カッシャイ・ラヨシュ(ハンガリー騎射の名手)



ハンガリー騎射(乗馬アーチェリー)の名手 カッシャイ・ラヨシュ 



乗馬アーチェリーはあくまでもゴールではなく、  私の人生において、なくてはならないものです。  自分の成長のため、  先祖から受け継いだものを  継承するためのものだと思っています。 」(カッシャイ)


ハンガリーには、集中という意味の言葉がふたつあります。

ひとつは、一つのことに注意を注ぐという通常の「集中」、もうひとつは、バラバラの点を一つにするという意味の「多点を一つにする集中」です。


ハンガリーが祖先の遊牧騎馬民族から受け継いできた伝統武術・乗馬アーチェリーは、走る馬に乗りながら、複数の、しかも動く的を射るという、まさに異なる動きを同時にこなす戦闘術。


その名手カッシャイ氏と、気を自在に使いこなし、まさに多点を一つに集中する、同時性多次元の動きを実践している宇城憲治塾長との対談は、国境や時間を越え、実践者ならではの深さに向かうスケールの大きいものとなりました。


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カッシャイ・ラヨシュ Kassai Lajos

ハンガリーが世界に誇る乗馬アーチェリーの名手


 中欧に位置し、日本の国土の4分の1というハンガリーは人口およそ980万人。ドナウ川が国土を東西二分するように縦に流れ、その東側には大平原が広がる。遊牧民を祖先とし、9世紀にウラル山脈の東方から来たアジア系民族によって築かれたとされるハンガリーは、13世紀のモンゴル襲来に始まり、オスマン・トルコ軍による占領や、強国な統治国家を築いたハプスブルク家による支配、第一次大戦まで続いたオーストリアとの領土共有、ナチによる占領、ソ連による支配と、実に複雑な歴史を経験してきた。

 そんな歴史を持つハンガリーだが、昨今、独自の伝統文化が見直されるようになり、その一つが、日本の流鏑馬に似た、馬上から矢を射る騎射・乗馬アーチェリーだ。


 カッシャイ・ラヨシュ氏は、1960年9月16日、ハンガリー・カポシュバール生まれの、弓術と乗馬アーチェリーの名手。

 伝統的な乗馬アーチェリー技術を復活させ、現代スポーツに適応させただけでなく、祖先である古代遊牧民の伝説的な弓を、現代の素材で再現し、常にその制作技術の向上を目指すなど、弓職人、弓矢メーカーとしても知られている。

 カッシャイ氏の馬に乗った状態から矢を射るスピードと的を射抜く正確性はずば抜けていて、その技において、4つのギネス記録を樹立しているという。

 遊牧騎馬民マジャル人を祖先とするハンガリー人にとって、この乗馬アーチェリーは伝統文化の再現とも言え、近年文化を護るという意味でも注目されている。


 カッシャイ氏は、1980年代に乗馬アーチェリーの競技ルールを作り、ハンガリーの伝統スポーツとして、ハンガリーのみならず世界各国でその競技を広めてきた。氏自身、現在の活動に至った経緯については「運命だった」と語り、この伝統武術に引き寄せられた自身の気持ちを、氏を特集したドキュメンタリーDVDにおいて次のように語っている。


「ハンガリーの古い時代の矢を初めて見た時のことが一生忘れられない。懐かしい何かが私を引き戻した。この古代のイメージ、内から湧き起こるもの、それは我々が生まれるずっと前からくるものだ。我々はそれを自分たちの中に持っている。そしてそれは人間にとってとても大事なことなのだ。

 我々は古来のイメージを断ち切ることなどできない。だから文化は決して変えられないのだ」


 伝統衣装に身をかためたカッシャイ氏からは、日本の江戸時代の侍を彷彿させる強烈なオーラが放たれている。


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