武道 2011年 第2回シアトルセミナー感想文2012/09/30 

今回のシアトルセミナーにおいては下記の4つの質問をインタビュー形式で参加者に回答していただきました。

(1)一般的な空手に対してどのように捉えていますか?
(2)宇城空手は他の空手と比べていかがですか?どのように違いますか?
(3)宇城空手に求めているものは、どのようなことでしょうか?
(4)現在の世界情勢または日本の現状についての意見を教えてください。



■ すべて引き返して最初からやり直す(50代・男性・記者・空手45年)

(1)&(2) 空手は小さい頃からやっていて、自然と今日までやって来ました。宇城空手セミナーに参加して、今ままで来た道をすべて引き返して最初からやり直さなければならないと今思っています。すべてを筋力に頼ってやってきました。だから、今日も宇城先生がたくさんやられていたように、僕もどうにかして「力を抜く」ということを覚えなければいけません。難しいことなので、できるかどうか……。 教わったように型を正しくできれば力を抜くことも身につけられると思います。繰り返し行なう稽古は良くも悪くも体に染み込みますから、間違ったことを繰り返し練習してしまっていたら、それはもう取り返しがつきません。

(3) 自分の居つきを捨てたいです。体のみでなく意識がいつも何かひとつのことに居ついていることを自覚しました。だからそれをどうにかしたいです。

(4) 宇城先生がおっしゃっていた話で、空手と仏教は似ていると思いました。欲を捨てること。これができれば世界は良くなると思います。


■ 原点に触れる (30代・男性・ITシステム管理者・合気道7年)

合気道(コロラド・ボルダー)の池田裕先生のセミナーに参加し宇城先生のセミナーを知りました。内面のはたらきやエネルギーについて学びたくて来ました。宇城先生がやっていることのなかには、開祖植芝盛平がやっていたこともあり、開祖はもう亡くなっているので直接習うことはできません。そして合気道ではそれらの技はすでに失われてしまっています。今回私が宇城先生のセミナーに参加できるというのは、原点に触れるという意味での今できるベストな選択だったのです。

(1) 空手は今までにやったことがなかったのですが、印象としては突きなどの攻撃が中心だと思っていました。武道というのは人格向上のためのものでもあり、自分を守るためのものでもあると思います。

(2) 宇城先生の空手では、DVDでもこのセミナーでもそうですが、投げが非常に多いことにとても驚きました。

(3) このセミナーに参加して、内面的な力、エネルギーについてもっとよく学びたいと思いました。内面的なものの存在に気づいている人は宇城先生の他にはいないと思います。ほとんどの道場では、技を行なうための体の表面的な動きを教えているにすぎません。外面と内面の繋がりや関係について教えてくれる人はいません。だから合気道の外にそれを求めてこのようなオープンセミナーに参加しています。私の先生も今日は一緒ではありませんが、いつもはよく一緒にオープンセミナーに参加して合気道のなかだけでは得られないものを勉強しています。このセミナーで、自分自身で稽古できる型を習えたことはとても貴重でした。合気道とは動きがとても異なるので、型を正しく行えるようになるために宇城先生のDVDを見ながら復習します。

(4) 今、アメリカではかつてのような人と人との絆が失われていると思います。それを取り戻すことが世界をより良い場所にすることに繋がると思います。


■ 宇城空手とは、技と哲学の一致(30代・男性・カナダ・ビデオゲームプログラマー・空手と柔道を合わせて6年)

(1)&(2) 僕の知っている空手は突き蹴り中心のものでした。宇城空手とは、技と哲学の一致だと思います。生きる道であり、人生における危機的状況に対峙するためのものでもあると思います。戦わねばならない状況でも、また戦いを避けなければならない状況でも必要になるのがこの宇城空手だと思いますし、日常生活において人との争いごとをなくするためのものだと思います。戦うのではなく調和するエネルギーそのものだと思います。

(3) 今回参加したのは、宇城先生にお会いして、先生がどのような人でどのように行動しどのように教え、どのように人に影響を与えるのか実際に見たかったからです。そしてお会いして先生の影響力の強さを感じ、またそれに対して非常に興味深いと感じています。筋力の強さは関係なく可能となる技を知ってとても心惹かれています。先生ご自身の人柄は、とてもソフトで温かい人だと感じました。同時に空手については誰よりも知識もあり技もある素晴らしい指導者だと思います。サンチン立ちを懇切丁寧に教えて頂き、違いがはっきりとわかりました。気というエネルギーについての理解や、力を使わないということ、そして戦わずして勝つということについて、先生に実際にお会いできたことで以前よりも、よりよく理解できたと思います。

