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京都 実践講演会レポート


去る2024年1月20日、京都市にあるハートピア京都にて、宇城憲治塾長による京都実践講演会が開催されました。当日は、関西方面を中心に、大人53名小学生から高校生までの学生が56名、合計109名が一人も欠席することなく参加、身体を通しての「気づく、気づかせる」実践指導が3時間半にわたり繰り広げられました。




講義前には、宇城塾長がこれまで行なってきた野球、水泳、陸上、サッカーなどのプロ選手への指導をはじめ、フルコンタクト空手チャンピオンや海外での幅広い指導の様子が動画で放映されました。塾長の指導が、すべてに通用する土台の指導、すなわち「手指」という枝葉の部分指導ではなく、「手の平」という幹、カテゴリーを超えた全体指導であることが伝えられていきました。


講義では従来の指導の根幹とされている常識や法則、さらに言葉での伝達がいかに時代遅れであるかという話から始まりました。

「(知識を通してはもとより)、視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚などのいわゆる五感を通しての指導は、いちど脳を経由し、そこから言葉を介して伝えられていくので、結局真実から遠ざかってしまいます。また五感を超えた直観や霊感と言ったいわゆる第六感にしても、スピリチュアル的になり、(これも言葉を介して伝えるもので)真実を正しく伝えるものにはならないのです。」


言葉のあいまいさについては、塾長はビールの味を伝える話を例に、さらに踏み込んで説明していきました。ビールの味は言葉で伝えるよりも飲んでみればわかる。しかしその体験は百人百様であり、それをひとつの言葉に押し込めて伝えようとすること自体、すでに真実となっていないことになる。今の教育がまさにそうした指導となっており、それはスポーツ指導にしても同じで、子どもたちに真実を伝えたり、子どもたちの能力を引き出したりすることができない要因となっていると言います。


大切なことは、言葉でなく真実の実態を伝えていくこと。それには「誰もが疑うことのできない真実を前提とした性質を探求する方法は、どの分野にも共通する不可欠の要素」(スイスの言語学者ソシュール)だとして、まさに「実証体験」が何より大切であると塾長は言います。


「未知のことを体験すると人は『なぜ』『どうして』というように『知りたい』と願います。好奇心です。その好奇心こそ、自分もやってみたい!という自主的な勉強につながるのです。一方手品は驚かせることはできても、結局種があり、それを知ったらそこで終わりとなる。大事なことはこれまでの常識や科学では考えられない理屈や知識を超えた体験をするなかで、本来の身体による学びのエネルギーを引きだしていくということです。」


実践講義では、塾長の気が示す未知の体験をしたり、今のスポーツや教育では引き出せない身体の真実を、様々な検証で体験していきました。


以下に、当日の様子を写真と動画でお伝えします。




気のエネルギーを体験する ーー 気が示す今の科学・常識にはない体験

養生テープを左右二人に持たせて引っ張ると楕円になる。その楕円になったテープをもとに戻すべく塾長が気で縮めていくと、テープを持っている二人だけでなく、その二人をつかんでいる後ろにつらなる複数の人間も引きこまれていく。従来の力の概念とはまったく異なるエネルギーを体験。





スクラム倒し ―― 子どもの力(調和力)


大人は押すことはできないが、子どもはなんなく押すことができる。

あるいは子どもをおんぶしたり、子どもが大人をさわると押すことができる

子どもが本来持つ力(調和する力)を実証。



【動画】 スクラムを押す 大人はできないが、子どもをおんぶすると・・・




【動画】スクラムを縦に押す 子どもにできて、大人にできない




塾長が中学生に「スクラム崩しをやりたい人?」と声をかけると、さっと手をあげて出て行った生徒はできて、自分ではなく人にやらそうとした子はできなかった。塾長は手を挙げる子は自分では気づかなくても「できる」ということを身体で分かっている、つまり自信があるのだという。この実証から、大人たちには、「できない大人ができる子どもを教えている」という現実をつきつけ、大人は子どものそうした自信、潜在力をそのまま伸ばしてあげなければならないと諭していきました。



