版画家 名嘉睦稔
版画家 名嘉睦稔 「 描いている切っ先から絵が生まれてくる感覚なのです。 描いているというより、絵の世界で泳いでいるような。 だから周りはすべて見えているのです」(名嘉) 沖縄の島・伊是名で生まれた名嘉睦稔さん。その版画制作は実にダイナミックだ。 始まりは静かな祈り。しかし一端制作が始まると、目にも止まらぬ速さで一気に彫り上げる。自分で描いている感覚はなく、絵が独自に生まれてくるのだという。 そこに繰り広げられるのは、森、動物、風、植物、海……限りない自然への愛と郷土愛にあふれる睦稔さんの世界。本号では、その睦稔さんの魂の世界を、人間のエネルギー「気」という観点から、広く、深く、突き詰めていく異色の対談となった。 道208号の詳細はこちら 名嘉睦稔 (なか ぼくねん) 1953年、沖縄県伊是名島に生まれる。版画家。 絵画、イラスト、デザインを経て版画と出会う。 創作活動は版画にとどまらず、琉歌、三線、絵本、作詞などを手がける。 個展多数。世界規模プロジェクトのポスターや記念切手の原画制作。映画やテレビへの出演など活動多彩。 映画『地球交響曲 第四