(4) 世界は深刻な問題に直面していますね。ハイテクノロジーが自然の法則を無視して欲に走っています。そのために苦しんでいる人が地球上にたくさんいるのだと思います。


■ 自分が納得するような人生を(30代・女性・メイクアップアーティスト・武道経験なし)

(1) 一般的な空手への印象は、瓦割などでしょうか。

(2) 私は、精神的に弱いところがあるのですが、宇城先生の空手を学ぶことによって精神的にとても安定します。型をして落ち着くこともありますが、先生のお話を聞いて落ち着くことが多々ありました。

(3) いつも先生のお話からたくさんピンとくる衝撃があるので、その衝撃を忘れ忘れずに、型を通して稽古を重ねていきたいです。例えば今日も先生は、怯えや恐れに打ち克つことが自分の成長につながるというお話をされていたと思うのですが、私も弱い部分がたくさんあるので、それをどこまで自分で克服して自分に自信を持てるか、またそれによって自分を信用して人を信用して、人からも信用されるような、自分が納得するような人生をいつか必ず送れるようになると思っています。それを目指してやっていきたいと思っています。1年後にまた見ていただけるときまで、自分でもきちんと練習したいと思っています。


■ 新しい世界に出合えて幸せ(70代・男性・技術者・空手54年)

(1) 私は空手はケンカに強くなりたくて始めました。今は、目的は変わって自分のためにやっています。そして自分の生徒のために私が知っていることはすべて教えたいと思ってやっています。

(2)宇城先生がやられている “気の空手” というのは本当に珍しいですよね。力を使わずとも相手を倒せるとは、なんて素晴らしいことかと思います。私もできたら良いけれども、そのような身体の使い方をまったく知りません。 このセミナーで宇城先生から学びたいことは “内面の働き” です。力を使わずに手や腰のほんの少しの動きで相手を制する技……。いつの時代でも、またどこの国でも空手といったら “力で受けて力で突く。” 宇城先生から今日習ったことは、力ではなくて肚でふっと受けるようなものでした。

(3) 僕は今75歳ですがこんなことは初めて体験しました。この身体にいろいろな技や力が眠っている。それを今日、先生が見せてくださった。宇城先生に気を送られて相手の足の上に自分の足をただ乗せるだけで、相手は足を引き抜くことができない。また、先生の肩に手をかけようと思っても手がかからない。あんなものを見て本当にたまげましたよ。こんな世界があるものなのかと。このセミナーがたった2日間であることが残念でなりません。今日いろいろと教わったことのうち、ひとつでもマスターするには長い年月がかかるでしょう。力を使わずに相手を制することができるなんて……。そんなことができるようになったら本当に素晴らしい。僕はもっともっと宇城先生に学びたい。この年になってこのような新しい世界に出合えて幸せです。」

(4) 世界については、平和と調和、ピース&ハーモニーを望みます。できれば空手を通してそうなれば良いと思いますが、でもそれは僕では無理ですね。僕が空手を教えた生徒も2人、親に向かってしまって。あんなのを見ると、僕の教え方が悪いのかと思いますね。後悔する時もあります。そんなつもりで教えていないのに、教え子は空手を悪い方に使うようになってしまう。この世界がどうなるか、僕が生きている間は良くならないでしょうね。多くの流派で空手の指導者たちは理想を言っています。空手を通じて平和と調和を実現したいと。でも空手を修行する人口なんてたかが知れています。入門しても数年でやめる人も圧倒的に多い。僕も結局、何もできなかった。 むしろ僕は世界を悪い方向に行かせることに加担してしまったのかもしれない。そんなふうに感じます。20年・30年教えてきたなかで出会えた、今日一緒に来ている彼のような良い男はほんの数人です。


下記は、メールで送られてきた感想文です。


■ 愛に囲まれていることに気づく(20代・男性・会社員・空手15年)