【動画】スクラムを縦に押す 積極性のエネルギー





一方中学生には、

「三進法というのがあります。やるか、やらないか、どうしようかな。というのが三進法。それでは止まってしまう。この次が二進法、やるか、やらないか。もっと大事なのは、最初から『やる』と決める一進法です」と伝え、人にやらそうとしたり、指導者の指示を待つのではなく、自分から迷わずに挑戦していく大切さを伝えました。





礼で強くなる 


一列に連なった複数の人を押す。ここでも子どもは押せるが大人は押せない。しかし、列に向かってしっかりと丁寧に礼をすると、大人でも列を動かすことができた。

また、中学生には何度も体験させ、自分からやることの大切さとともに、気合をいれたり、がんばったりすると、かえって力を失わせてしまうことを体験させていきました。


またこの実証では相手との「間」の大切さも伝えていきました。相手との間がピタッとあうと列を押せる。少しでもずれたら押せない。「人間」にとり、「人」と「人」との「間」がいかに大事であるかを、実証を通して伝えていきました。


【動画】礼をして1列を押す






腕相撲


1対多数の腕相撲も、力ではなくエネルギーで倒すことを実証。とくに子どもは塾長がやってみせる姿を見て、それをそのまま真似てできる。まさに言葉や理屈で指導するのではなく、やってみせる(実証)で伝えていく世界を示していきました。


【動画】3人との腕相撲に勝つ子ども/大人にエネルギーを与える子ども




【動画】塾長をすぐに真似て、指での腕相撲を倒す子ども







野球指導を通して、部分体と統一体の違いを伝える


当日参加した学生は、中学生も高校生もほとんどが野球部に所属していたので、塾長は、野球部のピッチャーとバッターへの指導を例に、従来の部分体のやり方と、身体が統一体になった時のパフォーマンスとの違いを指導していきました。



塾長の指導で統一体になると、ピッチャーの投げる動作で列を押すことが出来た



塾長に指導された生徒は、劇的に変化して「できる」を体験。

「できるようになったら、ためしたくなる、やってみたくなるでしょう?それが本来の「試合」なんです」と塾長。

言葉ではなく、実践を通して「試合」の本来の意味を伝えていきました。




宇城式呼吸法

講義では、自分自身で身体のエネルギーを湧かせる「宇城式呼吸法」を学んだ。





以上、参加者は、宇城塾長の気による未知の体験のほか、子どもの力、礼の力、寄り添う力で、身体から対立が消え、従来の力とは桁違いなエネルギーが生まれることを体験。さらに今回一般にまじって参加したプロ野球選手らのへの指導模様を通し、スポーツがスポーツ道になることで、技術的な上達のみでなく、人間としての成長を目指す大切さを伝えていきました。



空手・居合を始め、あらゆる武道のトップ・チャンピオンクラスを指導のみでなく、実社会においては長年先端技術・研究開発、会社経営などの経験をしてきた塾長の実践講義は、幼児、小学生、中学生、高校生、そして大学生、大人、そしてプロ選手といった様々な参加者全員の集中を始終切ることなく、また一つに偏ることもなく、それぞれの課題の指摘や的確な指導にあたり、さらにやる気を引き出していくというまさに圧巻の講義でありました。


以下に参加者の感想をご紹介いたします。



 

参加者の感想

 

●香川 女性

子どものエネルギーの強さを体感しました。相手に思いやりの気持ちで接することの大切さを深く感じました。ありがとうございました。


●奈良 学生 15歳

礼儀の大切さをあらためて必要だと思いました。やはり気の力は存在していた。気の力は素晴らしい。これからも気を意識していきたい。次回もしっかり参加したいとおもった。


●奈良 学生 16歳

気を身をもって実感することができた。プロ野球選手の動きも変化して凄いとおもった。


●奈良 中学生 14歳

普段体験できないことを体験できてよかったです。大人が倒せないのを小さい子どもが簡単に倒していたことに驚きました。とてもよい講習だと思いました。


●岐阜 学生 女性 12歳

自分たち(人間)にこんな力があるのかと驚くことばかりでした。とても楽しかったです。ありがとうございました


●大阪 整体師 女性 59歳

ほんのちょっとしたことで体、動きが変わるので驚き、楽しかったです。子どもたちの自然な能力を閉じることなく、イキイキとこの体を使って明るい未来を創っていってもらえるよう、行動していこうと思いました。


