武道 第7回シアトルセミナー レポート2016/10/20 

2016年9月10日(土)、11日(日)の両日、アメリカ合衆国シアトル郊外カークランドにおいて、第7回シアトルセミナーが開催された。
これまで宇城塾長の指導を受けた経験を持つ米国、カナダ在住の人達を中心に、より深い空手の世界を求めて集まった参加者に対し、人間が持っている本来の力を引き出す指導が行われた。

■1日目の稽古
まず、今回のセミナー全体を通して行う内容の説明が行われた。サンチン、ナイファンチンといった海外セミナーでは常に基本となる二つの型とその分解組手の他に、今回はクーサンクーの型とその分解も行うこととなった。

はじめに塾長は 正しい型を行うことによって、どのような技が可能になるかを型の中にある一つ一つの技を例に、その実践通じて説明した。

「中割れ裏拳」の検証として、肘をしっかり掴まれた状態で肘を回す。
肘の回転ができると、その時点で技がかかり、肘をつかんだ人を倒すこともできる。








相手を自在にできる


■ナイファンチンの分解より



両腕をつかまれている状態に、相手が攻撃をしかけてくる




攻撃に対して、足払い関節蹴り





両サイドに関節蹴り





相手の攻撃に対して




関節蹴り


■懇親会
1日目のセミナー終了後、シアトル支部長 ジョシュ・ドラックマン邸にて懇親会が行われた。



塾長の技に魅了されるセミナー参加者たち


■2日目の稽古
過去数年に渡る海外セミナーではサンチン、ナイファンチンが主であったが、今回塾長は初めて、クーサンクーの指導を行った。参加者の多くが初めて行う型であり、順番を覚えると同時にクーサンクーの最も特徴である屈伸突きの分解を行った。


クーサンクーの型


クーサンクーの型の分解組手として、腕受け屈伸突き、掛け取り−蹴り−裏拳、諸手受け−諸手突き、上段手刀受け・頸動脈打ちなどを一通り行った。



クーサンクーの型の分解稽古


続いて、塾長は、二人を互いに相手の手をクロスして掴みあわせ、どのような心で型を行うかにより、その結果が異なること、そして正しい型は、相手も自分自身も守ることを理解した。
検証を踏まえ、最後に最も基本である天の型、地の型、三本移動を行った。



基本の突きの全体稽古





正しい突きを指導する塾長


自分を守り相手と調和する空手は、同時に相手を守ることにもつながる。

■さいごに
基本を丁寧にご指導いただき、心無くして技はないことをあらためて学んだ。また海外セミナーで、初めてクーサンクーを学ぶことができ、真剣に取り組む参加者の姿が印象的であった。二日間の厳しい稽古と、ドラックマン宅で行われた懇親会を通して、宇城塾長による人間の本来ある力を導き出す指導を、参加者一人一人が体験することのできた素晴らしいセミナーであった。

(東京実践塾 永田 清)



2016年9月シアトルセミナー感想文

■(カナダ カルガリー 学生 CF)
NYセミナーも含め、これで7回目の参加です。今回のセミナーでは、私たちが次のステップに踏み出すための様々な細かい教えをくださったように思います。たとえばサンチン型で前から押さえられても進めるかどうかの検証では、たとえば、押さえる側がただ手を相手の腹にあてて止めるというのではなくて、相手の状態に合わせてその押さえ方を変えるといった、押さえる側には押さえる側の稽古のあり方がある、ということを教えてくださいました。稽古がどうあるべきかの基本を教えていただいたように思います。

前回もお話ししましたが、私は今また学生に戻りましたので、ここへくるのは経済的に大変だったのですが、でも、無理をしてでも参加させていただき本当によかったです。先生のお話から、実技から、そして触れさせていただくその感触から、ものすごい量の学びをいただきました。そして、やっと先生が「筋力じゃない」とおっしゃる意味がわかりました。まさに「力はいらないんだ」ということが理解できました。私が誰かにこの感触を伝えようとしたら、やっぱり「力じゃない!」としか表現ができないことがわかります。以前はただ型をやっているだけでしたが、型が先生のおっしゃることを教えてくれているものであることがわかりました。そしてあらためて先生のご著書を読むと、「なんだ、最初からそう書いてくださっていたじゃないか!」と気づいたりしています。