今回のセミナーでは僕が無意識に回りの人たちを受け入れていない事を教えていただきました。私はいろいろな検証において、周りの人に対して抵抗をして押しのけていましたが、自分自身はそのことに気づいていませんでした。しかし今回のセミナーがきっかけで、こういったことがいかに自分の人生に影響を及ぼしているかということについて考え始めました。心を開き、周りの人をそのまま受けいれる事によって僕は愛に囲まれていることに気づき始めました。そしてこのような素晴らしい気づきを与えてくださった宇城先生に深く感謝を申し上げます。


■ 内面的な稽古の重要さを再認識(20代・女性・フィットネスインストラクター・空手15年)

今回も気というものを感じることができました。気の深さを見るだけではなく、実際に参加して感じることができたことに感謝しています。今回先生に直接指導して頂いた様々な事にも深く感謝しています。このセミナーでは、最近私が自分自身の空手の稽古に対して失くし始めていた自信を取り戻すことができました。そして、内面的な稽古の重要さを再認識させられました。今年は今まで以上に、自分自身がいかにやわらかく、開いた心でいることが大切であるかを知ることができました。このことは今一番自分が苦しんでいる課題でもあります。毎回セミナーごとに、参加者全員が成長していると感じます。今後も成長していけることを楽しみにしています。


■地球に恩返しをすることが自分の人生のゴール(20代・男性・飲食産業・空手1年)

感動の連続でした。体が重くなる、体が軽くもなる、背が高くなる、倒されたまま起き上がることができない、気圧されて身動きができなくなるなど、様々なことを体験しました。また、わたしの体に気が通ると楽々とパートナーを投げることができました。「気」を沢山体験でき、「あの感じ」を体が今も覚えています。これからの稽古に更なる希望をもって励んでいきます。

セミナーの中で、宇城先生が繰り返し「調和」という言葉をおっしゃられました。相手と調和する。地球に生かされている。共存共栄。宇宙からのメッセージ。謙虚になる。喧嘩はレベルの低い人がする。戦争もレベルの低い人が起こす。「調和」「気」「心」……。2日間のセミナーを通し、様々な場面でいただいたこれらの「メッセージ」も「一触の体験」と同じ、人生の宝物になりました。 大切に心にとめて、これからの人生の指針にします。

サンチンの稽古は、宇城先生のDVD及び、勉強会の先輩からのニューヨークセミナー、シアトルセミナーでの土産話をもとに、毎朝行っております。今回宇城先生より直接、拳の握り方、引き手、脇の締め、ターンする際の体(顔、頭など)の動かし方など、沢山の修正点を教えていただけたので、これからのサンチンの稽古に活かしていきます。また、もしセミナーに参加しなければ、自己満足、我流のサンチンになっていたと思います。本当にありがとうございました。

2日目のセミナーの様々な場面で、「残心」という言葉がありました。型の最中、型が終わった後、分解組み手の最中、セミナーが終わった後など、全ての場面で、常に回りに「気」を張り巡らし、集中力をきらさず、美しい所作の連続や、ゆっくりとした所作の中にもものすごい迫力のある宇城先生の姿をみることができ「残心」とは何かを「体」で感じることができました。

懇親会ホームパーティーは、宇城先生を中心にセミナー参加者が一体となって交流でき、とても楽しいひとときでした。国境を越え、文化を超え、日本及び北米の心道会実践塾の皆さんと交流できたことは貴重な体験で、また、勉強会の仲間との絆もさらに深めることができました。

セミナー中は、パートナーとの分解組み手や、気の検証、その他全ての場面で、いかに「正しい姿勢」を崩さずに、そして、心を開いて宇城先生のお話を聞き続けることができるか、という自分との戦いでした。背筋をしゃんと伸ばし、口をパッっとすると、不思議と心と体が落ち着き、2日間のセミナーを通し高い集中力を保つことができました。

私は、勉強会の先輩から伝え聞く宇城先生の話と、個人的に宇城先生の著書5冊及びサンチンDVDを日本から取り寄せ勉強し、今回のセミナーに参加しました。セミナーに参加する前から、宇城先生に対する深い尊敬の念を持っていました。空手の歴史は、沖縄の歴史そのものであり、空手をする者は、それら沖縄の歴史や沖縄の心を知らなければいけない。沖縄の心とは「平和への願い」であり、「調和」であり、「共存共栄」でありそれは「愛」である。そう感じています。これからの目標は、宇城空手を通じて、人間形成を行い、地球に恩返しをすることが自分の人生のゴールとなるよう生きていくことです。シアトルセミナー2012年は、一生の思い出になりました。本当にありがとうございました。


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