塾長より 新刊『稽古照今』発刊にあたって
2021年3月中旬に発売予定の宇城塾長の語録集第二弾『稽古照今』の発刊にあたり、塾長よりメッセージをいただきました。 ――『稽古照今』の発刊にあたって―― 科学や技術は世の中に新しい有用性や便利性をもって時代を引っ張ってきました。一方、宗教やスピリチュアルなものは、我々の心配や不安に対し、心の拠り所として、それぞれの時代で我々を引っ張ってきました。 そのような中、私はビジネス界においては、主に技術開発に携わり、新規性、進歩性をもって様々な特許を取得し、また仕事と並行して、沖縄伝統の空手、日本伝統の居合を長年修行してきており、今も継続しています。 そういう自分の生き方の中から見えてきたことがあります。それは、科学や技術、宗教やスピリチュア ルなものだけでは片づかない世界があるということです。 それは「気」という存在です。 気という言葉は日本には昔から、「元気、勇気、病気、天気、気が利く、気になる……」などというように、たくさん存在しています。ところが肝心な「気」の実態は見えていません。 「気」は目に見えないだけにエビデンスに乏しく、たとえ自分の体験