこを目指さしていかないといけないのだと思います。