宇城 憲治 実践塾とは

実践塾(心道流空手道)とは


 空手実践塾では、宇城憲治師範による沖縄古伝「心道流空手道」の指導が行われています。

 心道流空手は座波仁吉宗家のもと、沖縄600年の歴史を持つ型と型に秘められた武術としての術技を通して、健全な身体並びに和の精神と平和の心を学ぶことにその主眼をおいているものです。

 その究極は呼吸を根源とし、型からの術技によって相手と調和し、相手を無力化し、相手を制することにあります。

 呼吸をマスターするためには、その人の心のあり方が大きく左右します。相手を倒したいという強い気持ちを持った相対の世界では心道流空手は上達しません。相対を越え、絶対の世界で身体を鍛え、心を磨き、かつ心身の一致を目指すことによって、より強い自分を培うことこそが上達の秘訣です。 心道流空手が一方で心の修業と言われる所以もここにあります。

 心道流空手道の道場訓、座波宗家の教え

「 他 尊 自 信 」
「 型は美しく 技は心で 」
「 心豊かなれば 技冴ゆる 」

 はこの事を諭したものです。

 この空手実践塾の指導で重きを置くことは、単に相手を倒す相対の世界での技の習得ではなく、あくまでも自分自身に勝ち、相手と調和融合する絶対世界に身を置いた空手の上達ということであり、またその習得へのプロセスや努力が、自己を高め、実践の場である日常で、日々活かしていくということにあります。

沖縄古伝「心道流空手道」とは


 「心道流空手道」は、1951年宮崎大学空手道部創立とともに、座波仁吉師範をお迎して設立されたものです。当初は「剛柔流」を名乗っていましたが、原点に戻って沖縄の古伝空手を残そうと、1987年から「空手道心道流心道会」として発足、古来からの型、棒術、投げを特徴とする瑞泉拳など、その分解組手とともに武術としての空手の存続に力を入れています。

 2002年より座波仁吉会長は初代宗家に、心道会第2代会長として松山公大主席師範(※1)が推挙され後進の指導にあたっています。

 座波仁吉宗家(1914年3月5日生〜)は、首里市鳥堀町という空手で有名な環境の中で、父の座波蒲〔慶応生。松村宗棍(※2)に習い、糸州安恒とも交流のあった〕と兄の座波次郎〔知花朝信(※3)の高弟の一人〕に学びました。兄の次郎は、当時知花先生の道場で後進の指導にあたるなど活躍しておりましたが、戦時中に亡くなられました。また兄次郎の良い友人であった多和田真平などにも師事されました。

空手道心道流 系譜概略

(「心道会概要」より抜粋 )


  • 松山公大:宮大空手部3期生主将、九州学生空手道連盟第4代会長
  • 松村宗棍:1800〜1892 門弟に安里安恒、糸州安恒など多数
  • 糸州安恒:1830〜1914 門弟に富名腰義珍、知花朝信など多数

文武両道の生き方


   型は歴史遺産であり、先人の知恵と術技が凝縮された極意で、特に武術の型は時代的背景からして、今日創造することは不可能です。しかし継承された古伝の型を通して、先人の知恵や術技を再現することはできます。その再現のなかに本物の型の価値を見出すことができると思っています。それは継承された「不変の型と、型に内包された技の実践組手」稽古を通して「個の普遍の形」にすることにあります。その稽古プロセスによって自然と身体の自由がえられ、それに相応しい心も同時に形成されます。この心身こそが武であり、かつ武で日常を生きることこそが文武両道だと思っています。