2016年3月16日

東京実践塾 感想文 2016年1月~2016年3月

最終更新: 2021年1月10日

■百聞は一見にしかず 百見は一触にしかず(千葉 アニメ演出家 43歳 H.S)
 

 
 ご指導いただきありがとうございました。
 

 
「百聞は一見にしかず 百見は一触にしかず」実践塾でご指導いただくたびにこの言葉が頭をよぎります。一触。この深さを毎回感じています。
 

 
先生から型や分解組手のご指導をいただきますが、そのとき、身体の内側から湧いてくる感覚にいつも驚き、そして新鮮さを感じています。先生から直に、突きや蹴り、投げをいただくと痛みや重みとともに感じる何かに毎回喜びを感じてしまいます。先生の突きや蹴りは重くて痛いのになぜか気持ちよくて、嬉しくて、痛快で、興奮と感動を感じてしまいます。
 

 
 身体で知れば知るほどにもっと知りたくなり、空手をもっとやりたくなります。ワクワク、ウキウキしてしまいます。何度も感想文で書かせていただいていますが、何度も何度も感じています。空手が好きです。空手の経験はありませんでしたが宇城先生の宇城空手をもっともっと知りたい、体感したいです。今までこのような機会に飢えていました。毎月、参加できる機会をいただけていることに本当に感謝しています。
 

 
 また、ご指導中、お話をいろいろ聞かせていただいた中で特に印象深かったのは「働く」と「労働」の違いでした。「人が動く」ことで働く。しかし、自分で気がつかないうちに奴隷になってしまう、何かに隷属してしまう。日頃、忙殺され、振り回されてしまうと知らず知らずのうちに心をなくした状態になっているのかもしれません。まさに先生のおっしゃられる「忙」になっているのかもしれません。
 

 
 目つき顔つきが死んでしまい、自分の内に篭り、孤立してしまう。自分で気がつかないところが本当に怖いです。自分の軸、中心を作り、胸元を気持ちを大きく開き、「さあ来い!」と堂々とした気持ち、姿勢で毎日を迎えることできたらどんなにすがすがしいか。まさに組手やご指導で実感させていただいていることそのものだと感じました。武術空手と日常はつながっているんだと。憎い相手を打ち倒すためではなく、人か喜ぶことに自然と気づき、もうすでに行動している。そんな毎日にしたいです。ご指導いただき本当にありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いいたします。
 

 
■現代の科学の目的とは(千葉 会社役員 50歳 N.T)
 

 
 宇城先生、いつもご指導ありがとうございます。
 

 
 3月の稽古の中で最近話題になった重力波の観測についてお話がありました。 アインシュタインが約100年前に予測したものが初めて実観測された訳ですが、 人類と言う小さな存在から見れば偉大な発見であると思いますが、95%は未知の世界と言う概念からすれば、些細な発見であり、先生が仰られた様に世界の各地で今も続いている戦争を止める事や人を幸せにする事は直接出来ません。現代の科学の目的が見えてきません。答えを見つけるためのだけの科学なのかと思ってしまいます。
 

 
 先生のご指導と言うのは出来ない事を可能にしてもらう事で、出来ない自分と出来る自分をまずは発見させ、感動させ、そして何故自分では出来ないのかと自問自答することで、気付きが生まれ、謙虚になり、日常を変えて出来る自分へと成長させてくれるものだと思います。更に自分が変わることによって、周りの人を変え、世界を変えていくと言うことに繋がっていきます。まだまだ頭でばかり理解しようとしている自分ですが、心で理解し行動出来る様、一歩一歩進んで行きたいと思います。
 

 
■「ヒト」が人間になるための「間」(埼玉 教員 38歳 T.S)
 

 
 素晴らしい合宿に参加することができ感謝しています。1日目の石割りでは、自分で石を割ることができて感動しました。 他の方がやるのを観ていると、できる時とできない時の雰囲気の違いがよく分かりました。できる時は自然体で力みを感じませんでした。できない時は呼吸が止まり、身体が硬くなっているように感じました。 居着くという状態が分かりとても勉強になりました。先生自ら石を探しに行ってくださり、本当にありがとうございました。腕をもたれた時だけではなく、袖をもたれても、手をかざされただけでも内面を変化させてしまう実習は驚愕の一言でした。また、肘の使い方ひとつで大きく力の発揮が変わってくることが体験できてとても勉強になりました。 本棚の本質は「棚」、人間の本質は「間」というお話をしていただき、気付くことがありました。
 

 
 多くの人は生物学上の「ヒト」であって「人間」になりきってないということです。 日本語には間のつく言葉がたくさんありますが、間はそれほど私達日本人にとって大切なものです。狼に育てられたカマラとアマラは生物学上はヒトでしたが、終生、人間になることはなかったと言われています。私達は二足歩行や言語行為こそ駆使し、動物より進化した存在だと思っていますが、「間」が欠けており、宇城先生のレベルから見ると動物と大差ない状態だと思います。むしろ、頭脳優先で自然体で生きる動物より退化した存在かもしれません。「人間は教育されなければならない唯一の被造物である」とカントが言うように「ヒト」が人間になるには「間」の教育を受ける必要があります。
 

 
 宇城先生は私達に繰り返し気を通して「間」を体感させて下さります。その「間」の感覚を忘れずに自分の中に定着させていけた時、人間になれるのだと思います。先生の「潜在能力を引き出し」て下さる教育をしっかりと自分のものにしていきたいと思いました。ありがとうございました。

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