岩崎 雅典(映画監督)
岩崎 雅典(映画監督)
何が起こったか分からないし、何がこれから出てくるか分からない。
僕としては分からないから撮り続けていくという姿勢なんです。
それは福島でも同じです。
テレビ作品「生きもの地球紀行」や「地球!ふしぎ大自然」(NHK)、「野生の王国」(毎日)など、動物の生態の記録を克明に追った作品を製作してきた岩崎雅典監督。福島原発事故後は、被爆した福島の地域に生きる動物に焦点をあて、その変化に見る事実、真実を映画「福島生きものの記録」のなかで伝え続けてきた。 動物には嘘がない――。
賛成、反対という人間中心のものの見方、考え方で語られがちな原発事故を、自然、動物という視点からとらえる時、そこに見えてくる真実とは何か。 自ら危険区域に何度も足を運び、子供たちの未来のために、ゴールなきマラソンを走り続ける岩崎監督に、映画作りへの情熱、信念を聞いた。
いわさき まさのり
1940年秋田県生まれ。1964年、早稲田大学教育学部卒。1970年以降、北斗映画、岩波映画製作所などで主に野生動物の記録映画やテレビ番組の演出に携わる。1981年(株)群像舎を設立、代表となり現在に至る。主な作品は、映画「ニホンザル物語 家族」「イヌワシ 風の砦」、テレビ作品「野生の王国」「生きもの地球気候」など、多数。
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