●大阪 学生 男性 20歳

目に見えない自分のなかに眠っている力を感じることができました。野球指導を直接していただき、明日からさっそく試したいと思いました。ありがとうございました。


●奈良 中学生 男性 14歳

「気」について学びました。最初はやらせじゃないのかと思っていたけれど、体験してみるとやらせじゃないことがすぐに分かりました。すごい体験をしたなと思いました。ありがとうございました。


●奈良 中学生 男性 14歳

「なんで」と思うことがいっぱいありました。やっていくうちにわからないこともだんだんと楽しくなっていきました。知らないことでも自分で考えるようになりました。


●奈良 学生 男性 17歳

実際に体験してみて「気」の存在に気づかされました。「力」にこだわるのではなく、「力」をつけ、その力を「エネルギー」に変換することが大切だと分かりました。野球をする時も力をエネルギーにうまく変換できるように考えていきたいです。ありがとうございました。


●岐阜 39歳 男性

幼児から中学生、高校生、大学生、プロ選手と幅広い世代を対象としてご指導をいただく同じ空間に居らせて頂いたことで、私自身大変多くの気づきがありました。

中学生の皆さんに、瞬間に目を逸らす・人に任せるということは「できない、自信がない」ということを身体が先に知っているからであり、卑怯なことである、できる・できないではなく「やるかやらないか」の二進法で進みなさい、そしてすぐに「やる」という姿勢を持ちなさいとご指導いただきました。先生はその際にまさに言葉通り「やるかやらないか」を問われていたのであり「できるかできないか」を問われていなかったことに気づきました。「一人革命」のご著書の中でも先生が仰られている「実力を問う前にまず行動することが大切だ」ということの意味を感じさせていただきました。「やります」と行動した中学生の方の先には「できる自分とできない自分」を感じさせていただける機会があり、そこにさらなる気づきを得る機会があったと思います。そしてその行動そのものが心をつくるのだと思います。間髪入れずに「やる」ということの速さ・スピードの意味を気づかせて頂きました。


大勢の大人を相手にした腕相撲の検証では、小さなお子さんが先生の手本をすぐに真似てできたのに対して中学生の方が実践された際には「小細工をするやろ」と仰られていました。素直な心、素直にうつすということの大切さを気づかせていただきました。

またプロ選手の方々も同じように先生にご指導いただいたことをすぐに取り込み実践されている様子がありました。これもプロでありながらもしっかりと素直な心で先生のご指導を受けていたということだと感じました。


今回、家族を連れて参加させていただきました。家族にも貴重なご指導と貴重な体験をさせて頂けたことを本当に感謝しております。それと同時に、私自身がもっとしっかりしなければいけないと強く感じさせて頂きました。「子供を見れば親が分かる」と以前の道塾の際にお話しいただきました。私の姿勢、心の態度、目、在り方は良くも悪くも家族にうつっていると思っております。子ども自身の持つ可能性を親である私が邪魔をしないこと、私自身が成長することを心に留め生活したいと思います。今回の講演会の中でも、お子さんを先生がご指導される際に、親からの声掛けについてご指摘いただく場面がありました。先生のご指導が始まる前から「頑張って」などの親からの声掛けによって身体で「できる」と分かっている子供の可能性をわざわざ親が止めてしまっている、というご指摘でした。その様子は、子供が「身体で真似ること」を親が「頭での学び」に変えてしてしまっているように感じました。まさに親の「我」によるものであり、今の教育の在り方がそうであると気づかせて頂きました。親である私自身の「我」は、子供の可能性を邪魔することになり、親にとっての「私」のみの問題で収まらないという大切な教えだと感じました。子供の可能性を邪魔しないためにも、私自身が学び、成長し、姿勢を示すことを常に心に留めたいと思います。


