中村 桂子(JT生命誌研究館館長)
中村 桂子(JT生命誌研究館館長)
今大事なことは子供を信じること。
子供がすごいという感覚を大人がもつと、世の中が変わると思うんですね。
生き物の多様性やその歴史を研究するために、1993年に設立されたJT生命誌研究館。
館長であり生命学者である中村桂子先生は、人間の進化だけが素晴らしいのではなく、すべての生きものにはそれぞれ素晴らしい進化のシステムがあり、どんないのちも一つの細胞から出発し、ともに同じ38億年という歴史を刻みながら、ひとつの命をつないできたと語る。
そうしたいのちへの向き合い方が、これまでの分析重視の生命科学から生命誌という、すべてのいのちを歴史物語と捉えるあり方へとつながっていった。 対談では、生まれながらにもつ私たちの能力をいかに発揮させるか、さらには子供の能力にふたをしない社会のあるべきあり方が語り合われた。
なかむらけいこ
1936年、東京都出身。理学博士。東京大学理学部化学科卒。同大学院生物化学修了。 三菱化成生命科学研究所人間・自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。 1993年JT生命誌研究館を設立し副館長に就任。2002年より同研究館館長。
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