第4回大分実践塾稽古会レポート


平成30年3月17日(土)大分県日出町の川崎体育館にて、第4回大分実践塾稽古会が開催された。

今回は審査会と稽古会の2部構成となり、初めて塾長の直接審査が受けられる待望の日である。また一年間待ちに待った塾長の稽古会に子ども達をはじめ、大人も期待に胸を震わせながら塾長の登場を待った。

塾長が登場した途端に、熱気を帯び空気が変化した会場が静まり返る。

審査受講者は塾長自らの審査を受けられる栄誉を心に、それぞれが高鳴る期待と不安を胸に一年間の修業の成果を精一杯に発揮した。

また、それを見守る塾生一同も会場の張りつめた緊張感とともに心から受講生を応援した。


審査会が無事に終了した後、稽古会が始まる。一気に子供たちの目が輝き、塾長の一挙一動に意識が集中していく。

先ずは審査での講評からの流れで受けの正しい型について検証があった後、基本稽古の受けを全員で行い塾長自ら全体を細かく指導して頂く。


突きの移動稽古の中で、肘を真っ直ぐに伸ばして突くことの大切さを指導して頂きながら、子どもの自然な身体の動きから大人は学び、塾長の指導を聞き入った。 サンチンとナイファンチンを中心に型の指導と、正しい型を行なう事がなぜ大切かの検証を交えて塾長の指導は熱を帯びていく。


塾長の身体に皆が触れて周囲を何十人と囲むが、塾長が身体を回すだけで人の塊がいとも簡単に動きだし塾長の周りで回転する。塾生が塾長に何度も突き込むが、全く触れる事も出来ずに捌かれる。塾長がわざと力んで大人の塾生に突かせるが「対立」が生れる。塾長が気を出すと大人の塾生が突こうとしても突きこめない。また、大人数人がかりで突き込もうとしても、塾長の「間」に動く事もできない。この事を例えとして、「下の勝ち」「中の勝ち」「上の勝ち」の考え方を子どもたちに説いて、戦わずして勝つ事の大切さを伝えて下さる。


大人数十人を、塾長が気を通すだけで子供は押していく。


保護者も一緒に参加し、今度は子どもと腕相撲を行なう。

塾長が気を入れると子どもが大の大人の集団を崩してしまう。

塾長は大人数人と腕相撲をして、手も触れずにいとも簡単に崩してしまう。


大柄な大人が台の上に寝て、二人がかりで持ち上げようとするが持ち上がらない。

塾長が気を通すだけで、いとも簡単に持ち上がってしまう。

スクラムを組んだ塾生の集団を、保護者が横から倒そうとするが倒れない。

子どもが保護者の身体を触るだけで、簡単に倒してしまう。

周囲の人間が意識を集中して応援する事で、スクラムを組んだ集団を崩す事ができる。


大人が両腕を伸ばし、両端の人間の肩を掴んだ状態で塾長が気を通す。

伸ばした両腕に、他の2人が鉄棒の様に掴まる。通常なら関節が外れたり骨が折れるかも知れない様な事が、塾長が気を通すだけで出来てしまう。


見学に来ていた保護者もいつしか塾長のエネルギーに引き込まれ一つ一つの検証に感嘆の声を上げ、自然と周囲に集まり正座をして塾長の言葉に聞き入る。


最後は20本突きを全員で行い熱のこもった稽古会は終了する。

終了後も塾長の周りを子ども達が囲み温かさと笑顔が絶えることがなかった。

塾長の周りには常に心が集まっていく。


おわりに

今回も塾長が様々な検証を通して、正しい型がいかに大切かを教えて頂けた。

身体の使い方や心の一致、子どもの素直な心がいかに大人を凌駕しているか。

そして自然体から引き出される力と可能性がいかに大きなものかを伝えて頂いた。

武が形骸化している昨今、本当の武道とは何か。

そして武道の道は、人の心の道でもある事に大人は気付き、武道を修めて実社会に貢献できる人間力を養わなければならない。また、その姿を未来を歩む子供たちへ見せて繋げていくことが、子どもの心に学び、成長の糧とする大人たちの責任でもあると感じる様な、本当に実りある稽古会であった。


創心館空手道大分実践塾

塾生 田嶋大介

以下に、感想文の一部を紹介します。

■高校生 KN

宇城先生、稽古会でのご指導ありがとうございました。 私がこの稽古会で学んだことの内、特に心に残っている事は2つあります。

1つ目は、日常生活と空手の関係です。スリッパをそろえる、人に先を譲る、すぐに人の助けに応じる。このような何気ない、人や物に対する気遣いが宇城空手の真髄と言えるのではないか、と私は考えました。実際に、母と私の関係が良くなるにつれて母の型にはそれがよく表れ、以前より重みが増したように感じます。1つ1つの気遣いが相手との関係をさらに充実したものへと導いてくれることを、毎日実感しています。

2つ目は、自信を持って腕を伸ばす事です。内歩進のとき腕が曲がっているのは、私の日常を表していると思いました。学校でも、解答をする際にあげる手はいつも曲がっています。ただ、自分の精一杯を常に続けていけば自信を失うこともないので、何事にも堂々と精一杯の力で臨みます。そういう意味で、内歩進の時の腕を伸ばすことは、普段の自分の自信になると思います。内歩進だけではなく、伸ばすところ、曲げるところ、自分の中でメリハリをつけて型も日常も更に精進していきます。

宇城先生に腰を治していただいてから、私は腰が痛かったのが嘘のように、晴れ晴れとした気持ちで空手の練習に励んでいます。腰痛をもっていた状態では、今の私は考えられません。本当にありがとうございます。

今回の稽古会で、私は毎日の生活が空手に与える影響を学んだので、空手の稽古をしていない時間も気遣いを忘れずに、充実させたものにします。本当にありがとうございました。また次回の稽古会を心待ちにしています。

■30歳 保護者 KY

息子は6歳の年長で通い始めて約半年になります。 我が子は、RLC(足などの身体の一部がムズムズして不快になり、じっとしていられなくなる病気)があり、多動の傾向もあります。その為、精神を落ち着け、己を律することができるようになればと入門させて頂きました。

初めのころは我慢ができずに通うのを拒否しておりましたが、型を覚えたり、三浦支部長に褒めて頂けることが嬉しいようで、家でも型を見せてくれ、嫌がることもなくなり頑張っております。 また今回の宇城先生のパワーは、自分が10人の大人を押し倒せたり、腕相撲に勝つことを実際に体験したことにより、大興奮で家族にも自慢しており、「気を入れるとこうなるよ!」と主人に実践もしてくれました。

また普段の師である三浦支部長が、宇城先生に何回も倒されているところが、とても凄いと感じたようで、腕力や力づくではなく、気のパワーを実感したようでした。 今後とも継続して型を覚え、人として誠実さ、強さを持って成長していって欲しいと思います。ありがとうございました。

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