先生のご指導で気づかせていただいたことを日常生活に取り込み成長したいと思っております。

今後とも厳しいご指導のほど、よろしくお願い致します。

ありがとうございました。



●T中学校野球部


T・I 2年生

今日は、宇城さんの講習会を受けた。講習会の中で、自分は「相手と対立するのではなくしっかり礼をしたり、相手を思いやったりすると自分の力は強くなる」という話がとても印象に残った。これは、試合に置き換えると打席に入る前や守備位置に着く前に礼をするというのと一緒だと思ったからこれからはしっかりやろうと思った。その他の話は自分には少し難しかったけど、気を入れたら小さい子でも大人に腕相撲で勝ったりしたのは面白かった。


N・S 2年生

自分は今回の実践講習会を受け、新たに気持ちを入れ替えていこうと思いました。その理由としては自分は今で野球には根性でやって来たけれど、今回の実践講習会では根性ではダメだと言うことが分かり、姿勢や日々の生活などが大事だと学びました。今回その事を分かったので、姿勢や日々の生活から視点を変えて行こうと思います。また、野球の技術面では目だけの平面で捉えるだけでは距離感を掴むことが出来なかったり、捕球するときには従来のままなら次の狙いを定めることが出来なかったりしていたのを肩で見ることで、バッテイングでは立体的に捉えることが出来ることや、肩で次投げるところを狙うことで素早く送球できるようになる事が分かりました。今まで肩で狙うことをしっかりと意識したことは無かったのでこれからの練習ではそのような所も意識していきたいです。そしてバッティングでは腰から行くとシャクってしまって遅れるので、グリップエンドから狙うことでそれが無くなることも分かったので、バッティングではそのようなことも取り入れて行こうと思います。自分はまだ「気」は分からないけれど、今回で素直になることが大切だと言うことが分かったので、これからも色んな方に言われると思うけれどその時に素直に受け取りまずはやってみることを心がけて行きたいです。


H・A

うしろさんの話してる内容は初め難しく、とりあえずすごいなーっとしか思わなかったけど実際手を挙げて体験をしてみて言葉では説明しにくいけど体の中の感覚でわかった。

特にわかったのはやる気を出してオーーっと言った時と礼をしてから押した時で

やる気を出してやった時は一番前の人には力が伝わったけど後ろの方は全く伝わってなかった。

けど、礼をするとすっと力?パワー?のようなものが後ろまで伝わり押すことができた。

このように礼で自分の力はかわるから実際の試合などで活かしたいと思った。


B・K 2年生

今日、宇城先生の講習を受けて最初は何をいっているのかわからなかったりどういうことなのかわからなかったけど実際に体験してみたりして体で感じることができた。気の使い方で押す時に気合いでやったら押せなくてしっかり礼から入って流れてすると押せることや大人より子供の方が強いなど常識とは違うと思うこともあったけど実際にやってみて感じることができたから今日学んだことをうまく日々の練習に活かしていきたい。


M・H 2年生

今日は講習会を受けて主に五感以外の高次元のことを教えてもらい押す力は力を入れるだけでなく礼をしてからだと強くなったり感情を持つと力が強くなったりするのが分かった引っ張る力も相手と同じ目線になったりすると強くなったりするのがとても不思議だった今日教えてもらったことはむずかしいことだったけどこのことを練習などで上手く使えるようにしたい。


H・K 2年生

今日宇城先生の講習会を受けて、まず、前回に受けたものと同じような内容で、感じれるものがあった。特に、力とエネルギーの違いというのが今日はっきりとわかって、力んで、「やろう」とするのではなく、素直な態度で平然とすることのほうが、エネルギーとして伝わるのだと思った。実践的なところにおいても、プロ野球選手の方々が実践していたりして、キャッチャーでも、送球がワンテンポ早くなるようなものも分かった。

全てを理解するのは、自分では全くついていけないような話もあっても、なぜなのかとかを考えてやると、より良いパフォーマンスになると思った。


K・M 2年生

礼儀や相手を思いやることで自分の出せる力が変わることがわかった。これらは普段の日常生活につながっているのでグラウンドの礼も適当にやらないことが大切だと思った。これらも野球につながっていると今日の講習会でわかったので普段からこの二つを大事にする。





(東京・大阪・仙台・名古屋・岡山・熊本)

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