本当に濃いセミナーでした。自分の行くべき方向を指し示してくださった稽古でした。この4年間の稽古は、このセミナーのためにあったように感じています。

■(初参加 合気道 M)
初めて参加しました。素晴らしかったです。先生がやってみせてくださる気のエネルギーは、これまで体験したどの気とも異なるものでした。先生が指導されていることは、今の武道が失ってしまったもの、取り戻さなくてはならないものではないか。武道を武道たらしめる根源と言ったらいいでしょうか。それは、現在、他のどの武道にも見い出すことができないもの、それを先生がまさにやってみせてくださっているのだと思いました。

■(カルガリー カナダ JH)
本当にたくさん学ばせていただきました。私がセミナーに参加する理由は、仕事、人生、家庭、すべてに影響するからです。ここで稽古することがすべてつながっているからです。
 今回はやっと先生の膨大な教えの入り口に立てたような気がしています。
ある時、妻が見知らぬ人と口げんかになりそうになったことがあり、その間にさっとはいって対応して調和させることができました。これが先生の教えなんだと実感しました。私は家族を守るために稽古しているのだと。自分が変わることで家族変わってきました。

■(二回目の参加 エンジニア 空手道 R)
今回で2回目です。これまでのスポーツ空手から気の空手に移行したいと思って参加しました。スポーツ空手は若い人がやる空手であり、自分のような年齢にはふさわしくなく、自分はそのために怪我もだいぶしてきました。ただ、今回もいろいろな検証では気を感じられないことも多かったのですが、今年4月のナパセミナーでもそうだったのですが、一日目は全然感じられなくても、二日目になると身体がわかってくる、という経験をしていましたので、回数を重ねるたびに理解度も深まっていくのではないかと期待しています。(まだ二日目の午前の部が終わったところなので)、今日の午後が終わるころにははもっと強く感じて、理解できると期待しています。次に先生にお会いできるのはいつかわかりませんが、先生のスタイルの空手、型稽古をやっていきたいと思います。私が習った型は、先生の型とは違いますので、DVDと本だけでは理解できなくて、とくにサンチンの型は、私が習ったサンチンと先生のサンチンとはまったく異なるので、技術的に正しく導いてくれる指導者がほしいなと願っているところです。 型だけでなく、姿勢、そして中心を落とすなど、先生は個別に教えてくださいましたが、自分ではそれを容易に再現することができなくて、とてもむずかしいなと思いましたが、先生に接していくたびにわかってくることなのかなと思いました。
 
先生が教えてくださった、一つにこだわらないで自分を解放しそこから自由になれという教えや、姿勢を正すなどは、日常生活や仕事に役立っています。それには努力がいりますが、頑張ります。

■シアトル在住 高校教師 YI)
まだ考えがまとまっていないのですが、スポーツ空手の弊害ということを強調されていたので、私もそろそろ真剣に空手を学ばなければと思いました。気がひきしまる思いをしました。これまではただ楽しいなで参加していたんですけど、今回はクーサンクーも教えていただき、また先生の厳しさをも感じましたので、本物の空手を身につけていきたいととあらためて思いました。

■(フィラデルフィア在住 空手指導員 MT)
 今回は非常に技術的な指導も深く、細かく指導していただいてすごくよかったです。サンチンの型を稽古していく上で重要なポイントを教えていただいたので、すごく来たかいがありました。精神面でも理にかなった、奥の深さをあらためて考えさせられました。非常にすばらしかったです。本当に来てよかったです。

■(シアトル在住 水産業 AN)
毎回くるたびに恥ずかしくなる思いです。先生は深さが分かれば謙虚になるとおっしゃいましたが、まさにその通りで、自然に謙虚になってきます。知らないことがこんなにあったんだと思います。それだけ自分がくるたびに少しは成長しているのかな、と励みにはなるのですが、今回もやはり凹んでおりますが、それにめげずにまた新しいことを理解できるように深めていければと思っております。


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